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新居雅行/msyk@msyk.net
FileMaker社のサイトで「エキスパートに学ぼう。ソリューション導入に役立つ ITガイドブック」の1つとして、「FileMaker 資格認定をビジネスに役立てよう」が掲載されています。そちらの内容の補足としてこちらのページも公開しました。
FileMaker ソリューション開発では、さまざまなプラットフォームでの開発が行われます。ここでは、FileMaker 資格認定以外の資格や試験について、FileMaker 開発者として注目すべきものをまとめておきました。
FileMaker Serverを運用するには、必ずしもサーバOSである必要はありませんが、一定以上の規模のシステムでは、必ずサーバOSが使われます。その場合、サーバの導入や管理も含めて発注があるかもしれません。そのときに、サーバの構築も安心して任せて下さいと言いたいところです。もちろん、言うのは簡単ですが、その裏付けになるものとしては、サーバベンダーの認定資格があります。
Windowsシステムに関しては、マイクロソフトが提供する「MCP(Microsoft Certified Program)」があります。このMCPは認定制度全体を指す言葉で、その中の「マイクロソフト認定テクノロジー スペシャリスト(MCTS)」がまずは狙うべき資格です。このMCTSにはたくさんの試験がありますが、Windows Server向けには以下の試験があります。これらのうち1つを取得する事で、その分野のMCTSという資格が取得できます。
それぞれ、1科目の試験に合格すれば良く、試験は FileMaker 資格認定試験と同様にプロメトリックで受験します。また、試験はいずれも日本語で受験できます。
さらにWindowsサーバ関連で上位の資格を取るとしたら、「マイクロソフト認定 IT プロフェッショナル(MCITP)」という資格があります。この中にもたくさんのカテゴリがありますが、サーバ管理者としてのスキルは「MCITP: サーバー アドミニストレーター」という資格があります。前記のMCTS試験のうち、Active Directoryとネットワークの2つの試験の合格に加えて「PRO: Windows Server 2008, Server Administrator」という試験を受験する事で取得できます。「Windows Server 2008 に対応した新しい認定資格」にまとめられています。
Mac OS X Serverに関する資格はアップルによって発行されています。こちらもプロメトリックで受験できます。サーバのセットアップができるという意味での基本的な資格は、「アップル認定テクニカルコーディネータ(ACTC)」があります。この資格は、以下の2つの試験に合格すれば取得できます。
さらに上位の資格として、「アップル認定システムアドミニストレータ(ACSA)」があります。異機種が混在するネットワーク環境でのシステム設計ができるレベルとなっていますが、以下の4つの試験に合格する必要があります。
いずれの試験も、Mac OS X v10.4対応のものまではプロメトリックで日本語で受験できました。v10.4のACSAは試験要件が異なります。しかしながら、v10.5対応の試験は状況が異なります。プロメトリックで受験できるのは、Mac OS X Support Essentials v10.5とMac OS X Server Essentials v10.5の2つの試験で、いずれも英語のみとなっています。一方、トレ ーニングベンダーのマイクロメイツ社では、v10.5対応のすべての試験を英語で受験でき、Mac OS X Support Essentials v10.5とMac OS X Server Essentials v10.5の2つの試験については日本語でも受験ができます。Appleの認定資格については「Mac OS X and Mac OS X Server Certifications」を参照してください。マイクロメイツについては、「マイクロメイツ: Apple技術者認定資格試験」を参照してください。
現在のシステム導入では、ネットワークは欠かせません。もちろん、知識が必要な世界なので、さまざまな認定試験があります。特にハイエンドのルータは複雑な設定が必要になるため、きちんとした知識が求められ、シスコのようにベンダー資格ながら業務に直接結びつくようなものあります。
FileMaker ソリューションの開発者にとっては、ネットワーク全般に対する知識に加えて、顧客のニーズに応じて時としては特殊な機材をセットアップしたり、あるいは一般的ではないような設定を行うなどすることになるでしょう。そうしたスキルを示すための認定資格としては、NTTコミュニケーションズの「インターネット検定」、いわゆる「.com Master(ドットコム・マスター)」の受験を検討してみましょう。資格のグレードとしては、★(シングルスター)、★★(ダブルスター)、★★★(トリプルスター)の3段階があり、後の方ほど難しい内容です。ソリューション提供するような開発者は★★以上を持っておきたいところです。★と★★は、プロメトリックで随時受験できますが、全グレードとも年に2回の定期開催での受験も可能です。試験対策本も各社から出版されているので勉強する環境も整っています。認定資格の取得年をいっしょに併記する事になっていることも特徴です。