SoundButtonをFrontPage Expressに埋め込む

JavaアプレットのSoundButtonをWebページに埋め込むことで、ボタンを押してサウンドを鳴らすことができます。FrontPage Expressで作成しているWebページに埋め込むには、以下のような手順で行えば良いでしょう。SoundButtonのファイルをあらかじめ入手しておいて、作成しているページと同じフォルダに入れておきます。また、鳴らすサウンドもGoldWaveなどで録音して、.auファイルを作成しておいてください。以下、すでにvoice1.auというサウンドが用意されているものとして説明します。

  1. 埋め込みたい位置に挿入ポイントを置いて、「挿入」メニューの「ほかのコンポーネント」から「Javaアプレット」を選択します。
  2. 次のようなダイアログボックスが出てきます。「アプレットのソース」に「SoundButton.class」とキー入力します。サイズは幅が80、高さが24になるようにしておきます。そして、アプレットのパラメータのところにある「追加」ボタンをクリックします。
  3. 「名前」に「Sound_File」、「値」にサウンドファイル名の「voice1.au」を指定してOKボタンをクリックします。
  4. パラメータの設定ができたことを確認して、OKボタンをクリックします。
  5. やはり歪んでいますが「J」という文字のアイコンで、アプレットが埋め込まれたことを表示しています。
  6. インターネットエクスプローラでページを開くと、Javaのアプレットはボタンになっています。クリックすると、指定したファイルのサウンドが再生されます。

JavaアプレットのSoundButton.classは、Netscape Navigator Ver.3でも動作するように作ってあります。ボタンだけでなく、文字も表示できます。

 

プラグインとJavaアプレットを比較する

サウンドを鳴らすには、プラグインを利用する方法、そしてJavaアプレットを使う方法を、書籍中で紹介しました。代表的なプラグインが稼動している環境において、プラグインとJavaアプレットがどのようにブラウザで見られるかを比較してみましょう。Windowsだけでなく、Mac OSも含めて、インターネットエクスプローラおよびNetscape Navigatorで表示した結果を参照してみましょう。それぞれ、ページ内には、プラグインとして埋め込んだ.auファイルと、「SoundButton」Javaアプレットが埋め込まれてあります。

インターネットエクスプローラは、ActiveMovieのコントロールが見えているので、ActiveMovieコントロールがプラグインとして機能しているようです。

Windows版のNetscapeでは、LiveAudioプラグインが機能しており、インターネットエクスプローラとはまた違った表示になっています。LiveAudioプラグインはかなりいろいろな機能があります。それを利用するには、HTMLのEMBEDタグを活用することになります。詳細はNetscape社のプラグイン解説のページをご覧ください。

FrontPage Expressでプラグインに対する設定を追加するには、「プラグインのプロパティ」のダイアログボックスで「拡張」ボタンをクリックして設定します。設定結果はHTML表示と併用して確認あるいは修正を行うと確実でしょう。いずれにしても、インターネットエクスプローラとは違った表示になっています。

Mac OSでは、インターネットエクスプローラはQuickTimeのコントローラが表示されており、三角ボタンのクリックでサウンドの再生ができます。NetscapeはLiveAudioの部分には何も表示されていませんが、Mac OSで機能しているLiveAudioは、一定のサイズ以上ないと正しく画面表示がなされません。Windows版は指定された大きさで一部分だけでも表示します。なお、LiveAudioにはもっと小さく表示できるコントロールもありますが、詳細はNetscape社のページをご覧ください。

一方、「Play」ボタンのJavaアプレットは、ボタンの形式に違いがあるものの、どのブラウザでも同じように表示できています。しかしながら、このアプレットは、.au形式のサウンドファイルで、しかも一定の条件を満たしたものでないと再生ができないということになります。

プラグインを利用すると、AIFFやWAVなど.au形式以外のサウンドの利用やさまざまなコントロールの利用も視野に入りますが、「同じように見える」という意味での確実性は低くなることが分かるかと思います。ここで提供しているJavaアプレットなら、.au形式のサウンドしかだめではありますが、ブラウザごとの違いは最小限に押さえられているといえるでしょう。