第10回 - 2013/12/6

統計処理をExcelで行う


実習用のデータの入ったファイルを取り込む(ダウンロード)

実習で使うデータを、以下の手順でダウンロードして、Excelで開いてください。以下の手順は、Internet Explorerを使った場合です。

  1. まず、ここを右ボタンでクリックする
  2. メニューから「対象をファイルに保存」を選択する
  3. 保存する場所を指定するダイアログボックスが表示される
  4. たとえば、「デスクトップ」を指定して、「保存」ボタンをクリックする
  5. 保存後、デスクトップに「売上データ」というファイルが取り込まれている
  6. これをダブルクリックすると、Excelで開くことができる

Excelのデータ処理機能

Excelは表形式の文書を効率的に作成することができますが、そのことを利用してさまざまなデータ集計に利用されています。データ集計で使えるいろいろな機能を紹介します。統計に関連することも出てきますが、統計学の知識がないとわかりづらい機能もあります。

Excelにあるデータ集計の機能はいくつかのパターンに分かれますが、それらをおおむね分類すると次のようになります。

数式を作ることも、基本的ではありますが、集計であることに変わりはありません。比較的、小規模なデータなら、数式だけで処理されることはよくあります。

次の「集計機能」は、リスト形式にデータをワークシートに入力したとき、それらを元データとしてさまざまな集計処理ができるような機能を指します。「データベース機能」などと呼ばれることもあります。

さらに、アドイン(追加ソフト)として、統計処理やソルバーという線形計画法に基づくデータ処理を行うなど、多彩な機能が利用できます。ただし、このジャンルの機能は、Excelの使い方というよりも、統計や線形計画そのものを理解した上でないとつかえないかもしれません。

データ集計でよく利用される関数

以下、代表的な関数の、一般的な使い方を説明します。実習用データブックの「集計に使う関数」というシートを開いて、実際に関数を入力しながら、関数の使い方を説明します。→デモ

関数名 機能
SUM(引数) 引数の合計を求める
AVERAGE(引数) 引数の平均値を求める
STDEV(引数) 引数の標本標準偏差(個数−1で割る方)を求める
STDEVP(引数) 引数の標準偏差を求める
MAX(引数) 引数の最大値を求める
MIN(引数) 引数の最小値を求める
SUMIF(引数,条件) 引数の中にある条件に従ったデータの合計を求める
COUNTIF(引数,条件) 引数の中にある条件に従ったデータの個数を求める
RANK(データ,範囲) データが範囲の中で何番目なのか(つまり、順位)を求める

分析ツールの「基本統計量」

これを知ってしまうと、まじめに式を入力する気が薄れてしまうけど、教えてしまおう…


本日の演習

練習問題10-1

apinfo6_trial.xlsの成績表のデータについて、合計得点のヒストグラムの表とグラフを作成せよ。10点ごとに区分けすること。

練習問題10-2

日立市の気象と天気予報というページがある。左側の「今年の観測結果月表」というリンクの先に今月の月別データというところがある。適当な月の情報を表示すると、そこには、毎日の平均気温や湿度などが一覧表になっている。この表をExcelのワークシートとして使えるようにしなさい。ただし、月平均の行は削除すること。

練習問題10-3

9-2で作成したワークシートで次の数値を求めましょう。

求めた結果は、ページに答えが掲載されているので、それと突き合わせて確認をしておくこと。

練習問題10-4

10-2で作成したワークシートにある、日ごとの平均湿度を折れ線グラフで描くこと。


解答

10-1

ヒストグラムを、分析ツールで作成するとします。たとえば、次のように、I列にヒストグラムの得点範囲を入力します。

分析ツールで次のように指定します(「出力先」は$K$1だけでいいです)

ヒストグラムがかかれます。大きさや位置などは適当に調節しました。「データ区間」の数値は、その数以下であることに注意しましょう。データ区間が200とは、190〜200ということです。

10-2/10-3

単にブラウザのウインドウにある表を、Excelのワークシートに貼り付けて、後は手作業でいらんものを削除すればいいでしょう。なお、ボタンがはいってしまったときは、右ボタンでクリックして「切り取り」を選ぶといいでしょう。

ある月の平均気温は正しいかどうかは難しいがB列の「日平均」の平均値をAverage関数で求めます。その月の最高気温はC列の最高気温のいちばん大きな値をMax関数で求めます。最低気温は同様に、D列の最小値をMin関数で求めます。

総降水量は日ごとの降水量の合計なのでL列のSumを求めます。総日照時間は同様にN列のSumです。

計算は単純ですが、日本語で問われている意味と、実際に設定しないといけない数式の関連付けを正しく理解してください。

10-4

A列とB列のデータでグラフを描くので、ワークシートはとりあえずそのままでいいのですが、この場合A5:A6のセルが結合されており、6行目以降のAとB列を選択するということができません。その場合、A5:A6のセルを選択して、「書式」メニューの「セル」を選び、さらに「配置」のタブを選択して、「セルを結合する」のチェックをはずしてセル結合をやめます。A6に「日」と文字を入れておきました。

そして、A6:B36を選択して、グラフを描きます。

グラフで難しいのは、系列の設定でしょう。最初は、A列、B列、それぞれ系列であると思ってグラフを作成しているので、思ったグラフにはなりません。まず、系列一覧のところでリストにある「日」という系列(A列)を削除します。リストで選択して「削除」ボタンをクリックすればいいでしょう。

「日平均」つまりB列の系列だけが残ります。さらに、「項目軸ラベルに使用」という設定箇所で、A列のデータ、つまり範囲としては、A7:A36を指定します。

これで図を描けばいいはずです。