第8回 - 2013/11/14

論文を書くためのワープロ利用法
アウトライン、表、図


アウトラインの利用方法

アウトラインとは、一連の文章を見出しのレベルに応じて階層付けて表示する機能です。たとえば、文章の構成を考える場合や、推敲をするときなどに利用されます。

ただ、言葉で説明してもわかりづらい機能なので、実際にデモをします。以下のポイントに注意してください。

以上の基本的な操作を知った上で、まったく1からレポートや論文を書く場合のやり方をデモします

表作成の基本

表の作成方法については、ほかの講義などでいろいろやっているかと思います。以下のポイントが理解しているかをチェックしてください。

表の作成

表の基本的な編集

表の書式関連

レポートや論文での表作成

レポートや論文では表はよく利用されるが、ある程度のルールを守る必要がある。

あと、ワープロの機能とは離れますが、表や図は、文章を書く前に揃えておくのが基本です。場合によっては、それらはExceでつくり、Wordに貼り付けるということも手法としては考えられます。アウトラインで見出しが固まったら、その本文に図や表を割り当てておき、さらに流れや構成を検討します。そして、文章を書いていけば、かなりすらすらいきます(いくはず)。

Wordに図を入れる

Wordの文書に図を入れる方法は、おそらくこれまでに講義などで受けてきたとは思うが、簡単に要点をまとめておきます。

まず、図とは言っても、「インライン(行内)グラフィックス」と「自由な位置に配置できるグラフィックス」がある。

インライングラフィックス

文字と文字の間に割り込むグラフィックス。グラフィックスは1つの大きな文字のような扱いになる。

自由な位置に配置できるグラフィックス

本文の流れとは別にグラフィックスを配置できる。「折り返しの設定」として、グラフィックスを逃げるように本文を流したり、あるいはグラフィックスと本文を重ねてしまうようなことができる。(なんとかグラフィックス・・・のような名前が定義されていないのが不便なところ)

この種類のグラフィックスは、単に自由な位置にあるのではなく、基本的には段落に所属するということを忘れてはいけない。段落の移動にともなって、図の位置も移動する。

図の挿入

インライングラフィックスと自由配置のグラフィックスの変更方法

ポイント

図形描画キャンバスを利用する方法

作図

Excelとのやりとり

その他

Wordはバージョンによって図の扱いが結構違う。初期設定だとか、ある種の操作の振る舞いなどは、Word 95、Word 97/98、Word 2000、Word XPでそれぞれ違う。書籍や雑誌の記事などにあたる場合には、実際に自分が使うバージョンのものかを確認する必要がある。

やはり、グラフィックスとは・・・アプリケーションとは・・・などなど、基本をしっかり勉強しましょう。やり方だけを覚えて反復するだけでは、その場しのぎにはなりますが、将来がありません。きちんと原理を知っていれば、アプリケーションソフトの動作が変わっても慌てることはありません。


本日の演習

練習問題8-1

新しい文書を用意し、アウトラインモードにして、国の名前や、地名を適当に書き出すこと。そして、国を1レベル、県などの2レベル、などのように、地域ごとに分類すること。アウトラインモードでの作業を体験してもらうためのものなので、操作は自由にやっていいです。

練習問題8-2

そのほかの設定は自由にやってみましょう。

練習問題8-3

7回目で作った文書を開いて、以下の作業をしてください。

練習問題8-4

2000年9月:クラブメッド・ファルコルフシの巻にある◎さあ、出発だ!!に次のような図を挿入すること。場所は適当でいい。図の意味は一目瞭然だとは思うが、本文を参考にして作った。デザインなどは凝ってくれてもいいけど、だいたいでもOK。