第13回 - 2002/1/22

論文を書くためのワープロ利用法
図の扱い


Wordに図を入れる

Wordの文書に図を入れる方法は、おそらくこれまでに講義などで受けてきたとは思うが、簡単に要点をまとめておきます。

まず、図とは言っても、「インライングラフィックス」と「自由な位置に配置できるグラフィックス」がある。

インライングラフィックス

文字と文字の間に割り込むグラフィックス。グラフィックスは1つの大きな文字のような扱いになる。

自由な位置に配置できるグラフィックス

本文の流れとは別にグラフィックスを配置できる。「折り返しの設定」として、グラフィックスを逃げるように本文を流したり、あるいはグラフィックスと本文を重ねてしまうようなことができる。(なんとかグラフィックス・・・のような名前が定義されていないのが不便なところ)

この種類のグラフィックスは、単に自由な位置にあるのではなく、基本的には段落に所属するということを忘れてはいけない。段落の移動にともなって、図の位置も移動する。

図の挿入

インライングラフィックスと自由配置のグラフィックスの変更方法

ポイント

作図

作図機能は便利なのですが、文書の中にうまく作るのは意外に難しい。理由としては次のとおりです。

こうした問題点はあるが、何とか工夫をしなければならない。いろいろな手順はあるけど、次のような方法がいいのではないかと思う。実演します。

Excelとのやりとり

その他

Wordはバージョンによって図の扱いが結構違う。初期設定だとか、ある種の操作の振る舞いなどは、Word 95、Word 97/98、Word 2000でそれぞれ違う。書籍や雑誌の記事などにあたる場合には、実際に自分が使うバージョンのものかを確認する必要がある。

やはり、グラフィックスとは・・・アプリケーションとは・・・などなど、基本をしっかり勉強しましょう。やり方だけを覚えて反復するだけでは、その場しのぎにはなりますが、将来がありません。きちんと原理を知っていれば、アプリケーションソフトの動作が変わっても慌てることはありません。

なお、Office XPのWordでは作図をしやすい機能があります(描画オブジェクト、あるいは描画キャンバス)。これを使えば、複数のオブジェクトを配置した図が作成しやすくなります。


本日の演習

13-1

11回目で作った文書を開いて、以下の作業をしてください。

13-2

2000年9月:クラブメッド・ファルコルフシの巻にある◎さあ、出発だ!!に次のような図を挿入すること。場所は適当でいい。図の意味は一目瞭然だとは思うが、本文を参考にして作った。デザインなどは凝ってくれてもいいけど、だいたいでもOK。