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新居雅行/msyk@msyk.net
MacにUSB端子が装備されてから時間は経過しましたが、キーボードやマウスは基本的には付属するので、他社製のものを使うということは少なかったかもしれません。しかしながら、2005年1月に発売されたMac miniはコンシューマ向け製品としては珍しくキーボードやマウスが付属しません。もちろん、Apple純正品を買うという選択肢はありますが、Windows向けのキーボードを使いたいと考えるでしょう。USBで接続できればもちろんMacでも使えます。
しかしながら、一部の会社のキーボードを除いて、キーボードの配列はJISでも、Mac上で実際に入力される文字列は英語キーボードの文字となります。アルファベットはまあいいとしても、記号類がキーの通りではないことが多く、たとえばコロンを入力しようと思っても、コロンキーではなく「shift+セミコロン」じゃないといけなかったりと不便です。
その不便をある程度解消する方法を、自称“札付きのTさん”が作られたので、許可を得てここで配布します。Tさんからは特にオープンにするつもりはないということなので、ぜひとも配布させてくださいとお願いして、こちらのサイトに掲載しました。
Mac miniだけではなく、Mac OS Xが稼働するすべてのMacで使えます。
ことえり以外では調べていません(すみません、他のインプットメソッドは持っていないのです。)
手近の何台かのキーボードで試してみましたが、従来のPS/2キーボードを単にアダプタを付けてUSB接続しても、動かないものもあるようです。Windowsキーボードは、USB対応のものを利用するようにしてください。
せっかくだから、「英数」「カナ/かな」キーの操作もできないかといろいろ調べて、Tさんにも訪ねたのですが、これは簡単ではないそうです。上記の*.keylayoutファイルは、押されたキーと、発生する文字コードの対応表です。「英数」「カナ/かな」キーは文字ではなく機能を持たせているため、これと同等な操作を組み込むにはカーネル機能拡張が必要になるそうです。つまり、Windowsキーボードの「全角/半角」キーをセンスして、その結果で入力目ニュー項目を切り替えるなどの機能を組み込む必要があるということです。そのため、簡単には行かないということです。
きっと、Mac miniは昔のiMacブームほどではないかもしれませんけど、けっこう売れると思います。そのとき、そこそこの割合でWindowsのキーボードを使いたいと思う人も多いでしょう。となると、こうした機能拡張を作って配布する人やあるいはメーカーが出てくるのも時間の問題かと思います。それまでの間、ともかくつないだWindowsキーボードで記号類をストレスなく入力したいという人に向けての素材が、PSJ.keylayoutということになります。