Mac OS X Server構築記録(〜1999年5月)

新居雅行(msyk@locus.co.jp



1999/5末ごろ ともかくインストール

ともかく、英語版のMac OS X Serverをインストールした。なんだか動いている。自宅のネットワークには、NT Serverがあって、DNSが完全に動いていて、専用線でインターネット接続されている。DNSでは、あらかじめunix.msyk.locus.co.jpというドメインが設定されている。こうした環境に加えるのはそれほど難しい話ではない。

まず、AppleShareでつまづいた。ログのメッセージを見ると、どうやら、HFS+のパーティションがないと、AppleShareサーバーがまったく使えない。うーん、パーティションが1つだけだったら、インストーラが勝手にそこをUFSでフォーマットしてシステムを入れるので、結果的に、パーティションを切りなおして再フォーマットするしかないわけだ。というわけで、AppleShareを入れるのは、日本語版が来てからにする。

メールサーバーになるか? うーん、Mac OSでOutlook Expressで接続しても、応答しない。POPサーバーは動いていないことが判明。メールを受けることはできるのでsendmailは動いている。プロセスを見てると、MailViewerでメールを書くとsendmailが出てくるみたい。ともかく、sendmailしかメールは使えないということかいな。

DNSは?? どうも動いていない。DHCPもないのか??? うーむ、NT Serverからの移行は前途多難のようだな。

1999/5/24 Mac OS X Server向けにG3を買う

本体を買わないことにはOSは動かすことができない。しかし、なるべく安く買いたい。だが、いろいろ相談すると、安売り店ではトラブル時の対処が良くないことがあるとか。いろいろ悩んだあげく、Power Macintosh G3/300を、いわゆる定価の「\216,000」で買う。大宮のコンプマートで買ってしまった。車でいける範囲では近い店だというのがある。128MBのメモリーをとりあえず追加することにした。値段は、\24,800で、秋葉原価格から考えれば明らかに高いのだけど、まあいいやということで、買ってしまった。メモリーの取り付けはお金がかかるので、自分で取り付けをした。本体を開けるのは簡単だけど、メモリーの差込が結構堅くって怖かったぞ…。

例のキャンペーンで、64MBのメモリーがもらえるとか? 店員がちゃんとフォローしてくれて、「保証書があればいいですね」なんて言ったのを鵜呑みにしていたら、登録はがきといっしょに申し込まないといけいなとか。登録はがきはさっさと送ってしまった…。で、はがきを送ってしまったことを書き添え、保証書のコピーを入れて、キャンペーンを申し込む。

ところで、コンプマートの店員のおにーちゃんは、マックユーザーだそうで、「いいなぁ」をしきりに連発していた。自分も買いたいのだけど…とぶつぶつ。

だけど、この少し後に、モデルチェンジがあって、300Mのマシンは消えてなくなり、350Mのマシンがさらに安くなってしまった。うーん。まあ、こればっかりは仕方ないな。

1999/5/15頃 英語版Mac OS X Serverが到着

WWDC 99でサンノゼに行っている間に到着した。到着はしたものの、まだ、動かすマシンがない。マニュアルでも読んでいようか…と思ったら、ライセンス許諾の紙っぺらしか入っていない…。

1999/5/X 英語版Mac OS X Serverを注文

デベロッパー版の5-userのMac OS X Serverをアップルに注文した。例の$99のやつで、これが買えるからというのがADC Selectに入った大きな理由だったりする。

1999/4 MacLifeにMac OS X Serverの記事を書く

英語版のリリースにあわせて、MacLifeでMac OS X Serverの記事を作成することになり、依頼が来た。興味はあったものの、それほどUNIXとかNEXT系に強いわけではない。ただ、内容的には外論的なところだったので、とりあえず仕事を受けた。それでも、Mac OS X Serverをまったく見ないで書くわけに行かない。ということで、MacLife編集部で動くようになっているということで、使わせてもらった。うーん、UNIXじゃ。

しかし、記事を書くこともあって、いろいろ考えているうちに、至った結論は、「Mac OS X Serverは無視できないぞ」ということ。そこで、マジで取り組む決意をする。

1999/3頃 なんとなく、Linux

UNIXブームには乗り遅れたものの、何もせずに通り過ぎるのもナンなので、TurboLinuxなんぞをあまったマシンに入れてみた。それなりに苦労はしたけど、確かに動く。シングルユーザーで使うUNIXはとっても速い。しかし、このマシン、ちょっと不安定だったのだ(だからあまった)。1日ほどすると、なんかデバッガでも使っているかのようなメッセージを出してLinuxが落ちている。再起動してもボリュームのメンテナンスが動き、それが失敗して2度と立ち上がらない。再度インストールしかない状態。うーん、なんか、NTの方が安定してんじゃないのかなぁ…。とりあえず、人生経験の1つとして割り切ることにする。これで、「Linuxのインストールはちょっと難しいね〜」と堂々と言えるわけだな(笑)。