タイトルOutlook ExpressはMac OS 9のマルチユーザー対応カテゴリー電子メールソフト, Mac OS 9, 各種プロダクツ
作成日1999/10/20 11:15:36作成者新居雅行
10月19日に公開されたメールソフトのOutlook Express Ver.5は、フリーで配付されていながら、かなりの充実した機能を備えたメールソフトだ。従来のVer.4.5にくらべて、基本機能に変化はないものの、ユーザーインタフェースを洗練させるなど、みかけもだいぶんと変わっている。ある文書に返信をした場合、元の文書に返信した文書へのリンクがつくなど、細かいながらもいろいろな機能が組み込まれている。特に便利なのは、「メーリングリストマネージャ」で、メーリングリストのメッセージをフォルダに自動振り分けする設定が比較的簡単に行える。
メールの基本動作で言えば、まず、HTMLメールが既定値ではなくなり、テキストメールが既定値となっていいる。また、返信を行うと「In-Reply-To:」のヘッダがつくようになった。添付ファイルのエンコードはいろいろな手法に対応しているが、AppleDoubleが既定値になっている。Windowsに送付する場合の便利な機能としてファイルタイプに応じて拡張子がつけられる機能も便利だ。テキストファイルなら、自動的に.txtという拡張子が付く。
Outlook Express Ver.5で特筆すべきは、取り込んだメールメッセージのデータを「書類」フォルダに置くことができる点だ。従来はアプリケーションのフォルダ内に置いていた。Mac OS 9では、登録したアカウントごとに、別々の「書類」フォルダが用意されることになるようで、Outlook Expressはシステムのそうした動作をきちんと認識する。つまり、マルチユーザーで使った時、ユーザーごとに別々のメールの設定やメッセージのため込みができるということである。Outlook Expressは、Mac OS 9のマルチユーザー機能に積極的に対応した最初のアプリケーションソフトだと言えるだろう。
なお、MDOnline筆者の新居雅行によるOutlook Express Ver.5のレビューが、MacWIRE<http://www.zdnet.co.jp/macwire/>に掲載される予定である。より詳細な記事はそちらを御覧いただきたい。
関連リンクOutlook Express 5.0 Macintosh Edition