タイトルサン、有力開発ツールメーカの買収で、ツールを強化カテゴリーJava, 開発ツールその他
作成日1999/10/21 10:42:41作成者新居雅行
サンマイクロシステムズは、Javaの開発ツール「NetBeans」シリーズを開発しているチェコ共和国のソフトメーカーNetBeans社を買収し、NetBeansを同社の製品系列に組み込んだ。そして、さっそくフリーでダウンロード可能にしており、JDK 1.1対応のDeveloper 2.1.2、Java2対応のDeveloer X2 2.1.2、そして最新版の3.0Betaがそれぞれダウンロードできる。Mac OS向けのバイナリは用意されていないが、Deverloper 2.1.2のGeneric版にはMac OS向けの起動方法等が記載されており、内容的には従来とおりだ。NetBeans DeveloperはJavaで開発されたクロスプラットフォーム対応の開発ツールで、Swingコンポーネントに早くから対応するなど、注目されていた。ソースコードの入力、RADツールによるビジュアル開発、コンパイルにデバッグと一連の開発に必要な機能をまとめた統合ツール(IDE)である。2000年の第一四半期にはCommunity and Internet Editionsとして、現在ベータ版の3.0が正式にリリースされる模様だ。
また、サンマイクロシステムズはエンタープライズ向けJavaアプリケーション開発ツールであるSynerJやForte FusionなどをリリースしているForte Software社の買収も行ったことを発表している。
サンマイクロシステムズは、これまでJavaStudio、JavaWorkShopを開発していたが、JavaStudioは1999年3月末で開発を終了し、JavaWorkshopもコミュニティエディションとしてフリー配付するなど、事実上開発の継続は行っていなかった。実際に開発者に受け入られたJava開発ツールは、Visual CafeやJBuilderなどであり、開発ツールのてこ入れが必要であった。また、Linuxで稼動するという点もNetBeansには魅力があるのだろう。サンのツールはWindowsのみで稼動していたが、Java本来のクロスプラットフォームという特徴を持つNetBeansに意味を見い出したものと思われる。
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