タイトルWebObjects 4.5がリリース、性能向上やXML、LDAP対応などカテゴリーOS関連ソフトウエア, WebObjects
作成日2000/3/2 13:53:47作成者新居雅行
Appleは、Mac OS X Serverなどで利用できるWebベースのアプリケーション作成ツールWebObjectをVer.4.5にアップデートした。処理能力が最高で50%向上した。また、IBMのalpha Worksで配付されているXMLパーサを統合し、XMLで記述されたデータの処理をやりやすくした。開発ソフトであるWebObjects Builderのユーザーインタフェースを改良し、開発時間を短縮する効果を与えている。また、LDAPアダプタを通じてユーザ認証を行う機能もサポートした。また、将来的にはEnterprise JavaBeans(EJB)への対応などの業界標準規格を取り込むことも表明された。
WebOjbectsは、Webサーバと連係して動くサーバ側のアプリケーション構築ツールで、データベースを含むシステム構築などが可能だ。データをオブジェクトして扱うことやデータベースの設定を容易にするツールなどがあって、大規模な業務システムの構築までを視野に入れている。業務システムやコマースシステムなどの開発に力を発揮する。開発はMac OS X ServerあるいはWindows NTで行うが、稼動はHP-UXやSolarisでも可能である。Javaのアプレットとサーバでのプロセスが連動して処理を行う形態になっていて、アプレットは標準的なJava VMで稼動するとしている。
価格は$1499が開発バージョンと制限付きの稼動環境が含まれたものとなっており、稼動環境はトランザクション処理機能に応じて$7500から$50000となっている。なお、アップデートについてはリリースやWebサイトには案内はない。また、執筆時点では、日本のアップルのサイトでは、WebObjects 4についての情報が掲載されたままになっている。3月10日および15日のセミナーで、おそらくこの新バージョンについての説明があるものと思われる。
関連リンクApple Delivers WebObjects 4.5