タイトルInternet Explorer 5のMac版が登場、見掛けの変化と最適な設定カテゴリーブラウザ
作成日2000/3/28 15:20:16作成者新居雅行
 Internet Explorer 5(以下、IE5)のウインドウのタイトルバーには、ページタイトルだけでなく、アイコンがあるのを見てもらいたい。このアイコンをマウスで押して少しそのままにすると選択され、ドラッグできる。Finderにドロップすると、Webページアドレスへのエイリアスのようなファイルが作成される。ただし、Mac OSにあるような機能ではなく、Internet Explorer文書となる。だから、ダブルクリックすると、IE5でWebページを開く。どういった使い方があるかは別にして、Finderのウインドウと同じような機能をWebブラウザに組み込んでいるということはMac OSへの親和性を高める意図が見える。
 ブラウザのウインドウの色合いも、いくつかの色からカスタマイズできる。これは、Mac OSの「アピアランス」コントロールパネルの設定とは別に、IE5独自にデザイン付けをしている機能だ。もちろん、好みの色の設定すればよい。この機能もWindows版にはないが、Mac OSのアピアランスという考え方をアプリケーションとして取り入れたものと言えるだろう。

◇ブラウザの色をメニューから変更できる。いくつかの色に設定してみた
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 リンク箇所をtabキーで順次選択し、returnキーでリンクを開くと言う機能もある。つまり、キー操作で次々にページをジャンプするということもできる。shift+tabだと逆順に選択を行う。Windows版にはある機能だが、同じ機能がMac版にも搭載されたということだ。選択されたリンクは、角がとれたボックスで囲まれるが、これはマウスでクリックする時も同様だ。

◇画面中の「ハードウエア」と書かれた部分が枠で囲われている。このリンク部分を選択していることを意味するが、tabキーを何度か押して、選択リンクをここまで移動させてきた
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 インターネットのサービスを利用する機能として、オークションマネージャがある。今流行りのオークションに参加することを、ブラウザでサポートしようというものだ。「メディアツールバー」としてストリーミングサービスなどを利用する機能が付くはずだったが、これは今回のリリースでは見送られたようだ。「関連するリンク」という機能があり、ページに表示している内容と関連しているリンクを左側に表示するのだが、ちょっとどういう関連なのか今一つ分かりにくい。

◇Appleのホームページの関連リンクを表示させてみた。エプソンとか富士通とかがあるが、どういう関連づけなのかが今一つつかめない
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●Internet Explorer 5の最適な設定は?
 最初、IE5でページを表示すると、どうもOsaka 14ポイントで表示されているように見えた。初期設定を見ると、解像度を指定するようになっており、最初は96dpiで、文字サイズは16ポイントになっていた。これは、Windows版のInternet Explorerのフォント設定であり、Windows版との差違をより少なくするという措置だろう。本来、Macintoshは72dpiだという意見もあるかもしれないが、たとえば最新のPowerBookだとだいたい91dpi(1024÷(285mm/25.4mm))くらいになっている。そうした現状では96dpiというのが妥当な線だと思う。だけど、14ポイント汽ぅ困諒源はちょっと大きい気がする。一応、設定では、12ポイントにすると、12ポイントになるようで、このあたりの計算が今一つ飲み込めないが、しばらく使っていい設定を見つけるということにしたいと考える。Mac向けに作られたページは72dpiで参照することでレイアウトが崩れないということにもなるかもしれない。なお、文字の拡大や縮小もできるが、Windows版よりも細かい単位で設定を選ぶことができる。
 
◇初期設定の「言語/フォント」の設定。96dpiで、12ポイントにしておくと、従来のInternet Explorerと同じくらいのサイズのフォントで表示されるようだ
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 Tasmanレンダリングエンジンの売りの機能の1つが、PNG(Portable Network Graphics)フォーマットのビットマップファイルを利用できることだ。なお、Netscape Navigator 4.7ではすでにその機能が備わっている。PNGファイルでの圧縮処理は、JPEGのような完全に元に戻らないようなタイプではなく、GIFのように完全に元のデータを再現するタイプだ。GIFと違って特許権が行使されていない点でも注目されているが、ブラウザが対応しないことにはどうしようもなかった。
 PNGファイルをWebページに表示する場合、IMGタグを使えば文書中にインラインで挿入される。その点はGIFやJPEGと同じだ。また、アドレスとして、ファイルをそのまま指定しても本来は表示できるはずだが、Mac版のIE5は表示ができなかった。ファイルヘルパーの設定で、.pngファイルの設定が2つあるが、両方ともの設定を「ブラウザで表示する」にしないと、ファイルを直接開くことができなかった。

◇PNGファイルをそのまま参照するようにするには、初期設定の「ファイルヘルパー」のうち、MIMEタイプがimage/pngの項目について、「ブラウザで表示する」に設定しておく必要がある
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 Mac版のIE5の登場がWindows版より1年遅れであることを悲観するかもしれないが、ある意味ではIE5はWindows版よりMac版の方ができがいい面も見られる。たとえば、お気に入りの整理は、Mac版はウインドウ内でドラッグ&ドロップでできるのに対し、Windows版はブラウザからだとダイアログボックスでボタン選択やらフォルダ選択をしないといけない(ただし、ファイル管理機能を使えばドラッグ&ドロップができる)。ツールバーの折り畳みの機能もなかなかいいと思うが、Windows版では該当するクリック場所は用意されていない。いずれにしても、Mac OSでのインターネット利用には欠かせなくなったInternet Explorerがバージョンアップされ、高速化され、使い勝手も上がっている。Mac OSの快適さを一歩前進させたバージョンアップであることは間違いないだろう。

参考:
W3C: PNG(Portable Network Graphics)
 http://www.w3.org/Graphics/PNG/
関連リンクInternet Explorer 5のダウンロード(MacTopia)