タイトルIntelでも動くDarwinが正式リリース、Mac向けバイナリも用意カテゴリーMac OSテクノロジー, オープンソース
作成日2000/4/6 11:40:23作成者新居雅行
Appleは、Mac OS XのコアであるDarwin 1.0の配付を開始した。FreeBSDとMarch 3.0をベースにしたコアOSで、ソースコードもオープンにしている。2000年夏にリリースされるとしているMac OS Xの土台になる部分である。インストーラ形式のバイナリも配付されていて、Macintosh向けにはソースコードからコンパイルする必要はない。また、対応機種には、604系のCPUも含まれており、Mac OS Xの対応範囲より広い。ただし、AdaptecなどのいくつかのSCSIカードやFireWireが利用できないなど、周辺機器に対する制限もある。また、Darwin 1.0は限定的ながらIntelプラットフォームでの作動も可能だとしている。Intelマシンで動かすにはソースコードからコンパイルする必要がある。また、Darwinには、QuickTime Streaming Serverのオープンソース版も含まれている。
Darwin 1.0のリリースによって、Mac OS Xへの開発が順調に進んでいることをアピールする狙いがあるだろうが、より大きいのは開発者のコミュニティに対するアピールを行うことだ。ソースコードの公開によってカーネルの改良を行うことや、すでに開発者に対して公開されているKernel Extension Developer Kit(KDK)を使ってドライバの作成をより促す効果を狙っているものと思われる。
関連リンクApple Releases Darwin 1.0 Open Source