タイトルDVDirectorのAstarteをAppleが買収、DVDオーサリングへも進出カテゴリーオーサリング系, QuickTime
作成日2000/4/11 12:38:15作成者新居雅行
Appleは、DVDの編集ツールを開発するAstarte GmbH社の買収を発表した。同社のエンジニアリングチームはApple社に統合されることになる。Astarteは、DVDオーサリングツールの「DVDirector」をリリースしており、日本ではソフトウエア・トゥーが代理店となっている。
Appleが、パソコン本体とOSの開発からさらに手を広げるとすると、アプリケーションということになるが、現状ではAppleWorksなど限られている。しかしながら、Final Cut Proでビデオ編集のアプリケーション分野にかなり食い込むことができている。すでに他社のブランドが確立された分野への進出までは考えていないとすると、今後盛り上がる可能性を秘めたDVDオーサリングの世界で定評あるツールを開発チームも含めてAppleで得ておき、シェアの獲得を目指すことは十分考えられる。また、MacintoshをDVDオーサリングツールとして、他のプラットフォームとの差別化要因にもなる。Astarteの買収は、ビデオ分野での存在感をより高める戦略として注目できるだろう。
関連リンクApple Acquires DVD Authoring Technology, Products and Engineering Team From Astarte