タイトルMac OS Xで動くリレーショナルデータベースOpenBase 6.5が正式出荷開始カテゴリー各種プロダクツ, データベース
作成日2000/8/10 10:2:57作成者新居雅行
OpenBase社が開発するデータベースソフト「OpenBase 6.5」が正式リリースとなった。OpenBaseは、Mac OS X Server、Mac OS X、Windows NT/2000で稼動するリレーショナルデータベースだ。WebObjectsにそのLite版が入っていることからも、WebObjectsとの親和性という点では申し分がないと言えるだろう。1991年以来、NeXTコンピュータのマーケットで販売を続けていたが、Mac OS X/Server向けにバージョンアップを行ってきていた。したがって、Cocoa環境で利用できるアプリケーションである。また、REALbasicや、JDBC、ODBC、C、Objective-C、4Dといった開発環境や言語からのデータベース利用ももちろん行える。新しいバージョンでは、高速化に加えて、クライアントとサーバ間での暗号化通信にも対応した。2000年秋には日本語版も計画されている。開発者向けのライセンスは無料で、稼動環境は148,000円から。
Mac OS Xのサーバ環境についてはまだ見えない部分があるものの、SQL Serverが稼動するようになるはずはなく、Oracleも可能性はなくはないものの実現は難しいだろう。オープンソース系ではMySQLがMac OS X Serverでも利用できているだけにMac OS Xでの稼動も期待できる。フリーという点で魅力はあるが、トランザクションがないなど機能に制約がある点も注意が必要だ。もちろん、現状のMac OSでのアプリケーションのCarbon対応にも期待はかかるが、Mac OS Xネイティブ環境で稼動して信頼性がおけるデータベースとしては、OpenBaseは1つの有力な選択肢となる。また、日本語版が開発されている点も含めて注目ができる。
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