タイトルCarbonLibの1.1.1と1.2が公開される、1.2は英語版のみが公開カテゴリーCarbon/CF
作成日2001/1/13 11:49:43作成者新居雅行
英語版のCarbonLib 1.2がリリースされている。以下のリンクからダウンロードできるが、日本語版のOSではインストーラの段階で警告が出て、基本的にはインストールができない。日本語版の登場を待つことになるだろう。
Mac OS 9で導入されたCarbonLibは、Mac OS X上で稼動するネイティブなアプリケーションが利用する基盤となるライブラリだ。Carbonというフレームワークに対応すれば、同じアプリケーションファイルが、Mac OS Xでも、Mac OSでも稼動させるようにできる。そのCarbon対応アプリケーションをMac OSで稼動させるための機能拡張がCarbonLibである。AppleWorks 6に合わせてCarbonLib 1.0.4が配付されたが、その後はデベロッパーのみにバージョンを重ねたものがリリースされている。数日前にリリースされたMac OS 9.1では、なぜかCarbonLib 1.1.1が組み込まれている。日本語版のCarbonLib 1.2がリリースされたときにはすぐにでもアップデートすべきだろう。CarbonLib 1.1.1で動作に問題があるアプリケーションでも、1.2ではいくらかはスムーズになるということも言われている(別の不具合も出る場合もあるようだ)。いずれにしても、なぜかアップデート前のバージョンがMac OS 9.1には含まれているので、その点は注意したい。
CarbonLibでは、Mac OS 8.6以降が対応となり、Mac OS 8.1には対応しなくなった。大きな変化は、Carbon Eventsに対応したことで、アプリケーションの作りを大きく変える必要があるものの、特にMac OS X上での動作をより適性にすることが期待できる機能だ。Carbon Eventsについては、【小池邦人のプログラミング日記】で実際のプログラミング方法などを小池邦人氏が連載中である。他に、ATSUI、DataBrowser、HTMLRendering、KeyChain、URLAccess、InternetConfigなどに対応した。つまり、1.0.4では対応していなかったシステム機能がいくらかあったということだ。
関連リンクCarbonLib 1.2