タイトルWebObjectsの今後に関する文書が公開、WebObjects 5 for JavaはX発売後カテゴリーMac OSテクノロジー, WebObjects
作成日2001/1/23 12:7:25作成者新居雅行
少し時期的に遅れてしまったが、Macworld Expo/SFで公開されたWebObjectsに関する発表がまとめられたページがあるので、その内容をお伝えしておこう。
まず、WebObjectsの次期バージョン「WebObjects 5 for Java」が、2001年前半のMac OS X発売後にリリースされる。「for Java」が示すように、完全にJavaで書き直されており、Ver.4.5のようにObjective-CのクラスをJavaでラップしたものではない。また、Ver.5ではVer.4.5のすべての機能が組み込まれる。その点ではAPIの変化はないため、現状のVer.4.5で作成されたアプリケーションはスムーズにVer.5に移行できるとしている。また、発売までにプレビュー版などをリリースする予定もない。
一方、Objective-CベースのアプリケーションをMac OS Xでも稼動させるためのWebObjects 4.5.1をリリースする。また、現在と同じくMac OS X Server 1.2、Windows NT/2000、Solaris、HP-UXでの稼動が可能なWebObjects 4.5のアップデートは継続して行う。
また、新版のMac OS X Serverが公開されたが、そこでは無制限のトランザクションをサポートするWebObjectsのデプロイメントが組み込まれている。この点については明記はされていないが、WebObjects 5 for Javaのデプロイメント環境だと思われる。Ver.4.5.1に対応したデプロイメントであるとは明記されていない。
WebObjects 4.5.1および5 for Javaでは、Cocoaのクライアントアプリケーションを作成できるが、再配布のライセンスが定義されている。
以上のような文書の内容だが、WebObjects 5 for Javaの稼動環境としては、Mac OS Xは記載されているが、その他のOSについては明記はされていない。以前はRedhat Linux 6.2での稼動が伝えられていたが、Mac OS X/Server以外はあえて明記はしない方針になったのではないだろうか。「Javaだからクロスプラットフォームのはず」ということで、済まされるようになるのかもしれない。Linuxで動くという保証が得られないのなら、保証されているMac OS X Serverを使う…という選択を誘導するのかもしれない。その意味では、WindowsやSolarisなどMac OS以外のプラットフォームでも使えるWebObjectsという特徴は、Ver.5ではやや薄れる(曖昧になる?)と言えるかもしれない。
関連リンクWebObjects News from MacWorld