タイトルCarbonLib 1.3のSDKがADCメンバーに公開。1.3は“安定版”になるのか?カテゴリーCarbon/CF
作成日2001/2/25 17:18:5作成者新居雅行
Carbon対応のアプリケーションを作成するためのSDKであるCarbon SDKの新しいバージョンが、ADC(Apple Developer Connection)会員向けに公開された。新らしいSDKは「CarbonLib 1.3d6 SDK」となっていて、Mac OS 8.6以降で利用できるということだけが情報として公開できる内容だ。従来のSDKから考えると、Mac OS 8.6以降で利用できるCarbonLibの新しいバージョンであるVer.1.3が含まれていることになり、矢継ぎ早にCarbonLibのバージョンアップが行われることになりそうだ。
Carbonという枠組みでアプリケーションを作成すれば、Mac OS 8/9およびMac OS Xで稼働するアプリケーションを作成できる。Mac OSでCarbonの機能を実現するのがCarbonLibという機能拡張ファイルだ。Mac OS 9でCarbonLib 1.0.2がリリースし、AppleWorks 6に合わせて1.0.4がリリースされた。Ver.1.1以降はMac OS Xでのパフォーマンスの問題を解決したCarbon Event Managerが稼働するが、Mac OS 9.1ではVer.1.1.1が搭載されたものの、日本語の入力などCarbon対応アプリケーションの動作に問題があるものとなった。Disc BurnerをインストールすることでCarbonLib 1.2が組み込まれるが、これもキー入力に関する問題があってCarbonアプリケーションへの根本的な影響は改善されていない模様である。つまり、Carbon対応アプリケーションを満足に稼働させる状況ではなく、Carbon Event Managerに対応し、きちんと動作を行うCarbonLibのニーズは高まっている。そこで、Ver.1.2.5というバージョンもあったようだが、さらにVer.1.3に進んでいる。バージョンがころころと変わるのは仕方ないにしても、とにかく更新への努力は最大限に払われているという点は確認できるだろう。Carbon対応アプリケーションの開発者は、すぐに新しいSDKをチェックすべきだ。
関連リンクCarbon