タイトルiTunes 1.1に非対応のCD-RWドライブではAuthoring Supportを使用しないようにカテゴリーアプリケーション, 周辺機器
作成日2001/2/27 14:48:21作成者新居雅行
iTunes 1.1がリリースされ、待望のサードパーティ製CD-RWドライブへの対応が行われた。あまりに速いバージョンアップだが、とにかくApple純正以外のドライブでも使えるようにしてほしいというニーズは強かったのだろう。その他の点では変化はほとんどないことからしても、サードパーティのドライブを利用できる枠組みを用意したということだ。
さて、そうなると、気になるのが自分のドライブが使えるかどうかだ。iTunesのページなどで、ドライブリストが掲載されている。ただし、ドライブは、CD-RWの製品名ではなく、その中に内蔵されているドライブ装置の番号だ。いろいろ試して…と言いたいところではあるが、やはり自分の持っている機材でしか確認できない。筆者は、USB接続のCD-R/RWドライブである、ハギワラシスコム「HBC-CRW4XU」を持っている。付属の書き込みソフトMacCDR 4.1を起動すると、いつも最初にドライブを選択するダイアログボックスが出てくるが、そこで、ドライブ名は「MATSHITA CD-RW CW-7585」というのが出てくるので、なんかスペルが変だけど、松下のCW-7585というドライブ装置が内蔵されていることが確認できると言う具合だ。いずれにしても、通常は書き込みソフトを利用してドライブの種類は判別できると思う。
はたして、iTunes 1.1の対応ドライブリストには、1番違いでCW-7585はなかった。つまり、残念ながら、筆者の持っているハギラワシスコムのドライブでは、iTunesによる音楽CD作成はできないということである。今後対応ドライブは増えるとしているので、それに期待をしたいとは思うが、いずれにしても、iTunesでの書き込みは諦めるしかない。
ここでトラブルが起った。iTunesの初期設定を開くと、システムが完全にフリーズするのである。Tech Info Libraryに掲載されていた文書などを考えて、これはCD-RW用のドライバと、iTunesの機能拡張がコンフリクトしているのではないかと考えた。iTunes 1.1は、ディスクへの書き込みをサポートするために、Authoring Support、USB Authoring Support、FireWire Authoring Supportといった機能拡張をシステムに追加する。一方、筆者の持つドライブは、ISD USB-IDE Bridgeというドライバがシステムに組み込まれる。これは、ソフトウエアアップデートで自動的にダウンロードされるドライバであり、ドライブに付属したものではないけども、きちんと書き込みができるのでそれを使っている。
ここで、iTunesでの書き込みはできないわけであるから、iTunes側のAuthoring Support関連のファイルをシステムに組み込まなければいいと考えた。上記の3つのファイルが組み込まれないように機能拡張マネージャを使ってオフにしてみた。そうすると、iTunesが初期設定で落ちることはなくなった。もちろん、CD-RWドライブの認識は行われていないが、対応機種ではないのでそれはそれで問題はない。もちろん、MacCDRの側でもきちんとCD-RWドライブの認識はされている。
そういうわけで、iTunesが対応していないドライブを使う場合には、Authoring Supportをオフにするということになるのがポイントだ。ところで、対応しているドライブの場合は、iTunesと書き込みソフトによる書き込みと両立できるのだろうか、興味深いところだ。Tech Info Libraryの文書では、それができない場合もあることを伺えるのだが、もしそうだとすると、便利と不便が拮抗するような気がする。

◇60807JC:iTunes 1.1: iTunes について (Read Me) とダウンロードサイト
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60807
関連リンクiTunes