タイトルMac OS XのプログラムでファイルをURLで指定する手法を解説カテゴリーTechnote, Mac OS X
作成日2001/6/8 16:58:0作成者新居雅行
Technoteに、Mac OS Xで稼働するプログラム中でのファイル指定の手法についての文書が掲載された。従来のMac OSではFSSpec型が使われていたが、ロングファイル名に対応していないことやUNICODE対応でもないことから、その使命は終わったとしている。そして、ファイルの指定にはtypeFileURLという形式のものを使うことを提唱している。これはCore FoundationのURLデータの管理機能を使ったもので、UTF-8によるエンコードで、ファイルをURLとして参照するといったものだ。エイリアスやファイル参照では実際に存在するファイルを直接参照する形式であり、存在しないファイルの参照は必ずしもできない。しかしながら、typeFileURLは名前で参照する弱い参照であるとしている。そして、AppleEventでのファイルの伝達や、あるいはNavigation Servicesで表示されるダイアログボックスでの選択や指定した結果を、typeFileURLで処理をするということが説明されている。URLをAEDescに変換したり、逆にURLデータに変換するプログラム、Navigation ServicesのダイアログからURLとして結果を取り出す方法、typeFileURLからFSRefを作成するサンプルプログラムなどが掲載されている。ファイルの指定はプログラムの中では重要な要素であるだけに、Mac OS Xでのアプリケーションを作っている人は、このTechnoteに記載された情報をどういう形で自分自身で作成しているプログラムに取り込むかを検討する必要があるだろう。
関連リンクThe Death of typeFSSpec: moving along to typeFileURL