タイトルMac OS Xでのネットワーク設定をダイナミックに適合させる機能のフレームワークカテゴリーアップルからの開発資料, ネットワーク, Mac OS X
作成日2001/10/30 16:12:31作成者新居雅行
System Configuration Frameworkについての文書が公開している。Mac OS Xでのシステム設定に関するフレームワークであるが、Darwinレベルでのサポートも行っている。このフレームワークの重要な機能として、ネットワーク設定を行うことがある。Mac OS Xでは、複数のネットワークポートの設定をダイナミックに切り替えたり、あるいはPowerBookでの利用のようにスリープや復帰後の接続が適切に行われる。こうした機能を実現するのがSystem Configration Frameworkだ。ネットワーク接続の変更があれば、たとえばアプリケーションやシステム設定に反映するような機能があって、この文書にはそうしたメカニズムが詳しく紹介されている。まず、ネットワーク関連設定を永続的に記録するために、/var/db/SystemConfiguration/preferences.xmlという設定ファイルが利用されている。そして、実際の設定にアクセスするためにDynamic Storeという一種のデータベースが構築され、アプリケーションなどはそこから情報を取り出したり、あるいは変更して通知を行うなどして、設定情報がメンテナンスされる。設定情報を管理するデーモンとしてconfigdが稼働しており、設定状況やカーネルイベント、IP設定やPPPの状態を監視する機能が働いている。
実際にはこうした処理を行うためのAPIが用意されているが、文書中にはAPIのリファレンスは存在しない。しかしながら、/System/Library/Frameworks/SystemConfiguration.frameworkにあるヘッダファイルを見れば、APIとして用意されているものも分かるし、コメントが豊富につけられている。まずはこの文書で概要とコンセプトを理解してヘッダを見れば、たとえば、アプリケーションからネットワーク設定などを変更したりするような機能を組み込めるものと思われる。
関連リンクSystem Configuration Framework