タイトルiPodにはシリアル番号が刻印、そしてコピーガードについてのある機能カテゴリーメディアプレイヤ
作成日2001/11/2 14:0:58作成者新居雅行
2001年11月1日に、日本のプレス関係者に向けて初めてiPodが公開された。その内容は2001年11月1日発行のMDOnlineに「iPod,iTunes 2,iDVD 2についての説明会が開催」として掲載した通りだ。もっとも、各媒体は米国の発表で配付された本体を何らかの方法で入手しているようなので、すでに手にとって使ってみている関係者も多かったのだが、それよりも、関係者と直接の対話ができ、好きなだけ使ってみることができるということもあり、たくさんのプレス関係者が詰め掛けた。プレゼンテーション後のQ&Aの多さも関心の高さを伺える。というわけで、こばやしゆたか氏の「Macっぽい」ということになる。

◇マックっぽい:iPodを聴いてきました
 http://www.zdnet.co.jp/macwire/0111/01/c_ppoi.html

実は、MDOnlineの記事はプレゼンテーション直後に発行したのだが、その後に別室で実機を触ることができたのである。iTunes本も出しているこばやしゆたか氏は自分のiBookを取り出してさっそくあれこれとやっていたが、それが前出の記事になっているというわけだ。

さて、iPodの裏面には、ステンレスの箱になっていて、アップルマークがしっかりと見えている。これは印刷ではなく、レーザーで刻印しているので、決して擦り切れてマークがなくなってしまうというわけではないそうだ。また、非常に小さくシリアル番号が印刷されているのであるが、そのシリアル番号は、ほんとうにシリアル番号で、1台1台が違う番号になっているということである。何かのイベントで抽選会でもあったとき、そのシリアル番号の末尾が何番!とかいったiPod所有者限定の抽選もできるかもしれないが…。
iPodのコピーガードについては、発表会でも強調されていたが、がちがちにはなっていないものの、それなりのガード機能が働いているようだ。iPod間で曲データの交換ができないのは当然としても、さらには、iPodからiTunes側にデータのコピーはできないということになっている。そして、iTunesがiPodの1台1台を識別できるようになっている。あるiTunesとあるiPodをシンクロさせると、iTunesの曲データがiPodに転送される。そのiPodを別のMacintoshに接続してシンクロしようとすると、iPodに存在する曲データをすべて削除しないと転送はできないという仕組みになっている。いわば、何人かのMacintoshをはしごして、データだけを集めるといったことはできないわけだ。ある1人分のデータだけしか、同時にはiPod上には存在しないというわけである。ただ、1台のMacintoshに記録したデータを、同時に複数のiPodにはシンクロはできてしまうそうではあるが、それはどちらかと言えばニーズの上からもあまり意味のない使い方かもしれない。つまり、iTunesで集めた曲は個人の嗜好を反映したものだから、配って意味があるかという問題になる。また、そうしたことができるということは、意味的には、iTunesでCDに焼き込むときに何枚も作成するのと同じことでもあるから、iPodによってコピーがしやすくなるということは言えないだろう。むしろ、CDに焼いてしまう方がその意味ではコピーはできてしまうわけだ。もっとも、バンドでコピー曲を演奏するときにメンバー各自に音源を配るという場合には、複数のiPodにシンクロするのはそれはそれで便利かもしれない。もっとも、全員がiPodを持っているバンドってのも限られるだろうし、なんか偏りありそうで恐い(笑…けど笑えない)。
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