タイトルKBase》Mac OS X 10.1.1の変更点を詳細に記述した文書が公開カテゴリーKnowledge Base(旧TIL), Mac OS X
作成日2001/11/15 18:27:19作成者新居雅行
Knowledge Baseに、Mac OS X 10.1.1での改良点が詳細に記載された文書が掲載された。文書中には箇条書きで記載されているが、それらの項目についてを以下に同じ順序で要約する。一部については省略しているものもあるため、詳細については原文も当たっていただきたい。
まず、周辺機器関係では、911 Oxfordチップセットを使ったFireWire機器が正しく動作するようになった。iMovie 2で異なるDVカメラの差し換えがうまく動くようになった。FireWire機器間でのファイルのコピーでの問題が発生しなくなった。USBマウスで一時的に動かなくなる点が解消された。スリープ後にUSBマウスやキーボードからの応答がなくなっていた点が解消された。Final Cut Proを開いているときにDVカメラを接続しない状態での安定性の向上が行われた(Final Cut Proって一般ユーザはまだ使っていないはずでは…)。G3デスクトップマシンでのSCSIの安定性を高めた。USB Q-Driveを取り外したときのカーネルパニックが発生しないようにした。その他の一般的なUSBデバイスの安定性を高めた。
iTunesとCD作成に関する変更点も箇条書きでたくさん記載されているが、これは細かな機種ごとの動作に対する安定性の向上などとなっている。MP3ファイルのエイリアスの処理を改良し、ロングファイル名のファイルを書き込んだCD-ROMをWIndowsでも利用できるようにした。F12キーで「Prepare CD」を出なくした。その他、CD利用やイジェクト関連などに改良が加えられている。iTunesのビジュアルエフェクトをミラーリング中にフルスクリーン表示したときの機能を向上させたことも記載されている。
ネットワーク関連でも多くの変更点がある。iDiskはWebDAV digest認証に対応しておりWindows XPからも利用できる。また、iDiskでは多数のファイルやフォルダがある場合の性能も向上した。オーバーサイズのEthernetでのパケット消失の問題を解決したので、特定のプロバイダでのDHCPによるアドレス取得が正しく行われるようになった。2GBを超えるファイルをMac OS X Serverにコピーしようとしたときに出てくるエラーは解消された。Classicで共有フォルダに接続しようとしたときにある場合に発生していたカーネルパニックが修正された。PPPoE MTUの設定が変更され接続性が向上した。エンコードされていないURLでの接続でエラーが出る場合があったのを解消し、ファイルを指定するURLでも許可するようにした。FTP利用でのエラーのいくつかを解消した。ある状況で、AppleShareサーバが勝手に接続を解除してしまう問題を解消した。
印刷やPDF関連の改良点は、表示機能の改良、得知恵のプリンタでの問題の解消、EPSの印刷機能の拡張、Wordでの印刷時間の短縮、PDF中に%を含むファイル名情報を保存できるようにしたこと、PPDファイル選択の処理の工場、日本語文字列が含むAppleWorks文書の印刷の問題を解消したことが記載されている。
Finder関連といては次の通りだ。まず、ある機種で、ネットワークによる時刻合わせのためのサーバを使わないとシステムクロックが正しく動作しなかったのを解消した。アイコンの整理でデスクトップ上で重なりあってしまう点を解消した。複数のディスプレイがある場合の並べ替えのパフォーマンスを向上した。複数のディスプレイを使っている場合でDockの位置を左右に配置したとき優先されるディスプレイの側にしか表示しないようにした。Gigabit EthernetタイプのPowerBook G4でビデオミラーリングが正しくできるようにした。PowerBookのある機種でスリープ時のバッテリー消費を押さえるようにした。Finderのカーネルパニックが起こる問題を解決した。
Mailアプリケーションでの改良点は、まず、POPから同じメッセージを受け取ってしまう問題を解消した。日本語の文字列を含むメールを送信するときの問題を解消した(具体的にはかかれていない)。HTMLメールでスクロールバーが出ない場合があったのを解消した。IMAP関連の改良や、メッセージのオープンでの改良、日本語を含むメッセージのインポートの改良、パスワードセキュリティの改良が行なわれた。SMTPで送信できないときの動作が改良され、何度も送信されることはなくなった。スクリーンセーバ動作時の動作を改良した。POPサーバからの大量のメールを受信する場合の動作や、読み込み時に意図しない結果になる点を改良した。HTMLメッセージを開いたときにカーネルパニックになる場合があったのを解消した。
アプリケーション関連の変更としては、まずはMicrosoft Office v.Xとの互換性を高めた。Image CaptureではCanon製カメラのサポートを追加した。AppleWorksでのウインドウの表示位置の問題を解消した(Dockが左右にある場合にウインドウのサイズがおかしくなる点が解消されている)。AppleWorkでのマジックワンドツールの動作を正しくした。さらにAppleWorksでの日本語入力の性能を向上させた。iTunesなどで変換ウインドウを開いての日本語入力の性能を向上させた。ファイルメーカーのファイルがインストール直後にうまく開けなかった問題を解消した。パスワード認証のダイアログボックスを閉じた後の動作を改良した。DVDプレイヤに関する改良なども行なわれている。
関連リンクMac OS X Update 10.1.1: Enhancement and Installation Information