タイトル【MacWIRE配信予定】Browsing Mac OS X》Slipper Xを使う(1)モバイル通信を考えるカテゴリー周辺機器, インターネット全般
作成日2001/12/26 16:30:35作成者新居雅行
FOMAの登場や次世代のPHSなど、見ている間に通信の状況は変化するかもしれない。ところが、H”が登場してきたのが1999年中ごろだったかと思うが、モバイラにとっては2年半ほどは最大通信速度が64kbpsでずっと推移してきていた。常時接続環境が爆発的に高速になったのは格別な状況だったかもしれないが、そうした通信環境の変化を思えばモバイル環境的にはそれほど大きな変化があったとも言いにくい。Mac OS XでもPCカードモデムをスロットに差し込んで使えるようにドライバが開発されるかもしれないし、そうなると、筆者の環境ではSlipper Xは使わなくてもよくなる。もっとも、いきなりFOMAのiモード携帯電話がUSBでつながるとなると、H”のPHSから乗り換えるかもしれないし、USBケーブルで直接H”に接続できるときも来るのかもしれない。だけども、そうした変化がいつやってくるかは定かでないだけに、ちょっと大きさにびびってしまったSlipper Xではあるが購入して使うことに決めたという次第だ。いずれにしても、Mac OS 9を使う機会がこれでさらに減ったのは確かである。

余談1:Mac OS Xから現状のUSBケーブルタイプのアダプタでPHSなどに接続して通信するためには、おそらく、Mac OS Xのドライバが必要なのだと思われる。Mac OS X用のドライバの開発は、新しいOSだけにコストがかかるためにメーカーとしては手を出さない可能性は十分にある。一方、携帯電話に接続できるCDC対応のケーブルタイプのアダプタがある。だが、これは携帯電話だけしか使えない。こうしたケーブルのPHS対応版は発売されないのかと思ってしまうが、携帯電話向けがあるだけに少しは期待したいところだ。つまり、ドライバが開発されるか、CDC対応のPHS向けのUSBケーブルタイプのアダプタが発売されるかということになるが、そうこうしているうちに通信の状況に変化があるかもしれない。確かなことは何もないということだ。スマートに接続できるようになったときには、現状の機材がみんな入れ代わっているという可能性もあるだろう。

余談2:となると、やはり現状で、現実的な期待を集めるのはFOMAだが、パソコンとの接続方法にはPCカードタイプとUSBケーブルタイプがあり、いずれもWindowsにしか対応していない。MacWIREで濱田さんが苦労してMac OS 9で使った記事があったが、FOMA接続のPCカードをMac OS XでのSlipper Xで使えるかどうかは非常に興味があるところだ(SUNTACの商品紹介ページの対応通信アダプタにはFOMAのPCカードは含まれていない)。筆者は残念ながらFOMAは持っていないので確認はできない。そして、FOMAのUSB接続に関しても、やはりCDC対応ということは記載されていない。となると、やはりX向けのドライバを作成するとは思えないので、ドライバでの対応への期待は薄い。一方、SUNTACのU-Cable typeD3(携帯電話を接続するUSBケーブルタイプのアダプタでCDC対応)では503シリーズなどのiモードの電話も含まれているので、ちょっとは期待をしてしまう。ただ、同ケーブルはFOMA対応ではない。やはりFOMAの次世代機あたりで、Mac OS Xにさくっとつながるような仕組みになってくれることを期待するしかないのだろうか。
(この項、以上)
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