Macintosh Developer Online (MDOnline)


1999年12月24日発行号 - MDOnline-AppleCare Pro Multimedia



Appleから提供されているサンプルプログラムですが、12月に公開されたものが一気にまとめてRecent Releaseのページ
http://developer.apple.com/samplecode/
に登場しました。このページ、更新がどうやら1カ月に1回だけなので、12月分がまとめて公開されてしまうようです。内容は少しずつ紹介しますが、すぐにでもチェックしたい人は、上記のアドレスにアクセスしてください。
米国では、Mac OS 9のアップデータが少しずつ出始めています。しかしながら、「ソフトウエア・アップデート」までが、アップデートの形式で配付されています。ソフトウエア・アップデートという仕組みがMac OS 9で登載されたものの、自分自身の置き換えはできないのでしょうか? ちょっと矛盾を感じる機能です。他のアップデータも、Mac OS 9だけではないものもあるので、アップデータで配付するのは仕方ないとしても、米国ではソフトウエア・アップデートを使ってアップデートできるのかどうか、現時点では判明していませんが、どこにも「ソフトウエア・アップデートを使え」という話が出てこないところを見ると、やはりアップデータを使う必要があるのでしょう。
Windowsの世界も、Windows Updateというネットワークを通じたアップデートシステムをWindows 98から登載していますが、最初の頃はあまり機能しているという状況ではありませんでした。最近でこそ、Internet Explorerを始めいろいろなコンポーネントをアップデートできるようになってきました。Mac OS 9のソフトウエアアップデートも実際に使えるようになるのにはそれなりの時間が必要なのかも知れません。
そういえば、Windows 2000の日本語版の開発が完了し製造に入ったことがニュースリリースで流されました。予定通り2000年2月18日に発売だそうです。ちょうど、Macworld Expo Tokyo 2000の真っ最中ですね。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


コンテンツ作成者向けのAppleCareサポートを2000年より開始

アップルコンピュータは「AppleCare Professional Multimediaプログラム」を2000年の1月より開始する。ビデオ制作、フィルム制作、マーケティング・コミュニケーション、グラフィックデザイン、マルチメディア、 Web コンテンツ作成などを行うマルチメディア利用者向けのサポートだ。各種製品やQuickTime、Final Cut Proなどについての技術的なサポートを受けることができる。ただし、アップル製品についてのサポートに限られる。ストリーミングサーバはサポート対象外だ。入会金はなく、年間契約で1年あたり30万円となっている。メールなどによる質問回数は期間内なら無制限となっており、メールによる情報提供や専用Webページの利用などができるようになっている。

関連リンク:AppleCare Professional Multimediaプログラム
カテゴリ:QuickTime, サービス


QuickTime 4.1で、QuickTime Playerがスクリプト対応

QuickTime PlayerがVer.4.1でスクリプト対応になり、さまざまな処理をスクリプトで記述できるようになる模様だ。Ver.4.0のQuickTime Playerは指定したURLのムービを再生する程度のスクリプトしか作成できないが、プレイヤのさまざまなコントロールやムービのデータ自体の処理等も含めてスクリプト処理できるようになるようだ。以下のページに、サンプルスクリプトに関する文書がすでに公開されている。どの程度のスクリプトが作成できるかと言ったことは、以下の文書で概ね判断できそうだ。Mac OS 9のパッケージの機能を組み合わせることで、ムービとスクリプトなどを1つのアイコンにままとめるサンプルなどは、新たな可能性も感じさせる。PDFも用意されているが、Webページの内容と同一である。また、その中の記述によると、QuickTime 4.1はSMILに対応するようになるようだ。

関連リンク:AppleScript Scripts for QuickTime 4.1
カテゴリ:QuickTime, AppleScript


Final Cut Pro 1.2が日本でも発売を開始

Final Cut Pro 1.2は1999年12月28日より日本でも販売を開始される。価格は128,000円で、アカデミック版が69,800円となっている。Ver.1.2での変更点はG4への最適化など。DVビデオはもちろんだが、Pinnacle Systemsのアナログビデオ取り込みボードTarga1000/2000を対応ハードウエアに加えている。

関連リンク:Final Cut Pro ホームページ
カテゴリ:


CodeWarrior Pro 5.3にアップデート、バグ修正が中心のメンテナンスリリース

CodeWarrior Pro 5.3へのアップデータがリリースされた。ライブラリを含むものが36MB余りとかなりのサイズである。IDEがVer.4.0.4となり、C/C++コンパイラがVer.2.3.2となるなど、主要コンポーネントが軒並みバージョンアップしているが、基本的にはバグフィックスを中心としたメンテナンスリリースだ。デバッガの設定として、デバッガをアクティブにして実行した時に、どのメソッドで自動的にブレークするかを設定できるなど、機能的にも少しではあるが追加されている。リリースノートだけをダウンロードできるので、そこに記載されたバグ修正ポイントなどを検討してからダウンロードするのも良いだろう。ライブラリを自分でビルドしないといけないものでも25.5MBある。Macintosh版とWindows版でそれぞれダウンロードする必要がある。
また、Macintosh Documentation Updateとして、IDE_User_Guide.pdfなど5つのPDFファイルをダウンロードできるようにしている。MetroNub for Java Debugging onlyとして、Javaのデバッガ用の機能拡張も別途配付しているが、これはPro 5.3に含まれているプラグインの代替え品だ。Pro 5より、TCP/IPベースのデバッグ作業ができるようになっているが、IDEから起動したものに対してデバッグが行える。そうでないものをデバッグしたいときのための、代替えのプラグインも供給しているというわけだ。従って、こうしたニーズがないのであれば別途配付されているMetroNub for Java Debugging onlyはダウンロードする必要がない。
Pro 5.2の公開時には、ビー・ユー・ジーがダウンロード用のミラーサイトを用意したが、執筆時点ではまだその種の情報は得られていない。日本語版のアップデータについては、Pro 5.3以前も含めて、まだ1つも登場していない。

関連リンク:Searchable Updates and Patches
カテゴリ:CodeWarrior


ソフトウエアアップデートのアップデートは従来方式で

Mac OS 9から登載されたソフトウエアの自動アップデートシステム自体がVer1.1にアップデートされた。北米の英語システム向けだが、使用許諾は日本語でも表示される。変更点は、アップデート処理のスピードアップ。「機能拡張」フォルダにあるSoftware Update Engine、Software Update Schedulerと、コントロールパネルのSoftware Updateが置き換わる。日本語システムにセットアップしたところ、「機能拡張」フォルダの内容だけがアップデートされた。Mac OS 9ではインターネットを利用して手軽にアップデートができるというのが1つの大きな特徴だった。しかし、アップデートシステムそのもののアップデートが、このような従来的なアップデータによって行われるというのは、機能的な矛盾と言わざるを得ないだろう。

関連リンク:Automatic Update Software 1.1
カテゴリ:Mac OS 9


Macintosh ManagerがVer.1.2.2に、Mac OS 9クライアントでの管理を強化

Macintosh ManagerがVer.1.2.2にアップグレードした。Ver.1.2が12月7日に公開されているため、約半月でのバージョンアップとなっている。クライアント用ソフトウエアのMacintosh Manager 1.2.2と、AppleShare IP 6.3用のサーバモジュールMacintosh Management Server 1.2.2が配付されている。1.2.2になったことで、System 7.6.1以降でクライアントが使えるようになり、1.2のReadMeで述べられていた問題点のいくつかも解決している。また、Mac OS 9をクライアントとして利用する場合に、「初期設定」フォルダをサーバボリューム内に置いた状態で起動でき、初期設定フォルダの内容をコピーする必要がなくなった。キーチェーンを用意したり、サーバ上に用意されたユーザごとのフォルダを書類フォルダに利用するなど、マルチユーザ機能と連動することによりユーザ環境の管理についてより適切に設定されるようになる。Tech Info Libraryにある「Macintosh Manager 1.2.2: Read Me」に詳細が記載されている。

◇Macintosh Manager 1.2.2
http://asu.info.apple.com/swupdates.nsf/artnum/n11550
◇Macintosh Management Server 1.2.2
http://asu.info.apple.com/swupdates.nsf/artnum/n11551
◇Tech Info Library 60675:Macintosh Manager 1.2.2: Read Me
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60675
◇Tech Info Library 60676:Macintosh Management Server 1.2.2 (For AppleShare IP 6.3): Read Me
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60676

カテゴリ:サーバー製品, ネットワーク, Mac OS 9


iMacのDVD-ROMの読み取り困難を解消するアップデータ

北米英語システム向けとして「iMac DVD-ROM Update 1.0」がリリースされた。読み込みがうまくいかないDVDディスクに対応している。iMac DVおよびSpecial Editionに対応する。ドライブのファームウエアをアップデートするアップデータである。使用許諾では日本語が出てくるが、読み取りが困難なディスクがないのであれば、いちおうアップデータの日本語版を待つ方が良いだろう。

関連リンク:iMac DVD-ROM Update 1.0
カテゴリ:周辺機器, iMac


サーバにモニタを接続してないで利用する方法

カギのかかったサーバルームに設置するサーバ専用機にはモニタを接続せず、リモート管理ができれば良い。Tech Info Library-Jの「モニタなしのサーバとして使用する」には、その方法が記載されている。VGAのディスプレイアダプタだけを接続して、モニタがつながれているように認識させれば良く、アダプタの設定によって画面サイズも設定可能である。その状態でリモートコントロールソフトのTimbuktuなどを使用して、管理作業などを行えば良い。

関連リンク:21236JN:Macintosh: モニタなしのサーバとして使用する
カテゴリ:Tech Info Library-J, ネットワーク


液晶ディスプレイではスクリーンセーバよりもスリープで画面保護

Tech Info Library-Jに液晶ディスプレイ関連の文書がいくつか公開された。液晶ディスプレイではスクリーンセーバーは基本的には不要のようだ。

◇10639JC:液晶ディスプレイにおけるスクリーンセーバーの使用
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/2/wa/showTIL?id=10639JC
液晶ディスプレイは、CRTのような表示イメージがディスプレイに残ってしまう「焼き付き」は起こるものの、電源をオフにしたりスリープ状態にしておけば通常は消えてなくなるので、焼き付きの問題は考慮しなくてもいい。また、スクリーンセーバーを使用すると液晶のバックライトは消えないため、バックライトの寿命は短くなる。バッテリーで使用中だと電力の消費も見逃せない。液晶ディスプレイを使う場合は、スクリーンセーバーを使うより、適当な時間でスリープ状態に入る方が、ディスプレイにとっては望ましいと言えるようだ。

また、以下のTech Info Library-Jの文書も公開されている。
◇58547JN:Apple Studio Display DVI: 一番最初に電源コードを接続してください
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/2/wa/showTIL?id=58547JN
◇58539JC:Apple Studio Display Flat Panel: 技術仕様
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/2/wa/showTIL?id=58539JC

カテゴリ:Tech Info Library-J, 周辺機器


シリアルプリンタ使用時はAppleTalkは切る、など

Tech Info Library-Jに、Mac OS 9に関する文書が公開された。すでに英語版では公開されているものが中心である。概要は以下の通りだ。

◇60586JN:Mac OS 9: LocalTalk ネットワークとシリアルプリンタの切り替え
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/2/wa/showTIL?id=60586JN
プリンタをシリアルプリンタに切り替えたとき、AppleTalkを切にしないといけない場合もある。さらに、再起動しないといけない場合もある。

◇60557JN:Mac OS 9: Language Kit の“フォントアップデータ”について
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/2/wa/showTIL?id=60557JN
“フォントアップデータ”が古いフォーマットのフォントのファイルを、Mac OS 9のフォント処理機能に応じたものにアップデートすることなど、“フォントアップデータ”の動作などについて詳しく記載されている。

◇31154JC:Sherlock 2 とマルチユーザ: チャネルが表示されない
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/2/wa/showTIL?id=31154JC
マルチユーザで利用している時、Sherlock2でチャネルが表示されないことがあるが、「インターネット」チャネルを選択すると通常の状態に復帰する。

カテゴリ:Tech Info Library-J, Mac OS 9


iMac DVではFinal Cut Pro 1.2は利用できない

Tech Info Libraryに公開された「Final Cut Pro 1.2 Not Currently Supported」でiMac DVではFinal Cut Pro 1.2は利用できないことが明らかにされた。ビデオソースとしてDVを選ぶとフリーズするしてしまう。これを修正したFinal Cut Proないしはアップデータを2000年2月を目処にリリースする予定であると記載されている。iMac DVでFinal Cut Proを使うことは、しばらくはあきらめて、対応を待つしかないだろう。

関連リンク:58498:iMac DV: Final Cut Pro 1.2 Not Currently Supported
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), iMac


Apple Studio DisplayのLEDについて

Tech Info Libraryに公開された「Meaning of LED Colors」では、DVIコネクタのApple Studio DisplayでのLEDランプについて説明されている。ディスプレイの横から見える内部のLEDは回路が正しく機能しているかを表示するランプだ。正面から見えるランプは電源で、グリーンなら電源オン、アンバー(黄色)ならスリープによって電源セーブ状態になっている。

関連リンク:75015:Apple Studio Display DVI: Meaning of LED Colors
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器


ODBCのデータソースのスキーマやデータを4Dに取り込むアプリケーション

ACI USは、4th Dimension 6.5以降で使えるアプリケーション「4D Assimilator」をリリースし配付を開始した。4D Assimilatorにより、ODBCデータソースにアクセスして、データベース構造などを認識して、データの取り込みを行う。たとえば、AccessやFileMaker Proで作られたデータベースのスキーマや基本データを取り出すということが可能になる。他のアプリケーションで作られたデータベースの移行ツールを提供することで、より4Dへ移行しやすくする狙いがあだろう。

関連リンク:4D Assimilator: Final Version Released
カテゴリ:データベース


UMLモデリングツールのTogether/JがMac OSにも対応

Together Softは、同社のUMLモデリングツール「Together/J」をMac OSつまり、MRJ 2.1.4ベースで機能することを保証した。Together/JはUMLに基づいてクラス設計を行ったり、データベースのスキーマ設計などを行える。作成したチャートからJavaのソースを生成したり、あるいはJavaソースの修正結果をチャートに反映できるなど、ソフトウエアの基本設計を行うツールだ。パターンを選択してクラスに適用するなどの機能も備える。Whiteboard Editionはフリーで入手できる。Developer Editionとして有償で販売されているバージョンなどもある。これまでは、Mac OSでの動作が保証されていなかったが、動作保証OSにMac OSが加わった。

関連リンク:Product Overview
カテゴリ:開発ツール


マルチユーザのログアウトでNetWareをログオフしない問題を解決

Mac OS 9のマルチユーザ機能を使った時のNetWareの問題を解決するユーティリティが公開された。Macinoshのニュース系サイトの1つであるThe Macintosh News Networkなどで報告されていた問題だ。Mac OS 9でマルチユーザ機能を使っているときにNetWareにログオンし、ログアウトして別のユーザに切り替わっても、NetWare側は接続したままになってしまい、場合によってはセキュリティの点で問題になる。Brian Bergstrand氏のNWClient Auto Logoutはバックグランドアプリケーションとして機能し、ログアウトを認識してそのときにNetWareのログオフも同時に行うようになっている。実行にはNetware Client SDKで供給される共有ライブラリが必要になる。

関連リンク:NWClient Auto Logout
カテゴリ:ネットワーク, Mac OS 9


1999/12/22,23付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年12月22,23日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

58509:AirPort Base Station: Factory Default Settings
31096:Final Cut Pro: Vertical Lines on Output
31003:Power Macintosh G3: No DVD-Decoder Card Support

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)


1999/12/24付けの更新されたTech Info Library-J

日本のAppleより公開されているTech Info Library-Jで、1999年12月24日付けで以下の文書が新たに公開されている。

◇58418JC:Power Mac G4: 機種を見分ける方法
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/2/wa/showTIL?id=58418JC
◇31142JN:AppleShare IP: 利用者から PostScript プリンタを隠す機能
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/2/wa/showTIL?id=31142JN
◇58118JN:FaxSTF: ANAT または Network Assistant インストール後のエラーに関するトラブルシューティング
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/2/wa/showTIL?id=58118JN

カテゴリ:Tech Info Library-J