Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年1月13日発行号 - MDOnline-基調講演はジョブズ氏



昨日お届けしたiToolsサービスに関しての補足ですが、アップルが日本向けにサービスを行う予定があるということではないということだそうですので、御注意願います。現状では、やるともやらないとも言っていないということですね。それで、英語で行われているサービスは日本向けには最適化されていないというスタンスだと解釈すればいいでしょう。
Macworld Expo/Tokyoまで、あと1ヶ月あまりですが、ステーブジョブズ氏が基調講演を行うことが正式にアナウンスされました。昨年はかなりの長い列を作った基調講演ですが、今年も同様かも知れません。ただ、定員は増えているので入れることは入れるとは思いますが、いい場所を確保するには、防寒に備えて早起きするしかないかもしれません。昨年は噂はあったものの、大きな発表は結局なかったですが、今年はどうでしょうか。サンフランシスコで発表されるはずのものが出てこなかった説もあり、どっちかというと期待はされますが、確証はありません。ともかく楽しみにしていましょう。私は昨年は展示会場に張り付いていたので基調講演は見ることができませんでしたが、今年は張り付かないので、基調講演を見に行き必要なら記事を書くつもりです。ただ、今年もブースを出すので、10時半の開始時にはそっちにいることになり、あまりいい場所で見られないかと思います。写真についてはさっそくあきらめ気味だったりします。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


2月のExpoの基調講演は昨年に続きジョブズ氏、InDesignの特別講演も

2000年2月に幕張メッセで開幕されるMacworld Expoの基調講演は、AppleのCEOステーィブジョブズ氏が行うことがアナウンスされた。初日2月16日の11時より始まるが、昨年の基調講演に多数の来場者があったことも見込んで、定員は6500人となっている。無料で聴講できるが、有料のカンファレンスチケット所有者は優先的に入場できる。
また、2月18日の14時30分より、アドビシステムズの特別講演があり、今年日本語版がリリース予定の新しいDTPソフト、Adobe InDesignを公開する。プロフェッショナルパブリッシングソリューションズプロダクト マネージャのプリシラ・ノーブル氏によって行われるが、日本語版のInDesignが公開される。こちらも無料だが、登録制になっていて満員の場合には入れない。有料カンファレンスのチケットがあれば優先的に入場できる。

関連リンク:Macworld Expo/Tokyo 2000
カテゴリ:イベント


ファイルメーカー、日本ではサーバ版、米国ではUnlimitedを近々出荷

日本のファイルメーカは、データベースソフト「ファイルメーカーPro5」のサーバ版「ファイルメーカー Server 5」を2000年2月中旬に発売する。価格は129,000円。ファイルメーカーProは、データベースとしてデータの蓄積やフォームによる帳表作成機能を備えた使いやすいデータベースだ。それで作成したデータベースを、Mac OSあるいはWindows NTをサーバにして、多数のユーザで共有する場合に利用できるのがファイルメーカー Server 5だ。ファイルメーカーPro5でも、データベースの共有機能はあるが、ユーザ数やレスポンスについてはファイルメーカー Server 5の方が優れている。TCP/IP、あるいはAppleTalkやNetWareプロトコルで利用できるが、基本的には社内などの同一ネットワーク内でのデータ共有に利用することになる。Ver.4に対してはサーバ版は発売されておらず、Ver.3から5へ一気にバージョンアップされた。リモート管理機能や、同時接続ユーザ数などがより多くなっている。
また、米国のFileMaker社は、FileMaker Pro5シリーズのうち、Webベースのアプリケーション構築で、無制限のWebアクセスが可能なFileMaker Pro 5 Unlimitedを近々出荷することを発表している。価格は$999から。

関連リンク:http://www.filemaker.co.jp/news/p20000112.html
カテゴリ:データベース


ケーブルテレビなどで使えるルータ、フロッピー起動で消音設計

日本のコンピュータ機器メーカであるクールグリーンコンピュータは、ネットワーク用ルータの「COOLGREEN Flex Router (フレックスルーター)」 を1月20日より\39.800で発売する。ケーブルテレビやADSL回線には通常は1台のパソコンしか接続できないことが多いが、このルータを利用することで、ネットワークを構成する複数のパソコンからインターネット接続できる。IPマスカレードにより、1つのIPアドレスをルータで区切った内側のネットワークにある複数のパソコンで共有するような形態となる。また、外部に対してDHCPクライアントになり、内部に対してはDHCPサーバとして機能する。Linuxベースのルータではあるが、フロッピーを利用して起動してRAMディスクを利用するため、ハードディスクがない。さらにファンもないため、動作中も静かなことが特徴だ。サイズはコンパクトなタイプのベアボーンキットサイズだ。

関連リンク:クールグリーンコンピュータ、Flex Router を発表
カテゴリ:周辺機器, 各種プロダクツ


Webアプリケーション構築ツールのTangoがバージョンアップ

Pervasive Software社は、Webアプリケーション作成ツールの新版「Tango 2000」を出荷した。Mac OS版は1999年12月に出荷しているが、さらにMac OS X版も計画している。Tangoは、Web経由でのデータベースやあるいはダイナミックなページを作成するためのツールで、Mac OSやWindowsで利用できるビジュアル開発環境も提供している。Webベースのアプリケーションやeコマースサイト作成などに利用されている。開発環境に加え、Mac OS、Windows、Linux、Solaris上で稼動するアプリケーションサーバからなる。ODBC経由でデータベース接続できるが、OralceやFileMaker Pro5には直接利用する機能を持っている。XMLの処理にも対応している。

関連リンク:Tango 2000: The Time to Market Leader for Your Web-Based Applications
カテゴリ:サーバー関連, 各種製品


シングルログオンにしておくMacintosh Managerのクライアントでエラー

Tech Info Libraryに公開された「Macintosh Management Server: Error -5047」という文書では、Macintosh Management Serverに接続したクライアントでのある種のエラーについて解説されている。クライアントで、「Searching for the Macintosh Manager Server (Unknown problem #-5047).」というエラーが出る場合があるが、これは、Restrict users to single active logon per accountという設定(1アカウントでの有効なログオンを1接続だけにする)が効いているからだ。AppleShare IPをMacintosh Managerのサーバに使うときには、この設定をオフにしておく必要がある。ちなみに、ReadMeにこのことは記載されいている。

関連リンク:25088:Macintosh Management Server: Error -5047
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク


2000/1/12に更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、以下の文書が2000年1月12日に更新されたものとして公開された。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

60674:iMovie Updater 1.0.1: Read Me
58475:iMovie: Read Me
9804:Mac OS System Error Codes: -299 to -5553
75016:Power Mac G4 (AGP): Memory Errors with USB Devices Connected
58420:Power Mac G4: Using Apple System Profiler to Identify Video Card

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)