Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年2月3日発行号 - MRJ関連文書が公開



しつこいようですが、Expoのチケットはまだまだあります。欲しい方は、以下のページをごらんください。ひとり、2枚以上でもかまわないことにしましょう。昨年にくらべて、今年はチケットの売れ行きがよくありませんねぇ…。みなさんにもう行き渡っているのでしょうか? それとも、Expo自体への興味が薄れているのでしょうか?
http://cserver.locus.co.jp/mdo-sell/expo2000.html
Appleのサイトでは、MRJ 2.2のリリースに伴って、いくつも文書が公開されています。このバージョンは、Internet Explorer 5といっしょに使わないと使えない機能もありますので、IE5のリリースも近いのでしょう。IE5はExpoのときに公開かもしれません。そういえば、IE4.5は昨年のExpoのときでしたから、1年バージョンアップです。ただ、Windows版が先行して出ていたり、「出るぞ出るぞ」と早くから言っていると、なんだかもっと間隔が短いように感じてしまいます。ソフトウエアのバージョンアップが多すぎることが問題視されており、それによる管理コストの増大についても、すでにシステム系の雑誌などでは頻繁に指摘されています。実際にそうなのですが、情報が早く出過ぎることや、計画と出荷のずれなどが相まって、実際よりも頻繁にバージョンアップされているような気もするのかもしれません。
その一方で、なかなかバージョンアップしなかったMRJですが、事実上の前バージョンであるMRJ 2.1もやはり去年のエキスポのときでした。これらだけで判断するのもなんですが、Wordや一太郎なんかを見ていても、やっぱり1年サイクルなんですよね。「ソフトは1年でバージョンアップする」というのがおおむね当たらずとも遠からずかもしれません。会社での中長期の業務計画的にみても、6ヶ月の次は1年という気もしますし、せめて1年は超えないように…という心理も働くのかもしれません。すると、Mac OS Xは、9から1年として、今年の晩秋でしょうか???
メールのタイトルから「MDOnline-」の文字をはずしました。タイトルをみえやすくするためです。もし、振り分け等で手がかりにしている方がいらっしゃいましたら、設定の変更をお願いします。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


PC Compatibility Cardで動作保証しているOSのバージョン

PC Compatibility Cardは、Mac OS 8.1でPCSetup 1.6.4での動作を保証している。また、カードの種類ごとに、カード上で稼動するOSのバージョンにも触れられているが、一部はWindows 95は含まれてない。Windows 98については保証されていない。なお、この文書中に、サードパーティによる「pcSetup 2.0」というプロジェクトが紹介されている。PCSetupのバージョンアップをAppleとは別に独自に行ったもので、Windows用の32ビット版ドライバなどが開発されている。予定では、2000年2月にベータリリースがなされるということだ。
◇pcSetup 2.0
 http://www.pcsetup2x.com/

関連リンク:31174:PC Compatibility Cards: Support For Mac OS and DOS Software Versions
カテゴリ:Windows, Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器


起動時間を遅くする原因をまとめた文書が公開

Mac OSの起動時間を長くする原因はいくつかのTILで公開されているが、それがまとめられた文書が公開された。まず、「起動ディスク」が選択なされていない場合には、起動できるディスクを探しに行くために時間がかかる。また、メモリテストは通常はオンになっているため、メモリをたくさん積んだ場合には起動が遅くなる。なお、メモリテストは、Command+optionを押したまま「メモリ」コントロールパネルを開くことで、テストを行わないような設定も可能だ。機能拡張をたくさん組み込んでもやはり起動に時間がかかる。マルチユーザやMacintosマネージャが起動時にネットワーク処理することでも時間がかかる場合がある。

関連リンク:31175:Macintosh: Reducing Startup Time
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 9


iMovieは連続録音は5分までと制限されている

iMovieでのサウンドの録音は、連続しては5分までとなっている。録音では、1分に10MBものディスクスペースを取るため、5分間連続して録音すると自動的に停止するようになっている。録音作業は、一定時間ごとに区切りようにする。サウンドの編集機能もあるので、不要な部分をカットする方法などは、ヘルプなどを参照のこと。

関連リンク:31176:iMovie 1.0.x: Voice Recording Stops After 5 Minutes
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), QuickTime


見えないフォルダがダイアログで見えていても保存してはいけない

ファイルを開いたり保存するときのダイアログボックスで、Finderでは見えてないフォルダが一覧されることがある。たとえば「Temporary Items」などだが、これはアプリケーション側で見えないフォルダを非表示にする処置をしていないために生じる。これらのフォルダに直接ファイルを保存するようなことはしてはいけない。

関連リンク:25107:Mac OS: Some Applications List Invisible Folders and Files in Open/Save Dialog
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 8, Mac OS 9


MRJ 2.2で拡張されたAppleScript対応が文書で公開

Technoteとして公開されている「Introduction to MRJ Scripting with AppleScript for Java」が、MRJ 2.2のリリースに伴い更新されている。MRJ 2.2では、AppleScriptによるコントロールの機能が変更あるいは追加されている。まず、用語しては、fileがJava fileになり、get dictionary itemという命令を使うようになった。make new "java.awt.Frame"でウインドウのオブジェクトを作成するようなことができる。アプリケーションにobject collectionプロパティが加わり、オブジェクトへの参照を保持できるようになった。また、JavaのクラスにAlternateHierarchyインタフェースをインプリメントすることで、ビジュアル階層に従ったオブジェクトへの参照だけでなく、内部クラスの階層に応じたオブジェクトへの参照もできるようになった。

関連リンク:TN1162: Introduction to MRJ Scripting with AppleScript for Java
カテゴリ:AppleScript, Technote, Java


JManagerを利用していてウインドウの更新をするときの注意

Technoteに新たに公開された文書「How to structure your handleCheckUpdate callback」では、アプリケーションからJavaのクラスを呼び出すJManagerでの、画面のアップデート処理に関する問題について論じている。ウインドウのアップデートでは、BeginUpdate〜EndUpdateを呼び出すが、その間にJMFrameUpdateを呼び出して、Javaで管理している側のアップデートをしたとする。その場合にスレッドで複数のタスクからの画面描画があるとうまく機能しない。BeginUpdate〜EndUpdate間は、Javaのコンポーネントのアップデートをしないのが基本である。そのために、checkUpdateというメソッドを用意して、BeginUpdateの前にJavaのコンポーネント側のアップデートが必要かをチェックする。sのプログラム例も記載されている。これは、MRJ 2.2でのスレッドのスケジューリングを変更したことによって問題が顕在化する。

関連リンク:TN1193: How to structure your handleCheckUpdate callback
カテゴリ:Technote, Java


SSLやアプレットのキャッシュは、Internet Explorer 5で機能

MRJでは、SSLによる通信とアプレットのキャッシュの機能が組み込まれているが、Internet Explorer 5を利用することで、その機能を使える。MRJ、IEともに以前のバージョンではその機能は使えない。NetscapeやiCabでもSSLやアプレットのキャッシングができるように密接に作業を始めている。

関連リンク:java22 - SSL and Applet Caching in MRJ 2.2
カテゴリ:ブラウザ, Technical Q&A, Java


Javaのプログラムでのファイルコピーはそれなりに配慮が必要

ファイルの移動をJavaのプログラムで行う方法を説明する文書が公開された。同じボリュームなら、java.io.File.renameToを使えるように、MRJは作られている。異なるボリュームではファイルのコピーが伴うが、Javaのライブラリにはその機能はない。また、Mac OSではリソースフォークの問題が伴うので、ネイティブコールやあるいはライブラリを利用することになる。

関連リンク:java21 - Moving Files in Java
カテゴリ:Technical Q&A, Java


JDKツールが起動できないのは必要なクラスファイルが存在しないため

MRJ SDKに付属するJDKツールが起動できないというメッセージが出た場合は、必要なクラスファイルがシステムに正しくインストールされていないのが原因である。MRJ 2.2のインストール結果以外に、MRJSDKClasses.zipやJDKToolsClasses.zipが、機能拡張フォルダの中のMRJLibraries:MRJClassesになければいけない。MRJ SDKをインストーラでインストーすれば、自動的にインストールされるが、起動ボリュームを複数持っている場合やシステムを再インストールしたようなときには、これらのファイルがないために、JDKツールが使えないというメッセージが出るときがある。

関連リンク:java23 - Using JDK Tools Under MRJ 2.2
カテゴリ:Technical Q&A, 開発情報, Java


USBオーディオの機能向上やiSubを使うためのアップデートが復活公開

不具合の出ていたAudio Updateが更新され、1.3というバージョンのものがリリースされた。マルチカントリー版なので、日本語システムに適用しても大丈夫だと思われる。Mac OS 9 Audio Updateは、USB搭載機でのサウンド性能を高めたり、スロットローディングタイプのiMacでiSubを利用することを可能にする。また、DVDムービの再生の性能も高めている。1.2からの変更点は、インストールができない場合があることや、スリープ時のフリーズなどの問題を解消したものと思われるが、具体的な記載は見られなかった。
◇60680:Mac OS 9 Audio Update 1.3: Read Me
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60680

関連リンク:Mac OS 9 Audio Update 1.3
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器, OS関連ソフトウエア, Mac OS 9


MP3ファイルをQuickTime Streaming Serverで公開する手順を説明

MP3ファイルをQuickTime Streaming Serverで公開する方法が紹介されている。MP3ファイルからヒントファイルを作成するが、OptionsのMake Movie self-contained and Optimize Hints for Serverをオフにすることがポイントになる。実際にMP3ファイルを開かないと、記載された通りの手順ではできないようだ。元ファイルをヒントファイルをサーバの同じディレクトリにコピーする。そして、参照する場合のプレイヤで指定するURLについての説明もある。

関連リンク:75019:QuickTime Streaming Server 2.0: How to Create Streaming MP3 Files
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), QuickTime, Mac OS X Server


メトロワークスがCodeWarriorを販売、コーポレイトライセンスを新設

開発ツール「CodeWarrior」の日本での販売業務は、これまでメトロワークスの代理店としてビー・ユー・ジーが行っていたが、メトロワークスが販売元となった。そして、「コーポレイトライセンス」として、複数のライセンスの割り引き販売も開始した。CodeWarrior Pro5について、5本以上より割り引きを行う。本数に応じて段階的に割り引き率が設定されているが、最大で1本あたりの費用が65%オフになる。
◇デスクトップ向けCodeWarrior製品の販売方法の変更について
 http://www.metrowerks.co.jp/DeskSales.htm
◇CodeWarrior Professionalコーポレイトライセンスを発売
 http://www.metrowerks.co.jp/PressRelease/Corporate.html

関連リンク:メトロワークス
カテゴリ:CodeWarrior


2000/2/2に更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、以下の文書が2000年2月2日に更新されたものとして公開された。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

26202:About AirPort 1.1
58570:AirPort 1.1: Disabling Software Base Station
60467:Mac OS 9: About Persian Language Support
60680:Mac OS 9 Audio Update 1.3: Read Me
60681:Mac OS 9.0: Software Update 1.1.1 - Read Me
60672:Mac OS 9: HP DeskWriter 600 Requires Updated Driver
31170:Mac OS 9: Printing From Mac Help to Epson Printer Issue
60537:Mac OS 9: Color StyleWriter 4000 Series Requires Updated Driver
31173:Mac OS 9: Audio CD Skipping
25103:Network Assistant: Supported Versions and Configurations
25104:Macintosh Manager: Supported Versions and Configurations
13165:MacTest Pro: Description
14602:System 7: Can I Save to the "Move&Rename" Folder?
25101:Final Cut Pro: "Duplicate File Name" Errors With Imported EDL For Batch Captures
19449:Color OneScanner 600/27: Scanner Driver Is Not Initializing
43050:Troubleshooting Handbook: Available Online for Viewing or Download
20100:Toner Cartridge Recycling Instructions

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)