Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年6月2日発行号 - 安全にJavaを使うには



Carbon化シリーズが少し間が空いてしまいすが、申し訳ありませんが少々お待ちください。シリーズを立ち上げ過ぎた感もあり、若干、整理が必要なのかも知れません…。WWDC以来、配信時間が早くなっていることにお気付きの方がいらっしゃるかもしれませんが、どちらかと言えば寝坊だった私が、毎日朝6時台に目がさめています。時差ぼけの影響で、寝る時間が異様に早くなったのですが、出かけたりして体力を使うと、夕食を食べると猛烈に眠くなり、そこで寝てしまって朝早く起きるという生活サイクルがすっかり定着してしまいました。その意味では仕事は早く進むというメリットはあります。だけど、いつかは元の宵っ張り生活になるかと思ったのですが、意外にもとにもどらないもので、ここ2週間、ずっと早寝早起きになってしまっています。
MDOnlineの原稿は、月毎にファイルに分けてエディタで書いているのですけど、そのファイルのサイズで見たところの原稿量は3月までに比べて、4月と5月は、3分の2くらいに減っています。大きな理由の1つは、米国のTech Info Libraryが更新情報を出さなくなったので、「更新されたTIL文書」という記事をかかなくなったためです。TIL文書はチェックして、新しいと思われるものを中心にしています。ただ、内容によっては更新されたものも紹介していますが、ピックアップしているので数は減ってしまっているという具合です。テキストは長いものが必ずしもいいとは限りませんから、どの原稿も、可能な限り短くしてお届けしているつもりです。その意味でも原稿の量が減っているのですが、TILのことも含めて御意見があれば、御遠慮なくメールをいただければと存じます。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


MacのJava環境におけるIEとMRJの安全な組み合わせ

以前よりお伝えてしているMacintoshのJava環境におけるセキュリティホールだが、JavaHouse Brewersメーリングリストにおいて、検証が進められている。その結果、


の組み合わせは安全であるという結論になった。この検証によると、MRJ2.2におけるセキュリティホールは、MRJ2.2でネットワーク接続を行うときに利用するプロトコルハンドラが新たに実装されたものの、その実装にバグが存在し、その新しいプロトコルハンドラを利用するIE5.0との組み合わせでセキュリティホールが発生したものと考えられるとのことだ。MRJ2.2をIE4.5、iCabと併用した場合には、従来からあるプロトコルハンドラを利用し、こちらには現在のところセキュリティ上のバグは発見されていない。そのため、上記2つの組み合わせでは、安全であると言える。Javaアプレットを利用するMacユーザは、早急にMRJ2.2とIE4.5、あるいはiCabとの組み合わせを利用すべきである。また既報の通り、MRJ2.1.4、MRJ2.1.1、MRJ2.1には、明確に実装上のバグが存在し、どの組み合わせでもセキュリティホールが発生するので使用してはいけない。早急に最新版のMRJを取得する必要がある。MacOS9を使っている場合には、ソフトウエア・アップデートで最新版のMRJを取得することができる。また、マイクロソフトのホームページからは、IEの4.5を入手することができないので、雑誌のCD-ROM等を探す必要がある点に注意したい。
[阪倉一/Java Security Report]
◇JavaHouseメーリングリスト
 http://java-house.etl.go.jp/ml/
◇MRJ2.2のURL
 http://www.apple.co.jp/java/
◇iCabのURL
 http://www.icab.de/index.html

関連リンク:セキュリティホール検証結果のURL
カテゴリ:ブラウザ, Java


WebObjects 4.0.1のMac OS X Server 1.2に対応するパッチがリリース

WebObjects 4.0向けの修正パッチが公開された。Mac OS X Server 1.2でWebObjects 4.0.1を使っているユーザすべてにパッチを適用することが勧められている。日付の処理の修正など、いくつかのバグ修正が行われている。以下のページで、パッチのダウンロードおよびインストール方法の解説や修正点を参照することができる。

関連リンク:WebObjects 4.0.1 Patch 3
カテゴリ:Mac OS X Server, WebObjects


日本語版のColorSync 3.0.1がリリース、変更点は依然不明

Mac OSのカラーマネジメントシステムColorSyncが3.0.1にアップデートされたが、その日本語版もリリースされた。Mac OS 9.0.4までにインストールされているのは3.0である。なお、執筆時点では、ソフトウエア・アップデートではアップデートできなかった。3.0.1の変更点については文書などは用意されておらず、詳細は不明だ。

関連リンク:ColorSync J-3.0.1
カテゴリ:ColorSync, OS関連ソフトウエア


PC-100のメモリをシステム・プロフィールが誤認することもある

Tech Info Libraryに公開された文書によると、Appleシステム・プロフィールで、PC-100タイプのメモリの認識を間違えて、遅いメモリであると判断することがある。CASの値が異なるメモリーモジュールを搭載したときにこの症状が出てくる。コンピュータの性能自体には問題はない。この問題は将来解決される予定である。

関連リンク:Apple System Profiler: Reports Slow Memory
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), PowerBook, Power Mac


Mac OS 9でのマルチユーザ機能を利用するプログラムの作成方法

マルチユーザに関連したTechnoteが更新されている。Mac OS 9のマルチユーザ関連の実行環境や情報取得を行う方法がまとめられている。基本として、システムが利用するフォルダの取得をFindFolderを使うことがまとめられている。また、バックグランド専用アプリケーションの場合の動作で、ログインやログアウトを検出する方法が説明されている。さらには、マルチユーザ機能を利用しているかどうかや、ログインしているユーザ名を取得する方法が、サンプルのプログラムを交えて説明されている。マルチユーザを考慮しなければならないプログラムを作成しているデベロッパは要チェックの文書だと言える。

関連リンク:Technote 1186:How To Be a Good Multiple Users Citizen
カテゴリ:Technote, Mac OS 9


電子商取引のイベントが9月に開催

IDGジャパンは、企業間電子商取引(B2B e-Commerce)のイベント「ICe/Tokyo 2000」を開催する。米国で開催されてきたICe(Internet Commerce Expo)の日本版だが、「プレビュー」という位置づけのイベントだ。2000年9月26〜27日のスケジュールで、東京のロイヤルパークホテル(地下鉄水天宮が最寄り駅)で行われる。カンファレンスや展示が行われる予定であるが、詳細についてはまだ発表されていない。

関連リンク:IDG
カテゴリ:イベント