新しい連載が始まります。WebObjectsの連載ですが、レビューや技術的なこともでてくるかもしれないけど、もっと人間臭いテキストが期待できそうです。みなさんの中でも、WebObjectsには興味があるものの、まだスタート地点に立ったばかりという方も多いかもしれません。いっしょに勉強できるといいですね。励ましや叱咤激励を筆者の森下さんにお送りください。
mailto:mokkosan@mbox.kyoto-inet.or.jp
WebObjectsのセミナー（MDOnline読者限定）の方ですが、順調に御応募いただいています。出席される方は早めにメールを出しておいて下さい。応募方法は、7月13日に「[mdo-d-20] 購読者限定WebObjcetsセミナーを開催！」という件名のメールでお届けしています。
先週の土曜日は、例によって、東京国際フォーラムのイベントを見てきました。すでに、MacWIREとかで記事が出ているので、こちらでは特に書きませんが、興味のあったことについて話をしておきましょう。まず、今後のデジタル放送化などをにらんで、映像コンテンツの需要が大きく膨らむという読みがあるというところです。その分野に力を入れるにしても、現在のDTPデザイナがFinal Cut Proで映像にも進出するという図式を描いているというところです。たとえば、Photoshopでレイヤーごとに作った映像を、Final Cut Proで読み込んで個別に動きをつけられます。モーショングラフィックスを作るにしても、既存のツールの延長でできるという点がポイントで、現在のマックを使っているクリエイタをうまくつかんでいるなと思いました。もう1つですが、DVDタイトルはかなり「ソフトウエア的」と言えばいいでしょうか、インタラクティブなコンテンツでかなりおもしろいことができそうです。だと言えばデベロッパの出番のような気もしなくもないのですが、むしろマインドを持った映像クリエイタがおもしろい作品を作りそうな気がします。DVDがビデオテープの置き換えではなくなるのも時間の問題のような気がします。しかしながら、昔からあるマルチメディアコンテンツ然りで、やはりクリエイティブ的な要素はもちろん多大に必要ですが、開発者的な勘というかソフトウエアの構築という手法も制作には取り入れなくてはなりません。Directorをベースに仕事をしている人だと、今後はDVDタイトルも十分にその人の領域になるのではないかと思いました。
（新居雅行 msyk@mdonline.jp）
/-/-/-/２月某日/-/-/-/
「あのなァ。君に、辞めてもらお思って・・・。」
「ぶっふぇっっっ・・・・。 (¨;)」
その日は朝から寝込んでいた。その2日前の某スクリプトUGの関西オフに参加した時に、すでに��がヘンで、これはと思ったら、やっぱり次の日から寝込んでしまった。しかも、二日たってもまだ熱は引かなかった。
当然、会社は休んだわけだが、寝込んで２日目の昼、社長が突然訪ねて来た。従業員７人ほどの小さな会社だが、今まで寝込んだ時に社長が見舞いにくるなんてことはなかった。珍しい事もあるもんだなァ・・・。そう思ってドアを開けると、社長は開口一番、冒頭の言葉を言ったのだ。
「今日までの分、もう計算して持って来たから、給料。退職金はまだやけど。」
「はぁ・・・・。 (¨;)」
タダでさえ、頭は熱でオーバーヒートしているのに、ていねいなお見舞いの言葉にまったく思考能力はなくなっている。まるで、マウスポインタは動くけど、どこもクリックでけへんやん状態である。それでも、おぼろげながら事態が飲み込めて来た。つまり、リストラされたんである。
んがぁ！リストラやぁ〜 (¨;)
爆弾マークが出た・・・・・。
こうして私は、突然、世間の荒波に放り出されたのだ。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありというが、こんな私を救ってくれた（というか、救ってくれるであろう、いや、救ってね、救って下さい、どうかお助けをぉぉぉぉぉぉ）のが、何あろう、Mac OS X Server 1.2と、WebObjectsなのである。
このコラムは、崖っぷちリストラ男が、いかにしてWebObjectsで糊口を満たそうとしているのか、愛と感動と涙のズンドコを、しかも現在進行中のありのままをお伝えするものである。Macについては造詣の深い（と自己暗示をかけている）私も、WebObjectsに関してはまったくの白紙状態で取り組んでいると言うわけなので、このコラムを通して、みなさんと一緒に学んでいければうれしいな、と思っている。っ、と言うより、みなさん一緒に学びましょう、いや、学んで下さい、というか、お助け下され、もう失業保険もきれちゃった・・・。というわけだ。(^。^;)
まあ、自分でちゃかして書いちゃってるけど、ホントのところはかなり不安も大きい。ホントにこれで生きていけるのか・・・・。でもその分、内容は真剣なんである。
［森下克徳］
カテゴリ：WebObjects, 崖っぷちからWebObjects
長くMacintoshの開発にたずさわっている方には御存じかと思うが、THINK ReferenceというInside Macintoshなどの情報を参照するためのソフトがある。このソフトは進化を続けており、MacTech ManazineのCD-ROMに新しい機能を備えてVer.2.7としてアップグレードが行われている。THINK Referenceは、プログラミング情報のオンラインマニュアルでシステムある。AppleGuideはもちろん、HTMLといった現在のオンラインマニュアルの枠組みが登場する以前から存在する。膨大なInside Macintoshのドキュメントを検索できるということで、インターネット以前の時代には唯一の「検索できるInside Macintosh」であった。以前はあらかじめ作られたリファレンスを参照するだけだったが、現在はデータベースのコンパイラも含まれ、カスタマイズすることなどができる。さらに、Ver.2.7ではTHINK Reference Collectorとして、AppleのWebサイトにあるInside Macintoshの情報をダウンロードして、常に新しい情報に更新するという機能まで加わった。オンラインで検索できるとは言え、やはり時間がかかるが、THINK Referenceを使えばオフラインで高速に検索できる。改めてドキュメント参照に関しては注目できるものとなるかもしれない。
なお、THINKという名前は、一番最初に開発を行ったTHINK Technologies社に由来するが、現在はMacTechのXplain社の権利となっている。THINK社は、すでになくなってしまったTHINK CやTHINK Pacalの開発メーカーだ。THINK Referenceは単位で販売されるなどしていたが、やはり固定コンテンツの宿命で、内容がそのうち古くなり、その都度更新しないといけないなどの問題があった。MacTechではCD-ROM版にかなり以前からバンドルしていた。しかしながら、新しい機能を使えばオンラインで更新される。プログラマがAPIを参照するためのカスタムソフトとして長年使われてきているだけに、使い勝手も期待できるものがある。昔は「THINK Referenceを入れるほどの余分なスペースはない」という状況だったが、ハードディスクがGB時代になり、そんなこともないだろう。インターネットをバックボーンにして、THINK Referenceは復活するかもしれない。
関連リンク：MacTech CD-ROM
カテゴリ：ユーティリティ, アップルからの開発資料
Mac OS Xなどで稼働するSQLデータベースエンジンの「OpenBase 6.5」はベータテストが続いているが、β6がリリースされた。Mac OS X Server、Windows NT向けのバージョンもある。変更点は、Database Managerでのいくつかのバグ修正や、インストーラでWOF 4.0を使うのか4.5を使うのかを選択できるようになったことなど。日本ではK’s Roomが代理店となっており、日本で購入することができる。デベロッパーライセンスは無料で、Web向け稼動ライセンスが148,000円、ネットワーク稼動ライセンスが298,000円となっている。OpenBase 6.5は日本語版も予定されている。OpenBaseはNeXTSTEP時代から実務に利用さているデータベースで、Mac OS XではCocoa環境下で稼働する。
関連リンク：OpenBase
カテゴリ：データベース
アップルは、WebObjectsの事例紹介や製品紹介を中心としたセミナー「WebObjects紹介セミナー」を開催する。日時は2000年8月4日の14:30〜17:00で、場所はアップルコンピュータのセミナールーム。WebObjectsをベースにしたフレームワークスソフトウェアの「CRM（Customer Relationship Management）」による環境構築事例や、アップルコンピュータからの製品説明などが行われる予定となっている。参加費は無料だ。対象は、開発者やインテグレータ、あるいはWebサイト構築に興味のある人となっている。
なお、その1週間前に開催される、MDOnlineおよびMJR読者向けのWebObjectsのセミナーでは来場者のプロフィールを考慮しより技術的な内容になる予定で、一方、8月4日のセミナーでは導入事例などの幅広い内容となっている。
関連リンク：Professiona Seminor Series: WebObjects紹介セミナー
カテゴリ：WebObjects, イベント
印刷ダイアログボックスに独自の項目を付加する方法を説明したTechnote「Adding Items to the Printing Manager’s Dialogs」が更新された。サンプルコードがPascalで書かれていたものを、Cで描き直した。このTechnoteには比較的長いサンプルコードが掲載されている。なお、印刷ダイアログボックスの拡張方法は、現在のMac OSで通用する方法で、Carbonなど、Mac OS Xベースのものの説明ではない。
関連リンク：Technote 1080:Adding Items to the Printing Manager’s Dialogs
カテゴリ：Technote, アップルからの開発資料, Mac OS 9
Technical Q&Aで、Mac OSのアピアランスの機能のバージョンを、OSのバージョンごとに解説した文書が更新され、Mac OS 9.0.4までの状況が反映された。
関連リンク：TB39 - Appearance Versions (Updated 15-July-2000)
カテゴリ：Technical Q&A, Mac OS 9
Technical Q&Aに掲載された文書によると、Open Firmwareについての規格を記載した書籍はこれまではIEEEのWebサイトにあった。規格の番号がIEEE 1275-1994である。しかしながら、IEEEでは制定後5年間に限りWebサイトでの配付を行うことになっており、現在はWebサイトからの入手はできない。現在はGlobal EngineeringのWebサイトで入手でき、そのアドレスと検索方法が記載されている。
関連リンク：HW 85 - Locating the 1275-1994 Standard Document
カテゴリ：雑誌、書籍, Technical Q&A