Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年11月2日発行号 - WebObjectsでのJava



AppleのTILはこのところ、古いものが大量に更新されているのですが、新しい情報があまりありません。Mac OS X Serverに関する文書や、PowerBookに関するものです。微妙な違いまではチェックができないので記事にはしていませんが、興味のある人は検索してみてください。それから、明日は文化の日で祝日なので、MDOnlineはお休みさせてもらいます。日本の祝日を休刊日にするかどうかは明示していませんでしたが、歯止めのこともありますので(笑)、日本の祝日は基本的には休刊日とさせていただくことにします。
以前、レンタルサーバを借りたことを書いたことがありますが、今のところ快適です。郵便番号検索ページをやっているのですが、以前はPostgreSQLだったのを、MySQLに変えて運用してみました。しばらくしてから統計をちゃんと取ろうと思うのですが、体感では、何倍も速くなりました。もっとも、マシンのスペックは、CPUクロックで2倍になっていますし、HDDも新しいからディスクアクセスも高速になっていると思います。それを差し引いてももっと早くなったと思います。以前だと、検索中のプロセスが大量に起動して、オープンするファイル数の上限値を上げないといけないくらいだったのが、今ではそれほど検索のためのプロセスが立ち上がるまでには至っていません。体感的には5倍くらい早いような気がします。MySQLはトランザクションに対応していないからスピードはかせぐことができるのかもしれませんけど、郵便番号の検索は、文字通り検索だけでいいので、十分かなと思っています。それに、ネットワークもレンタルサーバのあるところなので、十分に太いですから、そこも安心して使えるところですね。検索システムは、今まで使っていたPHP3をそのまま引き継いで使っています。MDOnlineのシステムも移したいとも思いながらも、こちらはちょっと作りが複雑なだけに、サーバを動かすのもたいへんです。それに、MySQLではできないテーブルの差演算を使っているんで、ちょっと一筋縄じゃないのです。いずれにしても、いったん開発をすると、お守はいつまでも続くものです。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Javaで作るWebObjectsのプログラムでのオートリリースプール

Tech Info Libraryに掲載された文書によると、WebObjectsでJavaによるマルチスレッドのプログラムを作成した時、「_NSAutoreleaseNoPool…」などと記載されたログメッセージがコンソールに表示される。場合によっては大量に表示される。このメッセージは無視してよく、アプリケーションの実行には悪影響を与えない。ただし、あまり多いとログファイルが急激に増加するなどの副作用はある。これは、JavaからObjective-Cのオブジェクトを生成することによって発生する。Objective-Cではオートリリースプールのメカニズムを利用しているが、Javaの一般的な記述ではこのメカニズムが適切に指定されない。このメッセージを避けるためには、スレッドの最初に「int pool = NSAutoreleasePool.push();」、スレッドの最後に「NSAutoreleasePool.pop(pool); 」といったコードを追加しておく。

関連リンク:WebObjects 4.x: "_NSAutoreleaseNoPool ... just leaking" Messages
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), WebObjects


コントロールバー形式のMP3プレイヤー

コントロールバーからMP3のサウンドプレイができるモジュール「MP3 Strip 1.0 Beta
」がリリースされた。コントロールバーからMP3の音楽を聞くために、再生や曲選択などのコントールができる。ベータ版ということで、30日の期限で利用できるようになっている。Mac OS 8.6以降で利用できるようになっている。MP3のサウンドデータが存在するフォルダを指定すると、フォルダがポップアップメニューの項目となり、階層項目で曲名がでてくるという仕組みだ。曲を選択して聞くこともできるが、ランダムプレイもメニューが用意されているが、ベータ版のためか機能はアクティブにはならないようだ。価格については特にアナウンスはないが、期限を切ったベータ版であり、同社の他の背品から判断すると、いずれはシェアウエアになると思われる。

関連リンク:SoftwariuM
カテゴリ:ユーティリティ


Netscape用のMRJ PluginのVer.1.0b2がリリース

Macintosh版のNetscapeで、Java VMとしてMRJを使ってJavaアプレットを実行するためのプラグイン「MRJ Plugin」のVer.1.0b2がリリースされた。httpあるいはhttpsに対するネットワーク処理を、ブラウザに組み込まれている機能で使うようになった。このことで、互換性が高くなるなどとしている。

関連リンク:http://www.mozilla.org/oji/MRJPlugin.html
カテゴリ:ブラウザ, Java