Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年11月9日発行号 - CarbonとQuickDraw



Technical Q&Aに、QuickDrawとCarbon関連の文書がいくつか掲載されています。今日は2つ掲載しますが、順次記事として掲載します。今日はこれから出かけて戻りが遅くなるので、現段階で本日分を発行することにします。よろしくお願いします。それから、この土日は、MOSAのミーティングですので、明日金曜日の発行の次は月曜に発行します。
以前、私のB&W G3のUSBキーボードの調子が悪いという話をしましたが、その後、秋葉原をうろついていればなんとありました、劇安USBキーボードが。「Windows 95用」というところが泣けるのですが、\999でした。犬も歩けば棒に当たるとはまさにこのことですね。見つけたのはラオックスのザコン館の裏辺りにあるソフマップの中古品屋ですが、ものは新品でした。さて、実際につなげてみました。control->Ctrl、option->Alt、Command->Windowsキーと対応が取れているところまではGood!なんですけど、やはり「かな」「英数」キーが、\999のキーボードでは対応が取れているものがありませんでした。うーん、残念。JISキーボード派の私としては、これらのキーが機能しないと使う気になれないのです。「無変換」「ひらがな」あたりのキーはMac OS 9では何も入りません。一方、Mac OS Xだと、「無変換」などのスペースキーの左右のキーは、なぜかアルファベットの「A」と同じなんです。あと、ファンクションキーはきちんと機能しましたけど、Pause/BreakキーはF15でした。半角/全角キーは、“チョン”でした。てなわけで、AppleのUSBキーボードのUSB端子からつなげてはありますけど、主として使うのは純正品ですね。#の入力専用の\999のキーボードになりそうです。その割には図体がでかい(笑)。あと、そのキーボードには、なんとマウスをつけるPS/2の端子があります。USBキーボードにPS/2の端子があるというのもすごいと思うけど、そういう時代のものなのかなと思います。さすがにそこのマウスを差し込んだけど、Mac OSでは何も起こりませんでした。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Mac OS XのCarbon環境で描画結果を即座に反映させる方法

Technical Q&Aに、QuickDrawでの描画とMac OS XのCarbon上での動作についての質問が掲載されている。Mac OS X上ではWaitNextEventが来るまで画面の描画がなされないために、意図した通りに描画されないというのである。これは、ダブルバッファリングというメカニズムが働いているため、描画したときに即座に画面に描かれるのではなく、いったんバッファに描かれて、その結果がイベント処理のときに実際に画面に転送されるという具合になっているからだ。描画結果を即座に画面表示したいとき(つまりイベント処理前に描画を行いたいとき)には、QDFlushPortBufferというAPIを呼び出せばよい。

関連リンク:QD65:QDFlushPortBuffer
カテゴリ:Technical Q&A, グラフィックス, Carbon/CF


白黒グラフポートを使っているプログラムのCarbon化における注意点

Technical Q&Aに、QuickDrawのAPIであるOpenPort(グラフポートを作成)についての記事が掲載された。OpenPortの代わりにCabonで使えるCreateNewPortを使うとアプリケーションがクラッシュするという点について、前者は白黒のグラフポートを作成し、後者はカラー対応のグラフポートを作成するからであると説明している。白黒のグラフポートを使いたい場合には、1ビットのデプスのGWorldを形成して利用するようにとの説明もある。

関連リンク:QD66:Replacing OpenPort in Carbon
カテゴリ:Technical Q&A, Carbon/CF, グラフィックス


CarbonLibがすでにVer.1.2へ、変更点の詳細は不明

AppleのADC(Apple Developer Connection)のページに、CarbonLib 1.2d2 SDKの案内が掲載された。Carbon対応のソフトウエアを開発するためのキットであるが、CarbonLibにさらに新しいVer.1.2が登場してきた。入手するにはADC会員である必要があり、詳細については公開できない情報となっている。Ver.1.1がまだオープンになっていない段階で、さらにバージョンが進んだことになるわけで、Carbon対応のアプリケーションを作成しているプログラマはバージョンの変化を細かくチェックする必要はまだまだ続きそうだ。

関連リンク:Develop Great Products
カテゴリ:Carbon/CF


FireWire搭載のPowerBookのファームウエアアップデート、日本語版が公開

FireWire搭載のPowerBook向けファームウエアアップデート2.7の日本語版が公開されている。英語版は2000年9月にリリースされている。FireWire機能の向上が変更点として公開されているだけで、それ以上の詳しい修正内容は分からない。なお、アップデートは、Mac OS X Public Betaが稼動している上では行わないようにする必要がある。Mac OS 9を起動してアップデーを行うこと。

関連リンク:PowerBook ファームウェア・アップデート 2.7
カテゴリ:PowerBook


新型iBookでトラックボールを利用した時の問題と対処方法

Tech Info Libraryに掲載された文書によると、FireWire搭載のiBookで、Kensington TurboRing Trackballを利用しようとすると、トラックパッドが応答しなくなる。トラックボールを接続するかどうかにかかわらずこの症状が発生する。対処するためには、Kensington ADB Startupという機能拡張を組み込まれないようにする必要がある。

関連リンク:iBook (FireWire): Kensington TurboRing Trackball Issue
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), iBook, 周辺機器