Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年11月30日発行号 - ロータスの新しいサーバ-Macは非対応だけど…



CodeWarriorのデバッグ方法について、何人かの方々から教えていただきました。ありがとうございます。これは貴重なノウハウなので、記事にしてお届けしたいと思います。言い換えれば、インストールした状態でデバッグできないということでもあるのですが…。
今日は、ロータスの発表会に行ってきました。だから本日分は出先で記事を書いています。今日は大学の講議なのですが、時間が中途半端なので大学の教員室(非常勤講師の控え室)で昼過ぎからずっと居座っているという次第です。QuickPlaceの記事を御覧ください。残念ながらMac対応はまだではありますが、「ノーツの次」を模索していると思われるロータスについては注目する動向でしょう。Webベースのコミュニティ作成ソフトとしては後発になりますが、管理のしやすさはおそらく受ける要素だと思います。私は価格についても「安い」と思います。その手のフリーのソフトはありますが、インストールははっきり言って大変です。そのインストールだけで本ができるほどですから(笑)。それに、プロバイダがそうしたフリーソフトを使う場合には、結局カスタマイズのために高いお金を払っているわけですね。ノーツの次になるかと思われたeSuiteはすっかりとん挫しましたが、そのときは、なぜかJavaなのにWindowsのみの対応でした。Windowsしか対応しないものをわざわざJavaで作るとは思えないところです。だから市場もほとんど盛り上がりませんでした。今回はMac対応はしていませんが、開発はしているというのでいちおう期待はありますし、Webが標準プラットフォームであるという認識も以前よりは強いのだと思います。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


ロータスがWebコラボレーションサーバソフトをリリース、クライアントのMac対応は今後に予定

ロータスは、Webベースのコラボレーションサーバ向けソフト「QuickPlace R2.0」を2001年1月26日より発売する。ユーザを限定したディスカッションや、WordやExcelなどの文書ライブラリー、共有スケジューラ、ガントチャートベースのタスク管理といった機能が基本となっているWebコミュニティ構築向けのソフトウエアだ。この種のソフトは数多くあるが、まずはQuickPlaceの特徴は、インストールと管理のやりやすさと言えるだろう。サーバへのインストールは5分、コミュニケーションスペースを構築するのに1分という数字を示している。社内でのプロジェクトや、あるいは顧客との相談のために、スペースをさっと作って対応するといった使い方が代表例と言えるだろう。1ユーザあたり3,900円というカウントでのライセンスか、あるいは1サーバ1,372,000円として無制限ユーザとして使うかの2通りのライセンス体系がある。サーバは、Windows NT/2000となっているが、Solaris版については現在開発していて対応予定だ。クライアントはWebブラウザを使うが、ActiveXを駆使している。そのため、残念ながらWindowsのみとなっているが、Macintoshについても開発中としている。PDAや携帯電話への対応予定はない。
特徴的な機能は、まずモバイル運用が可能な点だろう。同社のNotesはレプリケーション機能がモバイル利用に適していたこともあったが、その機能はQuickPlaceにも投入され、オフラインでデータを書き込み、ネットワーク接続して反映させるようなこともできる。そして、Officeとの統合も大きな特徴の1つだ。Webブラウザでダブルクリックすると自動的に手元にファイルがダウンロードされてWordなどで開くことができる。そしてWordなどで保存すると、そのままWeb経由でQuickPlaceサーバにアップロードされるのである。また、文書の閲覧はWebのみで可能で、サーバベースで稼動する文書のレンダリング機能により、WordやExcelの文書がそのままWebページで参照できるようになっている。電子メールでの更新通知、インスタントメッセージ機能、さらには、News機能として新規投稿などを一覧する機能などがある。なお、通信処理は、HTTPプロトコルのみなので、ファイアウォール経由の問題点は出にくいと言えるだろう。
同社のDominoとはユーザ層が異なるとしている。Dominoは基幹業務やあるいは開発を行なうことでのカスタマイズで力を発揮する。QuickPlaceはむりろ、小グループで簡単に利用できる点を売り物にする。グループウエアの代表格だったNotes/Dominoであるが、このところはWebベースのグループウエアの方が存在感が強い。Notesはきちんと開発を行うことや、運用をきちんと行なうことでメリットが生きてくる。そのため、社内での業務利用がどうしても中心となる。より手軽に利用できるWebコミュニティで、同社は「ネットワークベースの接客ツール」といった新しい形のネットワーク利用を推進する考えである。

関連リンク:QuickPlace
カテゴリ:サーバー関連


「言語解析ライブラリが見つかりません」というエラーをファイルを取り除いて対処

2000年11月27日に配信した『「言語解析ライブラリが見つかりません」というエラーが出た場合の対処』という記事を御覧になられた読者の方より別の対処法をお知らせいただいた。iBookにいろいろなソフトをインストールするとこの症状が出てきて、再起動を何度もしても、さらにシステムをインストールしてもしつこくメッセージが出続けたそうだ。そこで、システムフォルダの「機能拡張」フォルダにある「言語解析ライブラリ」というファイルをデスクトップに移動させて、Mac OSの再インストールを行なうと、エラーメッセージは表示されなくなったそうだ。トラブルシューティングの方法の1つとして知っておくといいだろう。

関連リンク:「言語解析ライブラリが見つかりません」というエラーが出た場合の対処(MacWIRE)
カテゴリ:


Orange MicroがMacintosh向けのUSB 2.0ドライバを開発者にOEM供給

Orange Micro社は、Macintosh向けのUSB 2.0に対応する機能拡張を開発し、OEM向けの提供を2001年1月より開始する。USB 2.0は、周辺機器とパソコンを接続するUSBポートの次世代規格で、より高速なデータ転送ができるようになっている。USB 2.0に対応する機器の開発メーカ向けに、基本的な機能拡張を提供するというものだ。Windows版のUSB 2.0のシステム機能拡張はすでに存在しているが、Appleプラットフォームでは提供されていないとしており、Windows版と並行して開発することもできるとしている。Orange Micro社では、4ポートのUSB 2.0インタフェースカードや、FireWire端子とUSB 2.0端子を備えたカードといった拡張カードを2001年2月よりリリースする予定で、USB 2.0端子では、480Mbpsといった通信速度を実現している(USB 1.1は最大が12Mbps)。

関連リンク:Orange Micro
カテゴリ:周辺機器


Mac OS X Public BetaのClassic環境からはPPP接続ができない

Tech Info Libraryに、Mac OS X Public BetaではClassic環境ではPPP接続が利用できないことが掲載された。Mac OS X Public Betaでは、Mac OS X自身の機能でPPP接続できるが、その接続はClassicからは利用できない。ClassicアプリケーションをPPP接続で利用するのであれば、Mac OS 9で起動して利用する必要がある。

関連リンク:Mac OS X Public Beta: Classic Environment Cannot Use PPP Connection
カテゴリ:ネットワーク, Classic


Mac OS X Public Betaで発生するカーネルパニックについての文書

Tech Info Libraryに、Mac OS Xでの「カーネルパニック」について掲載されている。ソフトウエアが壊れていたり、きちんと動作しない場合にパニック状態となり、黒い背景に白い文字で画面表示が行なわれるようになる。カーネルレベルでシステムが落ちるということと考えれば良い。このパニック時の情報はデベロッパあるいはアップルにとっては不具合を調べるための有効な情報であり、アップルへのフィードバックで必要な項目が別のTech Info Libraryの文書にまとめられている。

◇Mac OS X Public Beta: What Is a Kernel Panic?
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106076

◇Mac OS X Public Beta: How to Log a Kernel Panic
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106079

カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X


ソフトウエア・アップデートが起動できない場合の対処方法

ソフトウエア・アップデート1.2以降で、実行ができないという意味のメッセージが出ることがあることがTech Info Libraryで掲載された。これは「Security Cert Module」などのいくつかのモジュールが利用できない状態になっているためで、たとえば機能拡張マネージャなどで利用できるようにすれば、ソフトウエア・アップデートは起動できるようになる。

関連リンク:Mac OS 9: "Software Update Not Able to Run" Message
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 9


Base Staionが10.0.1.1のアドレスに設定された場合の対処方法

Tech Info Libraryに、AirMacのBase Stationが10.0.1.1というIPアドレスに設定されている場合の対処方法についての説明が掲載されている。このアドレスは、Base StaionのNAT機能で生成されるアドレスである。管理ユーティリティを使って、生成されるアドレスを変更する方法が紹介されており、それに従って作業をすればいいことが記載されている。

関連リンク:AirPort: Base Station Reports 10.0.1.1 Address
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク


iShell User ConferenceがMacworld Expoに続いて開催

Tribeworks社は、同社が開発しているオーサリングツールのiShell利用者向けのカンファレンス「iShell User Conference」をサンフランシスコで2001年1月12日、13日に開催する。Tribeworks社のスタッフと直接会話する機会であると同時に、コンテンツ制作のためのさまざまなセッションが用意されている。また、他のiShellデベロッパと会う機会にもなるだろう。参加費は$695となっている、Siliverメンバーは$595、Goldメンバーはフリーである。$1195でSilverメンバーになるか、あるいは$1995でGoldメンバーになれば、カンファレンスの参加権利ももらえる。

関連リンク:iShell User Conference
カテゴリ:オーサリング系, イベント