Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年12月7日発行号 - DataBrowserのTechnote



SnapXShotのプログラムをするときに、改めてTechnical Q&Aを見ていたら、最近公開されたばかりのものが速攻で日本語化されていました。FatBrain.comでは、「Apple Publications Style Guide」や「Inside QuickTime: QuickTime File Format」が書籍として売り出されていました。ドキュメントの充実には時間がかかりますが、着実に向上していると言えるでしょう。公開されたPDFなどを見ているのですが、そのネタを元に、近々「超初心者向けCocoa開発」を紹介しようかと思います。私自身、Cocoaは超初心者ですので、開き直って一歩一歩勉強したいと思っています。
さて、以下のようにプレゼントを行ないます。昨日のAppStreamの記者会見で配られたおみやげです。今回は写真とともにお届けしましょう。大きさが分かるようにPowerBookのキーボードに載せて写真を取りました。昔はこの手の写真はタバコのハイライトといっしょに撮影したものですけどね(笑)。

==================プレゼント
AppStreamのストップウォッチ
figs/photos/DSC00002.JPG
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メールのタイトル:【AppStreamのストップウォッチ】

申し込み方法:<msyk@locus.co.jp>宛にメールをする
 メールのタイトルは前述のものとするが、【】も含めて下さい。
 本文には、名前、住所、郵便番号、当選時の公表名、を記載
 メールは、MDOnlineに登録のメールアドレスから送付してください
締め切り:2000年12月9日(土)到着分より抽選
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Carbonで利用できるリスト/テーブル形式のコントロールの利用方法を説明

Technical Noteとして、CarbonLib 1.1に導入された新しいコントロール「DataBrowser」についての文書が掲載された。DataBrowserは、Finderのファイル一覧に利用されている模様で、リストコントロールとして利用できる。複数の列を持たせた表示も可能だ。さまざまな形式の表示やコールバックの定義ができるなど、かなり高性能なコントロールではあるが、そのため、文書も膨大になっている。しかしながら、コントロールを利用するために必要な概念なども含めて丁寧に説明されている。データ構造や関数もリファレンスできるようになっている。APIはC言語だが、コントロールの設計自体はオブジェクト指向を意識したものとなっている。文書を見ているとさまざまな興味深い機能がある。Finderのリストにあるような階層化リストが作成できる。また、テキストをセルに設定できるが、編集可能なテキストにできるようで、インライン変換も含めたセル内での編集作業にも対応しているようだ。また、テキスト処理に関してはUndoの機能も含まれている。コールバック関数を利用するが、コンテキストメニューの定義もできる。リスト系のコントロールに弱いとされていたToolboxであり、Appearance Managerの登場とともに高機能なものも投入されたようだがプログラマへは浸透しなかった。CarbonでのDataBrowserはしっかりしたドキュメントが公開されたことで、利用はより進むことは十分に考えられる。

関連リンク:The Browser Control (aka That ListView Thing)
カテゴリ:Technote, ユーザインタフェース, Carbon/CF


書体のアウトラインデータを販売するサイトがオープン

書体のアウトラインデータを、文字単位で販売するサービスが、NET-DTPで「書体アウトラインサービス」として開始された。欧文、和文合わせて約3,000書体から選択して、指定した文字のアウトラインデータを購入できる。会員登録をしてから購入する。写研のフォントのデータも購入できる。ダウンロードあるいはメールによってデータが得られるが、たとえばAdobe Illustratorに読み込んでデザインで使うなどの用途が代表的な例だろう。文字数が20文字までだと1,500円などの値段が設定されている。フォントは名前やメーカーあるいはキーワード検索もできるが、自分の購入したフォントの履歴も残っている。このサービスは、福岡にある株式会社シンカが提供するもので、書体アウトラインサービスは以前から提供していたものだ。アウトラインデータの抽出には、Macintosh上で独自開発をしたソフトウエアも利用しているようだ。

関連リンク:NET-DTP
カテゴリ:サービス


Mac OS X Serverのインストール時にはディスク消去に時間がかかる

Mac OS X Serverのインストール時にディスクの消去を行なうが、そこでフリーズしたかのようになってしまう現象について、Tech Info Libraryで掲載されている。これはフリーズではなく、単にフィードバックを行っていないだけであって、作業は行なっている。20GBのハードディスクの場合、消去に15分ほどかかるのは正常な動作である。フィードバックがほしいのであれば、インストーラで再起動時にVキーを押したままにしておくという方法もある。

関連リンク:Mac OS X Server: Installation Appears Stopped at Erasing Disk
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X Server


ADC接続のディスプレイとGigabit G4ではMac OS X Serverの起動ができないことも

Tech Info Libraryに掲載された情報によると、Gigabit EthernetのPower Mac G4にMac OS X Server 1.2v3を搭載し、ADC(Apple Display Connector)接続によるApple Cinema DisplayやApple Studio Display LCDを使っていると、起動時にフリーズしてしまうことがある。その場合は、USBキーボードを、1番目のポートに接続し、キーボードからマウスを接続するようにする。VGAのビデオコネクタを使っている場合には、両方のUSBポートを使用できる。

関連リンク:Mac OS X Server 1.2v3: Starting Up on a Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) With ADC Display
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Power Mac, Mac OS X Server


英語版国際版のAppleScript 1.4.3Zでスクリプト編集ができない不具合

Tech Info Libraryに掲載された情報によると、Software Updatesで配付されていたAppleScript 1.4.3Zというバージョンの配付ファイル自体に問題があった模様だ。英語版国際版のVer.1.4.3ZのAppleScriptで、2000年5月〜7月の間にダウンロードしたのであれば、新しいものと入れ替える必要がある。なお、ソフトウエア・アップデートで自動的にダウンロードされている可能性もあるので、注意が必要だ。問題のバージョンのAppleScriptでは、Script Editor(スクリプト編集プログラム)でスクリプトプログラムを開いてもプログラムが一切見えない。このバージョンのAppleScriptが組み込まれた状態で作成したスクリプトは実行できるが編集ができなくなってしまう。(なお、現在のバージョンは1.4.3であるが、日本語版については前述のような症状はないため問題はないと思われる。英語版のMac OS 9を使っているユーザはチェックすることをお勧めする。)

関連リンク:AppleScript: Saved AppleScripts Open With No Text in Script Editor
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), AppleScript


URL Access 2.1がリリース、日本語版のMac OS 9にはインストールできない

Software Updatesに、URL Access 2.1が掲載された。Mac OS 9.0.4にインストールされているのはVer.2.0である。2.1ではパフォーマンス向上や、セキュリティ設定せされているサイトでの接続での機能に追加があったようだが、詳細は不明だ。URL Access Managerのドキュメントも、2.0のもののままである。なお、URL Access 2.1は、英語版あるいは英語版国際版のMac OS 9にしかインストールできず、日本語の場合にはインストーラ側でチェックをしてインストール処理がなされないようになっている。URL Accessは、HTTPやFTPプロトコルなどを使った通信処理をサポートするシステム機能だ。これを利用することで、たとえばWebサーバからのデータの取込みを手軽に行える。

関連リンク:URL Access 2.1
カテゴリ:ネットワーク, Mac OS 9, OS関連ソフトウエア


データベースソフトのValentinaがJavaに対応、データベースアクセスクラスを提供

Paradigma Softwareは、同社のデータベースValentina向けのアプリケーション作成をJava言語で行なうための「Valentina for Java (VJSDK) beta 1」をリリースした。ベータ版のために利用制限はあるが自由にダウンロードできる。価格などについては未発表だが、有償で販売されることになるようだ。Mac OSあるいはWindows向けのネイティブなライブラリが用意されており、それらを指定のフォルダにインストールする。そして、com.paradigmasoft.valentina.vjdkというパッケージにValentina関連の処理を行なうクラスが定義されており、それらを含むJARファイルが供給される。VDatabase、VBaseObject、VFieldが中核になるクラスと思われるが、VStringなどデータ型に対応したクラスが定義に並んでいる。なお、JDBCドライバは含まれていないが、ニュースリリースでは近々リリースされる予定もあるようだ。ネイティブライブラリを使う形式のためアプレットでは使いづらい面もあるが、アプリケーションや、あるいはサーバで稼動するソフトウエアでの利用では十分に視野に入るだろう。

関連リンク:Valentina Java SDK Download
カテゴリ:Java, データベース