うちのカミさんが友人とやっているWebサイトの掲示板が、有害サイトに登録されてしまったとかで、あるサイバーガードプログラムで参照できないようになったそうです。とまあ、知らせてくれたから分かったのですが、いずれにしても、クレームをつけたら、すぐに返事はくれました。それはいいのですが、なんと、ページに「裏情報」「生の」みたいな記述があったので、フィルタリングサイトに登録したとか。検討して近々連絡するとは言っているそうですが、しかし、それってあまりに単純ではないかと思います。もちろん、うちのカミさんのサイトはアダルトサイトではありません（オバさんばっかりだからアダルドではあるけども〜笑）。メッセージを見たら、この前にHEROの最終回の収録が浦和であったのですが、キムタクを生で見たとか、裏情報ではどうこうなどと書いてあります。うちのカミさんは「裏情報！京都で生のタケノコを食べさせてくれるお店知っています」みたいなことを書いたらどないすんねんとクレームをつけているそうですが…。
しかし、ある特定のサイトを見せなくするという手法が有効かどうかはやはり疑問でしょう。アダルトサイトを見て影響のあるような年令の子供なら、フィルタリングを解除するくらいもできるだろうし。一方、そんなキーワードだけでフィルタリングされては困ったものです。こうしたフィルタリングソフトって、田中真紀子風に言えば、結局のところは「がまの油」程度のものというところになるんじゃないでしょうか。
（新居雅行 msyk@mdonline.jp）
まだ手は痛いのだけど、だいぶんとマシになってきた。意識的に力を抜くようにはしているのだけど、もしかして筋肉がついたのだろうか？ などと思いながら、なんだかハードディスクが凄い勢いで回転している。IBMの2.5インチ20GBの安い方を入れてあって、もともとやや音は大きいタイプなのだが、ひっきりなしに回転をしている。それに、マウスポインタはレインボーになり、他のアプリケーションにも切り替わらずそして、スリープに勝手に入るもやっぱりハードディスクは回り続ける。きっかけは、メールのダウンロードだ。「Mac OSメール環境」では、バックグランドでプロセスをばんばん立ち上げて、メールのダウンロードや処理を行うのである。Mac OS Xならではの処理などと悦に入っている場合ではない。とにかくハードディスクがガリガリ音をたてている。デフラグとかベンチマークしているような雰囲気なのだ。ふと原因について思い当たることがあった。もしかして、これがメモリ不足が原因なのではないだろうかと思った。PowerBookは電源キーをしばらくおし続けることでリセットをかけることができる。ちょっと恐いけど30分ほどしても改善されるきざしがないので、リセットをした。
PowerBookには192MBのメモリを搭載している。Mac OS XはMac OSと違ってアプリケーションメモリを設定しないようになっている。それは大きなメリットで、アプリケーションは必要に応じて仮想記憶を効率的に使いながら実行する。以前のMac OSだと、まずは物理メモリがあって、さらに仮想記憶で上限を設定し、また、アプリケーションのメモリ割り当てを設定するということがあったのだけど、Mac OS Xではそうしたことはいっさいユーザが手をくださなくていいのである。システムがいいように作業してくれると考えて良い様なのだ。ただ、そうなると、もちろん物理メモリのシステム稼動に対する影響は大きいとしても、ハードディスクの容量という点もみのがせない。再起動後に確認したら、起動ボリュームは100MBしか空きがなかったのである。Mac OSでは仮想記憶の容量分のファイルをあらかじめ確保していたが、おそらくはMac OS Xではそうした方式ではなく、ダイナミックに仮想記憶のためのディスク領域を確保していると思われるので、ハードディスクの空き容量がなくなったときにはアプリケーションの動作がままならなくなるのではないかと思われる。Process Viewerで見ると、Classic環境は仮想記憶を1GBも取っていたりするから、それを最初からディスク領域で確保しているはずはないと推測できる。
実は、今のPowerBookのハードディスクを購入した時にはまだまだMac OSの時代が続きそうだったので、Mac OS X向けに2GBのパーティションを用意していただけだった。だが、発売されたMac OS Xをインストールすると、いきなり1GBほど使ってしまう。そして、Developer Toolsは起動ディスクにインストールしないといけないので、そこまで入れて、あと少しアプリケーションを足したりしている間に、残り容量が100MBとなってしまったのだ。ディスクに空きを作るために、もう使ってしまった画面ショットのPICTファイルを捨てたがそれくらは焼け石に水だ。ちょっと後から問題が出るかも知れないが、/DeveloperフォルダにあるDocumentationsとExamplesフォルダを別のパーティションに移動し、/Developerフォルダには移動先のそれぞれのフォルダへのエイリアスを作っておいた。これで、500MB近くの空き容量ができた。しばらくは、なるべく起動ディスクにファイルを作らないように運用しないといけない。これからMac OS Xをインストールする方は、Developer Toolsを入れる場合には2GBでは足りなくなることを見越して、4GB以上は確保されておいた方がいいだろう。
カテゴリ：Browsing Mac OS X
MDOnlineで2001年3月28日にお届けした“Browsing Mac OS X》純粋Java開発が可能になったMac OS X”において、ファイルのエンコードをコンパイラに指定することで、プログラム内に記述した日本語文字列を正しく実行アプリケーションに表示させることを紹介した。これを御覧になったAppleの井上さんより、もっと効率的な方法があることを教えていただいた。Project Builderで、ソースファイルを表示しているときに、FormatメニューのFile EncodingsからNo-lossy Asciiを選択する。これによって、native2asciiコマンドを使ってコンバートした結果でファイルに保存される。つまり、「日本語」は「\u65e5\u672c\u8a9e」という1バイト文字列に展開されてファイルに保存される。この状態だと、JAVA_COMPILER_FLAGSにエンコードの指定はしなくても、コンパイルし、日本語の表示ができる。エンコードを指定するとより時間がかかるので、効率を高めるためには、ファイルのエンコードはNo-lossy Asciiを指定しておくのがいいということだ。
それから、Java Toolsでファイルの処理を行う時、データファイルがShift-JISの場合、javaコマンドで実行する時に、-Dfile.encode=x-sjisという指定が必要だが、Java Applicationのテンプレートで作ったものは不要だと説明した。しかしながら、テキストファイルから読み込むプログラムで、文字列への読み込みを行った場合に文字化けが見られた。やはり、通常のJavaアプリケーション（つまり、MRJAppBuilderでパッケージ化されたもの）でも、システムプロパティの設定が必要になる模様だ。設定するには、プロジェクトにあるMRJApp.propertiesファイルに「file.encoding=x-sjis」と記載しておけば、Shift-JISのテキストファイルから、文字列変数に問題なく文字列が読み込めた。以下で説明するが、file.encodingの既定値はMacRomanなのである。
□システムプロパティをダンプしてみた
Projec BuilderでJava Applicationをテンプレートに作ったアプリケーションで、System.getProperties()を使ってプロパティを得たのが別掲の記事で示したものだ。参考までに、すべてのプロパティを掲載しておく。まず、line.separatorは0x10つまりLFコードになっている。Mac OSでは0x13だったので、改行コードをそのままプログラムに記述しているようなプログラムは、この機会にシステムプロパティから得るようにすべきだろう。user.languageはjaとなっており、日本語になっている。システムの言語を日本語にした状態で稼動させたが、そのあたりはきちんと認識している。ちなみに、言語の優先順位でEnglishをトップにすると、user.regionはUS、user.languageはenになる。このプロパティで、現在のシステムの優先される言語は判断できそうだ。だけどその状態では、Labelクラスに設定した日本語が文字化けした。英語を言語として選んでいる時、既定の状態では日本語表示可能なフォントが割り当てられていないのであろう。file.separatorはスラッシュであり、コロンではない。file.encodingはx-sjisなどではなく、MacRomanになっている。ファイルの読み書きが絡む場合には、このシステムプロパティは要注意というところだろうか。Javaのバージョンが1.3.0となっている。OSのバージョンは10.0となっている。プログラムで稼動しているOSなどを判断する必要があるようなプログラムでは、いくつかのシステムプロパティをチェックしておく必要があるかもしれない。
カテゴリ：Browsing Mac OS X, ProjectBuilder/Interface Builder, Java
awt.toolkit=com.apple.mrj.internal.awt.VToolkit
com.apple.macos.useScreenMenuBar=true
com.apple.mrj.application.apple.menu.about.name=JavaAppTest
com.apple.mrj.application.classpath=Contents/Resources/Java/JavaAppTest.jar
com.apple.mrj.application.main=JavaAppTest
file.encoding.pkg=sun.io
file.encoding=MacRoman
file.separator=/
gopherProxySet=false
java.awt.fonts=
java.awt.graphicsenv=sun.awt.MacGraphicsEnvironment
java.awt.printerjob=com.apple.mrj.internal.awt.MacPrinterJob
java.class.path=/Volumes/data/MyDevelopment/JavaAppTest/build/JavaAppTest.app/Contents/Resources/Java/JavaAppTest.jar
java.class.version=47.0
java.ext.dirs=/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/1.3/Home/lib/ext
java.home=/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/1.3/Home
java.io.tmpdir=/tmp
java.library.path=/Volumes/data/MyDevelopment/JavaAppTest/build/JavaAppTest.app/Contents/Resources/Java:.:/usr/lib:/usr/lib/java:/lib:/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/1.3/Libraries
java.runtime.name=Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition
java.runtime.version=1.3
java.specification.name=Java Platform API Specification
java.specification.vendor=Sun Microsystems Inc.
java.specification.version=1.3
java.vendor.url.bug=http://developer.apple.com/java/
java.vendor.url=http://apple.com/
java.vendor=Apple Computer, Inc.
java.version=1.3.0
java.vm.info=mixed mode
java.vm.name=Java HotSpot(TM) Client VM
java.vm.specification.name=Java Virtual Machine Specification
java.vm.specification.vendor=Sun Microsystems Inc.
java.vm.specification.version=1.0
java.vm.vendor=Apple Computer, Inc.
java.vm.version=1.3.0
line.separator=（0x10）
mrj.version=3.0
os.arch=ppc
os.name=Mac OS X
os.version=10.0
path.separator=:
sun.boot.class.path=/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/1.3/Classes/classes.jar:/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/1.3/Classes/ui.jar:/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/1.3/Classes/i18n.jar
sun.boot.library.path=/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/1.3/Libraries
sun.cpu.endian=big
sun.cpu.isalist=
sun.io.unicode.encoding=UnicodeBig
swing.plaf.metal.controlFont=Application-bold-10
swing.plaf.metal.smallFont=Application--10
swing.plaf.metal.systemFont=Application--10
swing.plaf.metal.userFont=Application--10
user.dir=/Volumes/data/MyDevelopment/JavaAppTest/build
user.home=/Users/msyk
user.language=ja
user.name=msyk
user.region=JP
user.timezone=
カテゴリ：
O’Reilly & Associatesは、Mac OS Xのプログラミングに関する書籍を発行することをアナウンスした。「Learning Carbon」「Learing Cocoa」「AppleScript in a Nutshell」というタイトルの書籍を、2001年5月にも発行する予定であるとしている。また、Mac OSの開発者向けサイトとして、Mac Develope DevCenterというサイトを開設し、記事やニュースなどを提供するとしている。
Mac OS関連の特にプログラミング関連書籍が近年��なくなっているが、大手のオライリーがこうした書籍を発売することでの活性化は大いに期待できる。書籍に限らず一般には他社に存在しない商品を市場に投入することが自社製品の強みを発揮する手法だとされている。しかしながら、書籍の世界はそうした主張は通らないことが多い。むしろ、他社で発売されていて売れている書籍と同じ傾向のものを出版することの方がビジネスにつながるケースが多く、そうした書籍の方が企画としても通りやすい傾向は極めて強い。「オライリーが出す」という事実は、他社もMac OS X絡みのプログラミングの書籍を発行する後ろ楯にもなるわけだ。
関連リンク：O’Reilly & Associates Announce New Mac OS X Books
カテゴリ：雑誌、書籍
Technical Notesに「Locating Application Support Files under Mac OS X」という文書が公開された。Mac OS Xでは、アプリケーションは、パッケージとして実際にはフォルダとして構築され、ユーザサイドからは1つのアイコンとして見えるようになっている。そこで、アプリケーションが実行で必要なデータなどは、パッケージ化されたフォルダの中に入れておくなど、フォルダの中を自由に使うことができる。そのときに、パッケージ内のアプリケーションが、ファイルシステムのどの位置にあるのかを、アプリケーションで知りたいわけだが、Core Foundationを使った方法がこの文書に記載されている。サンプルプログラムがあるので、そのまま利用すればいいだろう。
関連リンク：Locating Application Support Files under Mac OS X
カテゴリ：Technote, Carbon/CF
Technica Q&Aに、Mac OS Xに付属するメールアプリケーションのMailを、AppleScriptでコントロールする方法についての文書が掲載された。MailはAppleScriptで処理をすることができ、サンプルとしてファイルを添付したメールを送信するプログラムが掲載されている。
関連リンク：QA1018：Using AppleScript to send an email with an attachment
カテゴリ：Technical Q&A, AppleScript
すでにTech Info LibraryおよびTech Info Library-Jに公開されている文書のうち、周辺機器の利用に関する文書をまとめてみた。アドレスと要約を示す。
◇Mac OS X 10.0: 他社製 Ethernet カードが動作しない場合があります
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106199JC
◇Mac OS X 10.0: Some Third-Party Ethernet Cards May Not Work
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106199
Ethernetは本体に組み込まれたものだけをサポートしている。追加のPCIタイプのEthernetはサポートしていない。（なお、Apple System Profilerの機能拡張のタブのページでは、DEC21x4というEthernetのドライバは含まれている模様だ）
◇Mac OS X 10.0: AirMac ベースステーションを設定するには Mac OS 9.x から再起動してください
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106192JC
◇Mac OS X 10.0: Setting up an AirPort Base Station Requires Restart from Mac OS 9.x
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106192
AirMacソフトウエアはClassic環境での動作には対応していない。設定を変更する場合には、Mac OS 9.1で起動してAirMacソフトウエアを使う必要がある。
◇Mac OS X 10.0, AirMac: 他社製ワイヤレス PC カードが AirMac クライアントソフトウェアで動作しない
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106205JC
◇Mac OS X 10.0, AirPort: Third-Party Wireless PC Cards Do Not Work With AirPort Client Software
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106205
サードパーティ製のワイアレスネットワークカードは、Mac OS Xの標準の状態ではサポートされていない。
◇Mac OS X 10.0: Classic 環境でビデオを取り込めない
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106182JC
◇Mac OS X 10.0: Cannot Capture Video in Classic
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106182
Classic環境で稼動したビデオキャプチャソフトは、カメラが接続していないというメッセージを出すが、いずれにしても取込みはできない。ハードウエアレベルのアクセスが必要なため、現在のClassic環境では実現していない。将来的には可能にする予定がある。
◇Mac OS X 10.0: Apple DVD Player を使用するには Mac OS 9.1 から起動してください
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106153JC
◇Mac OS X 10.0: Start up From Mac OS 9.1 to Use Apple DVD Player
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106153
Mac OS X 10.0ではDVDビデオを再生するソフトウエアは含まれていない。また、Classic環境として、Apple DVD Playerを利用することもできない。Mac OS 9.1で起動してDVDビデオを再生するしか見る方法は用意されていない。
カテゴリ：Tech Info Library-J, Knowledge Base（旧TIL）, 周辺機器, Mac OS X
Tech Info Libraryに、AppleScript 1.6についての文書が掲載され英語版が掲載されたが、ソフトウエア自体は執筆時点ではダウンロードはできない状態だ。また、ReadMe文書としてのリンク先にも、バージョンアップの変更点などは記載されていない。なお、Ver.1.6はMac OS 9.1用となっているが、Mac OS 9.1をインストールしたシステムにはVer.1.5.5が組み込まれているはずだ。しかしながら、筆者のシステムで確認したところ、AppleScript J1-1.6がすでにインストールされていた。ソフトウエアアップデートで入手した記憶もないのだが、何かのコンポーネントに含まれていたか、あるいはMac OS Xのインストールで自動的に組み入れられたものだと思われる。ファイルの修正日から判断すると後者が当たっているような気がする。だとすれば、Classic環境での稼動を安定させるための修正が行われていると推測される。
関連リンク：About AppleScript 1.6
カテゴリ：AppleScript, OS関連ソフトウエア
Mac OS 7.6以降では、「書類」フォルダをコントロールパネルで作成できるが、そのフォルダをアプリケーション内で探す方法についての文書が、Technical Q&Aに掲載されている。FindFolderというAPIコールを使えば、「書類」フォルダへのFSSpec構造体を得ることができる。
関連リンク：OPS17：Find Documents Folder
カテゴリ：Technical Q&A, ユーザインタフェース
Technical Q&Aに掲載された以下の文書は、PRAMに含まれているMachineLocation構造体にあるdlsDeltaフィールドの意味を説明するものだ。7ビット目を夏時間かどうかの記録に使っているだけであるが、その他のビットは将来的にはなにかに使われるかも知れない。7ビット目が1なら夏時間設定となっている。
関連リンク：OPS21：dlsDelta field in PRAM’s time zone MachineLocation record
カテゴリ：Technical Q&A
iMovieをVer.2.0.3にアップデートするアップデータの日本語版が公開された。Ver.2.0および2.0.1を、2.0.3にアップデートする。iMovie 2.0.3はMac OS 9.1で稼動する。iDVDへの書き出しと安定性の向上がアップデートされた内容となっている。なお、英語版は約1ヶ月前に公開されている。
関連リンク：iMovie 2.0.3 Updater
カテゴリ：ビデオ編集