Macintosh Developer Online (MDOnline)


2001年4月7日発行号 - Dock向けのユーティリティ



お花見という冷静に考えると一風変わった行事はなくならないようですね。うちは浦和の見沼といういちおう桜の名所のすぐそばなので、先週に続いて、今週も花見兼昼食に行きました。先週はまだ肌寒いくらいでしたけど、あちらこちらで本格的な宴会をやっていたりしたのですが、今日はけっこうあったかいのだけど、宴会組みは影をひそめ、近所のお散歩軍団でいっぱいでしたね。宴会をするのなら、先週より今週の方が圧倒的に気候はいいのに、先週で宴会はみんな終わった様です。先週の土曜日は雪が振り、雪景色に桜が満開という感じだったので、日曜日に慌てて宴会となったのでしょうか。先週の段階では、4/1の日曜日を逃すと花見はできないかもしれないというあせりもあるのかもしれません。いずれにしても、毎年繰り広げる光景ではあります。もっとも、明日の日曜にはまた宴会があっちこっちでやるのかもしれませんが。花見とは言っても公園ではなく、川沿いに桜の木がかなり長距離に渡って植えられています。しかも整備した感じではなく、土手の道はそこそこ放置しているので、野生の草花が咲いています。もちろん、そうした野生植物は大切にしないといけないのですが、そうした野草を守る会というのがあるらしく、特定の種類の野草が群生しているあたりに杭を打って立ち入り禁止にしているのですけど、ちょっと違和感を感じるところです。なぜ、特定の野草を守らないといけないのかということもありますけど、かえって、そこになにかあるのことがバレバレという気もします。また、なんか景観を損ないますし、人工的な意図を汲み取ってしまいます。その会でも議論はしたんだとは思いますけど、セキュリティ的にどんなものかと考えてしまいます。きっと普通に見沼にやってくる人という視線を考慮しきれなかったのかなと思います。なかなか、他人の視線でものを見るのは難しいことなんですけどね。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Dockのメニューをプラグインで拡張可能なユーティリティが登場

Everyday Softwareより、「Everyday Dockling 1.0b1」がリリースされた。Mac OS XのDockにあるアイコンをクリックして表示されるメニューを選択することで、さまざまな機能を呼び出すという目的のユーティリティだ。ただし、まだデベロッパー向けリリースとしており、普通に使うには不便は多い。このソフトのユニークなところは、Dockのメニューから呼び出される機能をプラグインとして追加できることだ。プラグインを作るためのSDKも配付が行われており、非常にシンプルなサンプルプラグインのソースも含まれている。
Everyday Docklingを起動すると、このユーティリティのアイコンが、Dockの境界線の右側、つまりドキュメントサイドにアイコンが出てくる。クリックすると、アプリケーションとしてアクティブになるわけではなく、即座にDockメニューが表示されるという仕組みだ。プラグインは、Everyday Docklingのパッケージの所定のフォルダに入れるという形式になっている。プラグインのサンプルは、Objective-Cで作成されているが、初期化とメニュー選択時に実行するエントリがあるだけで、Everyday Docklingとのインタフェース部分は複雑ではないと言えるだろう。サンプルのプラグインはシステム警告音をならすだけだが、他にシステム環境設定を呼び出すプラグインも含まれている。
Dockの便利さは誰もが認めるところではあるだろうが、横一列に並ぶことで、アイコンが増えた時の使いにくさは容易に想像がつく。Everyday DocklingはこうしたDockを整理するために使えることは十分に考えられる。プラグインが充実してくると、Mac OS 9までのコントロールバー的な位置付けのユーティリティになるかもしれない。

関連リンク:Everyday Dockling 1.0b1 (Developer Preview)
カテゴリ:ユーティリティ, ユーザインタフェース


TIL》AppleScript 1.6の修正点がまとめられた文書が公開

Tech Info Libraryに、Mac OS X 10.0のインストールなどで追加されるAppleScript 1.6 for Mac OS 9.1についての文書が掲載されている。まず、メモリ利用の問題点を解決して、安定性が向上した。そして、ファイルの読み書きでの問題点についても修正されている。UNICODEテキストについても改良が行われている。また、Mac OS XのClassic環境で稼動するようにもなっている。他にもいくつか細かな修正点があるが、それらが詳しくこの文書に掲載されている。なお、Windows 2000サーバのボリュームをmount volumeでマウントする場合の問題点については修正されておらず、将来のバージョンで修正される。

関連リンク:AppleScript 1.6: What’s New and Different from AppleScript 1.5.5
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), AppleScript


TIL》削除したユーザのホームディレクトリを完全に消し去る方法

Tech Info Libraryに、Mac OS Xで作成したユーザのホームディレクトリを削除する方法が掲載されている。Terminalで「sudo rm -rf /Users/shortname\ deleted」というコマンドを入力すればいいとなっている。ただし、日本語システムではこれではできないので、実際のやり方なども含めて解説しておこう。
まず、システム環境設定の「ユーザ」で新しくユーザを作成すると、/Users以下にそのアカウント名と同じ名前のフォルダが作成され、そこがそのユーザのホームフォルダとなる。そこにはDocumentsなどいくつかのフォルダが自動的に用意される。そして、管理者ユーザでログインしているときに、すでに存在するユーザを削除すると、アカウントは削除されるが、ホームフォルダは残る。日本語システムだと、「アカウント名 削除済み」というフォルダ名になる。ホームフォルダのアクセス権は、インストーラで登録したユーザとなり、フォルダの中身を取り出すこともできるので、その段階で必要なファイルなどをバックアップすることができる。ただし、削除したアカウントのホームフォルダは、ゴミ箱に捨てることができない。というのは、/Usersフォルダの書き込みアクセス権は、インストーラで指定したユーザにもないからである。そこで、Terminalに入り、ルート権限でコマンド実行して、ディレクトリを完全に消し去る必要がある。たとえば、そのアカウントがtestであるのなら、「test 削除済み」ディレクトリを消したいのだが、Terminalでは日本語が通らないので、

sudo rm -rf /Users/test\ *

というコマンドを入れればよい。\の後は半角の空白である。コマンド入力後、パスワードが聞かれるので、そこではインストーラで作成したアカウントのパスワードをキータイプする。

関連リンク:Mac OS X 10.0: Deleting a Former User’s Home Directory (Folder)
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X


TIL,TIL-J》Mac OS XでのInternet Explorerに関する文書

Tech Info LibraryおよびTech Info Library-Jに、Mac OS XでのInternet Explorerに関する文書が以下のように公開されている。

◇Mac OS X 10.0: Importing Internet Explorer 5.1 Favorites
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106264
「ファイル」メニューに「お気に入りのインポート」という機能があるが、通常の利用では選択できない。「ウィンドウ」メニューから「お気に入り」を選択すると、メニューが利用できるようになる。そして、Mac OS 9で使っていたInternet Explorerのお気に入りをインポートすることができる。Mac OS 9でのお気に入りが収められているのは、システムフォルダの「初期設定」フォルダにある「Explorer」フォルダにあるFavorites.htmlというファイルである。

◇Mac OS X 10.0: Microsoft Internet Explorer の 2 つのバージョンを同時に利用できない
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106200JC
◇Mac OS X 10.0: Cannot Have Two Open Versions of Microsoft Internet Explorer
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106200
複数のバージョンのInternet Explorerは同時には起動できない。

カテゴリ:Tech Info Library-J, Knowledge Base(旧TIL), Webブラウザ


Macintosh Manager 1.4.1が公開、不具合の修正が中心のアップデート

Macintosh ManagerのクライアントソフトがVer.1.4.1にアップデートされた。英語版と、英語版の国際版がリリースされており、日本語版は執筆時点ではまだ公開されていない。Macintosh Managerは、クライアントの管理を行うためのシステム機能で、AppleShare IPあるいはMac OS X Serverにサーバ機能をインストールして使う。つまり、ネットワークでつながれたクライアントのアクセス権などを一元管理できるようなシステムである。Ver.1.4.1では、複数のグループに登録したアカウントで表示に問題がある場合を解消した。また、Ver.1.4でデスクトップをロックする機能が加えられたが、管理者が追加したデスクトッププリンタが表示されないこともあるという問題が解消されている。

関連リンク:Macintosh Manager 1.4.1
カテゴリ:ネットワーク, OS関連ソフトウエア


TIL,TIL-J》Mac OS XでのMailに関する文書

Tech Info LibraryおよびTech Info Library-Jに、Mac OS Xに付属のメールソフトMailに関する文書が以下のように公開されている。

◇Mac OS X 10.0 Mail: Mail の署名を編集するときの予期しない変更
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106158JN
◇Mac OS X 10.0 Mail: Unexpected Changes When Editing a Mail Signature
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106158
署名の編集がうまくいなかいときがある。将来的に修正する予定だ。

◇Mac OS X 10.0 Mail: 一度にたくさんのメッセージを扱うと、ルールが動作しない場合があります
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106159JN
◇Mac OS X 10.0 Mail: Rules May Fail With Hundreds of Messages at Once
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106159
256以上のメールにルールの適用をした時にきちんと動作しない時がある。受信メールでは問題はない。将来的には解決される予定である。

◇Mac OS X 10.0: Mail は一度に 1 つのメールボックスを検索する
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106160JC
◇Mac OS X 10.0: Mail Searches One Mailbox at a Time
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106160
検索は1つのメールボックスだけから行う。将来的には変更ががあるかもしれない。

◇Mac OS X 10.0 Mail: IMAP サーバの「クリアテキスト認証」が必要となる
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106173JC
◇Mac OS X 10.0 Mail: Requires Cleartext Authentication on IMAP Server
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106173
IMAPサーバはクリアテキスト認証が利用できる状態でないといけない。

◇Mac OS X 10.0 Mail: 標準テキストとリッチテキスト (RTF) との比較
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106189JC
◇Mac OS X 10.0 Mail: Plain Text Compared to Rich Text (RTF)
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106189
リッチテキストのメールは、送った先で読めない可能性もある。メールフォーマットの変更方法などが解説されている。

◇Mac OS X 10.0 Mail: メールボックスがロックされているという警告
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106197JC
◇Mac OS X 10.0 Mail: Mailbox Locked Alert
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106197
アプリケーションが正しく終了されなかったり、ネットワーク設定が変更されたときに、この警告が表示される。そのときは「終了」を選ぶのが安全である。

◇Mac OS X 10.0: Mail がログアウトに割り込む場合がある
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106198JN
◇Mac OS X 10.0: Mail May Interrupt Log Out
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106198
Mailの終了に時間がかかる場合があるが、動作上の問題はなく、Mailを手動で終了させればよい。将来的には修正される。

カテゴリ:Tech Info Library-J, Knowledge Base(旧TIL), 電子メール


TIL-J》2001年4月6日公開された文書、Power Mac G4でのビデオドライバなど

日本語で技術情報を提供するTech Info Library-Jにおいて、2001/4/6に以下の文書が公開されている。ジャンルごとにわけて、タイトルとアドレス、要約を示す。

□Power Mac関連
◇25250JN:Power Mac G4: システム起動時に選択されるビデオドライバ
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25250
NVIDIAとATIの両方のドライバがシステムに入っていて、適切にドライバが組み込まれる。装着されていないビデオのドライバについては起動時に×のついたアイコンで表示される。これは動作上は問題はない。

◇58794JN:Power Mac G4 Cube: Troubleshooting: Mouse: マウスでポインタを動かせない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58794
トラブルシューティングとしていくつかのチェックポイントが掲載されているが、他社製のUSB機器を接続しないというものもある。

◇58238JC:Power Macintosh G3 (Blue and White): よくお問い合わせをいただくご質問について(FAQ)(修正)
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58238

□iMac関連
◇58669JC:iMac (All Models): 各モデルの識別方法
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58669
モデルごとの主要な変更点が表にまとめられている。

◇24561JN:iMac: FaxSTF のインストール時に“ディスクがロックされています”というメッセージが表示される
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=24561
ハードディスクからシステムを起動するとこのメッセージは出ないはず。

◇25249JN:iMac: ハードディスクをアップグレードすると画面がグレイまたは白になる
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25249
初期のiMacでドライブを8GB以上にアップデートするとタイトルのような症状になる。最初のパーティションは8GB以下にして、複数のパーティションに切って利用する。

◇58467JC:iMac DV: VGA ポートに外部モニタを接続する方法(修正)
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58467

□PowerBook、iBook関連
◇88077JN:PowerBook G4: バッテリの充電ができない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=88077
プラグをきちんと差し込む。差し込まれていない状態を写真で紹介している。

◇25170JN:PowerBook, iBook: プロセッササイクリング
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25170
プロセッササイクリングは、コンピュータを使用しない時にCPUのスピードを25%まで落とすことで省エネルギーを実現している。キー入力などではこの機能は解除されるが、Flashのアニメーション実行中に機能が有効になるとアニメーションがスムーズでなくなることもある。

◇25263JN:iBook (FireWire): ビデオを画面に表示して、音声を A/V ケーブルで接続した外部機器で再生する方法
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25263

◇58327JN:PowerBook: マルチファンクションキーボードを使用する(修正)
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58327

□周辺機器
◇25254JN:Apple Pro Keyboard: USB Device Extension ソフトウェア
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25254
機能拡張のUSB Device Extensionが利用できる状態になっていないとキーボードとしては使えない。

◇31314JN:Apple Pro Speakers: スピーカーから音が出ない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=31314
スピーカーから音が出ない場合のトラブルシューティングが掲載されている。

□ソフトウエア
◇31321JN:Mac OS 9.1:「ネットワーク設定機能拡張」が使用停止のときに内蔵モデムから音がしない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=31321
表題の通り。

◇25164JN:Macintosh Manager: エラー“-5019”(修正)
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25164
クラッシュなどによってアクセス権が変更されてしまった場合が考えられる。トラブルシューティングが記載されている。

◇25032JN:AppleShare IP 6.2: 既存のメッセージを失うことなく新規のメールデータベースを作成する
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25032
メールデータベースからデータを読み出して新しいデータベースにそれを読み込ませる方法が手順で説明されている。

カテゴリ:PowerBook, iMac, iBook, Power Mac, Tech Info Library-J