Macintosh Developer Online (MDOnline)


1999年10月19日発行号 - MDOnline-G4のROMアップデート



先週はiMacやiBookの発売に加え、G4のクロックダウンといろいろなことがおこり過ぎて混乱していたのでしょうか。今日になって、G4の予約者に限り、クロックダウン前のスペックの製品をその時の価格で提供することを正式に表明しました。500MHz版はあきらめるしかないとは言え、そうでないスペックのマシンを予約した人は、とりあえず一安心でしょうか。いちおう、暫定CEOの言葉として非を認めています。
さて、毎月この時期には、Mac専門誌が書店に並びます。たぶん、雑誌を買った方々の多くは、Power Mac G4のスペックが違っているし、Mac OS 9のことも、あまり書いていないと御不満に思われる可能性が高いでしょう。その一部に加担している私としても、僭越ながら代表して言い訳させてもらいたいと思います。こうした紙媒体の場合、レイアウト、印刷、配本というプロセスが入るため、情報を原稿に反映できる期間はおのずと限度があります。今月売りの号ではどの編集部もかなり苦労したかと思います。10月5日の突然のスペシャルイベントなどあって、iMac DVあたりまでは何とかある程度メドが立つため、それなりにがんばれたでしょう。しかしながら、G4のクロックダウンまではもちろんフォローできません。iMac DVの日本での発売日についてもぎりぎりでフォローできない状況だったのです。もっとも、雑誌よりも早く発売されましたが…。いずれにして、苦しい状況の中でどの雑誌も最大限に努力をした結果であることは御理解いただければと思います。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


PCIグラフィックスPower Mac G4のアップデータをリリース

「Power Mac G4 ROM 1.8.1 Update」がリリースされた。PCIグラフィックスタイプのPower Mac G4向けだが、現時点では400MHzのタイプのマシンが対象機種になる。仮想記憶使用時にファイル処理に問題が発生することと、Extensis Photo ToolsをインストールするとPhotoshopがクラッシュする点が修正されている。基本的には北米のユーザー向けとなっている。なお、この不具合はMac OS 9やAGPグラフィックスタイプのPower Mac G4では修正されているとのこと。Read MeファイルはTech Info Libraryでも公開されているが、以下のリンク先の文書に、Read Meへのリンクが設定されている。

関連リンク:Power Mac G4 ROM 1.8.1
カテゴリ:開発ツール, Knowledge Base(旧TIL), Power Mac


Power Mac G4の一部にリコールのかかったハードディスクを搭載

Tech Info Libraryに「Power Macintosh G4 (PCI Graphics): 10.2GB Hard Drive Issue」という文書が公開されている(すでに公開されているが公開時に新規文書という表示がなく、修正文書リストに紛れ込んでいた)。ウェスタンデジタル社のハードディスクの一部で不具合のためのリコールが発生しているが、一部のPCIグラフィックスタイプのPower Mac G4で対象となるハードディスクを組み込んでいる。利用したMacのシリアル番号や、あるいはシステムプロフィールを用いた確認などの方法が記載されている。最悪の場合データの消失もありるようなので、Power Mac G4ユーザーは、この文書に従って、自分のマシンでハードディスクが使われていないかを確認しよう。なお、文書中には対象となるハードディスクを使っているマシンである場合、交換などに応じるのかどうかまでは書かれていない。

関連リンク:Power Macintosh G4 (PCI Graphics): 10.2GB Hard Drive Issue
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Power Mac


FileMaker Proでシリアル入出力を行うプラグイン

Troi Automatisering社は、データベースソフトのFileMaker Proでシリアル入出力を可能にする「Troi Serial Plug-in 2.0」をリリースした。Mac OSおよびWindowsで機能する。モデムをはじめ、各種シリアル機器を利用したアプリケーションをFileMakerで構築できる。シリアル入出力を伴うFileMakerのアプリケーションを、クロスプラットフォーム対応で制作できる。AppleEventおよびActiveXテクノロジーを利用している。新版ではFileMaker Pro 5をサポートすると共に、データ入力を一時的に中断するようなコントロールなどの機能を追加した。価格は1ユーザー版が$69、アップグレードは$25、デベロッパー向けの再配布ライセンスも設定されている。試用版のダウンロードもできる。

関連リンク:Troi Serial Plug-in 2.0
カテゴリ:開発ツール, 各種プロダクツ


Authorwareがバージョン5.1にバージョンアップ

マクロメディアは、同社のオーサリングツール「Autherware」をVer.5からVer.5.1へとバージョンアップした。バージョンアップにより、Flush 4やQuickTime 4など新しいフォーマットに対応した。また、プレイヤーのアプリケーションのサイズを80%縮小し、800KB以下に押さえている。また、制作アプリケーションでも、パレットやコンテキストメニューを採用するなどユーザーインタフェースを向上させている。Ver.5ユーザーはフリーでアップグレーどできる。Authorwareの価格は$2699。日本のマクロメディアからはアナウンスは現時点ではない。

関連リンク:MACROMEDIA ANNOUNCES AUTHORWARE 5.1
カテゴリ:開発ツール, 開発ツール


ソースライブラリなどが付属する4th Dimensionの解説書

Automated Solutions Groupが「Programming 4th Dimension: The Ultimate Guide」という書籍を発売する。データベースソフトの4th Dimension全般に渡る解説書で、初心者から熟練者までを対象にしている。CD-ROMが付属し、コードのライブラリや、そのままコピーして使えるプログラム集などが含まれている。著者はDavid Adams氏とDan Beckett氏で、いずれも、ACI USに在籍していたこともある。価格は$139の模様で、同社のオーダーリストに含まれている。

関連リンク:Automated Solutions Group
カテゴリ:開発ツール, 雑誌、書籍


iMovieは画面解像度が640×480のときは起動しないなど

Tech Info Libraryに「60616:iMovie: Setting Resolution to 640x480 Forces Application to Quit」という文書が公開された。画面解像度が640×480のときにiMoviewを起動しても、アラートメッセージを出して自動的に終了してしまう。800×600以上の解像度でないとiMovieは利用できない。
また、iMovieはSECAM規格のDVビデオでは利用できないことや、ヨーロッパ向けに輸出されているビデオは規制によりDV機能が使えないためにビデオに書き戻すことができないことについての文書も公開されている。

iMovie: Setting Resolution to 640x480 Forces Application to Quit
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60616
iMovie: Saving DV Video to European Cameras
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60624
iMovie: SECAM DV Not Available
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60625

カテゴリ:iMac, Knowledge Base(旧TIL)


クラリスワークスでスペルチェック時にダイアログボックスが出る

Tech Info Libraryに「25024:AppleWorks: Select Dictionary Window Appears」という文書が公開された。AppleWorksあるいはクラリスワークスで、スペルチェックを行うと、ファイル選択のダイアログボックスが表示する場合の対処法が記載されている。これは、システムフォルダに必要なファイルが組み込まれていないことが原因なので、アプリケーションの再インストールを行うようにとされている。ただし、再インストールCDを使うと、他への影響も出るので、その旨が記載された文書へのリンクも含まれている。

関連リンク:AppleWorks: Select Dictionary Window Appears
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), アプリケーション


クラリスワークスの文書が新しいシステムで変わってしまう

Tech Info Libraryに「31112:AppleWorks: Font Smoothing Changes Font Spacing」という文書が公開された。Mac OS 8.1で作ったクラリスワークスの文書をMac OS 8.5以降で開いた場合、最初に作った通りにならず、改行位置などがずれることがある。この原因として挙げられているのが、アピアランスのフォントスムージング(日本語システムでのチェックボックス名は「なめらか文字で表示する」)の機能で、これをオンにすると文字の配置に影響があり、文書の改行位置などはずれる可能性があるということだ。

関連リンク:AppleWorks: Font Smoothing Changes Font Spacing
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), アプリケーション


1999/10/18付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年10月18日付けで以下の文書が更新されている(一部、10/16)。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の末尾にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

8368:System 7: Activating Finder Windows
8364:System 7: Program Linking versus Publish and Subscribe
8365:System 7: Program Linking versus File Sharing
8366:NetWare for Macintosh 3.0
8371:System 7: Findable Attributes
8367:System 7: Running the Compatibility Checker
8363:System 7: Program Linking and InterApplication Communication
8372:System 7: Customized Installation
8369:System 7: Locating the Original of an Alias
8361:Data Translation
43015:Transferring Information Between Computers via Ethernet
70073:WebObjects 4: Control-Dragging in Windows NT Project Builder
70105:WebObjects 4: WOAssociationTiming Framework Example
58416:iBook: Location and Function of Reset Button
54844:ClarisWorks: Single Column Print Ranges in Spreadsheets
54842:ClarisWorks: How To Display Leading Zeros In A Cell
57298:ClarisWorks & AppleWorks Password Removal
18157:At Ease for Workgroups 2, 3: Unable to Access Documents Folder(1999/10/16)

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)