Macintosh Developer Online (MDOnline)


1999年11月17日発行号 - NDOnline-StuffItに新版



いつもと配信の時間が違うなと思われるかも知れませんが、風邪を引いたのか、朝起きるとひどい頭痛で、夕方まで寝込んでおりました。昨日のうちに記事はある程度書いていたので、本日のところは、ともかく配信できますので、よろしくお願いします。寒くなったから風邪を引いてしまったのでしょうか? いずれにしても、みなさんもお気を付けください。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


StuffIt Expanderの、Mac OS 9に対応したVer.5.5をリリース

StuffIt ExpanderのVeR.5.5がリリースされた。従来とおりフリーソフトウエアとして配付されている。ファイルの解凍が高速化されたこと、Mac OS 9での互換性を高めたこと、別のデコードソフトウエアを必要とする場合にそのソフトを探すような機能を追加したこと、テキストの変換機能、アプリケーションサイズが小さくなったことを改良点として挙げている。ただし、これらの機能はMac OS 9に含まれるVer.5.1.4にも実現されていることである。5.1.4はOSのリリースに合わせるために急いで作ったが、ここに来てしっかりとMac OS 9対応させたものと想像できる。
なお、アプリケーションのアイコンが変更され、より立体的なデザインとなっている。みかけの変化でいちばん大きいのはこの部分だ。

関連リンク:StuffIt Expander
カテゴリ:ユーティリティ, OS関連ソフトウエア


【Mac OS 9シリーズ】キーチェーン(2)

 キーチェーンに何か登録した後、コントロールパネルの「キーチェーンアクセス」を開くと、次のようなダイアログボックスが表示される。ウインドウのタイトルはキーチェーンの名前となっており、キーチェーンに登録した内容を管理するためのダイアログボックスである。項目を見れば、「これはあのAppleShareサーバだ」などと想像はつくかも知れないが、情報を見ないと何に対応した項目か分からないのが一般的だ。
figs/macos9/11/fig12.gif

 項目を削除したい場合には、選択して「削除」ボタンをクリックすれば良い。項目を選択して「情報を見る」ボタンをクリックすると、以下のような情報を表示するダイアログボックスが出てくる。ここでAppleShareのパスワードで接続先が「場所」のところに表示されている。アカウントも表示されている。パスワードは「パスワードを見る」ボタンをクリックすると表示されるのだが、そこではもう一度、キーチェーンのパスワードを入力しないと参照できないようになっている。盗み見はしにくいようになっていると言えるだろう。
figs/macos9/11/fig08.gif

 「編集」メニューから「“○○”の設定」を選択すると、次のダイアログボックスが表示される。ここで、キーチェーンのパスワードの変更ができるのが1つの重要な機能だ。加えて、3つのチェックボックスがある。「警告を出さず…」にチェックが入れば、キーチェーンのアクセスをしていいかどうかをたずねるダイアログボックス(figs/macos9/11/fig06.gif)を表示しなくなる。ダイアログボックスでチェックを付けて表示しなくしてしまうのが一般的だろう。この設定はどちらかと言えば、再度表示することに使われると思われる。「活動停止後…」は何も作業をしないと自動的にキーチェーンをロックする設定だ。また、「システムスリープ時に…」はスリープによって自動的にロックがかかる。これらは、たとえばオフィスなど多人数が行き交うような場所で、席をはずした時にネットワークアクセスされないようにしたいような場合には有効なオプションだろう。
figs/macos9/11/fig09.gif

 なお、キーチェーンがロックされていれば、次の図のように項目は出てこない。「ロック」ボタンをクリックすると、その場でロックできるが、次に説明するコントロールバーを使う方がロックは手軽にできるだろう。「ロック解除」ボタンをクリックすると、パスワード入力のダイアログボックスが表示され、パスワードを入力するとロックが解除される。
figs/macos9/11/fig16.gif

 コントロールバーには、鍵のマークをしたアイコンがあるが、これがキーチェーンの作業を行う。コントロールパネルの呼び出し機能もあるが、項目のいちばん下にあるのは、ロックが解除されているキーチェーンに対してロックするための項目だ。つまり、コントロールバーから即座にキーチェーンをロックできる。席を離れるときなどは、このやり方を知っておけば、安心でかつ手軽かもしれない。
figs/macos9/11/fig11.gif

カテゴリ:Mac OS 9, Mac OS 9


Display Managerの使用方法などを記載したドキュメント

ディスプレイ関連の設定を変更したり、あるいは設定変更の通知を必要とするようなアプリケーションで利用するDisplay Managerのドキュメントがリリースされている。PDFのみで、100ページの内容となっており、基本概念や利用方法、リファレンスなどが収録されている。ディスプレイに関する処理やあるいは状況を把握する必要があるようなソフトウエアを制作している場合には、Display Managerの機能を知っておく必要があるだろう。

関連リンク:Display Manager
カテゴリ:アップルからの開発資料, グラフィックス


Pro4をベースにしたCodeWarriorの安価版がリリース

日本のメトロワークスは、CodeWarriorスタートアップキャンペーンとして、「ディスカバーマック(正式名称は『Discover Programming for Macintoshリリース4日本語版』)」を20,000円で販売する。Mac OS向けで、CodeWarrior Professional 4をベースにした製品で、アプリケーションフレームワークのPowerPlantも付属する。基本的にプログラミングの学習用の製品のため、商品のソフトウエアの開発はライセンス上できなくなっている。また、Windows向けにも同様な製品「スターターキット」が発売される。いずれも、41,000円でProfessiona版にアップグレードができる。CodeWarriorセンターでのみの発売となり、1999年12月27日までの期間限定サービスとなっている。

関連リンク:CodeWarriorスタートアップキャンペーン
カテゴリ:開発ツール, CodeWarrior


USB拡張カード向けのソフトウエアをアップデート

Appleからのソフトウエアのアップデートとして「USB Card Support 1.3.5」がリリースされた。PCIカードあるいはCardBusでUSBポートを追加している場合のみに利用し、USBポートが最初から組み込まれているマシンでは使用する必要がない。北米向けとなっているため、日本語システムで使うのは要注意だろう。また、Open Host Controller Interface(OHCI)タイプのカードのみを対象としている。このアップデートにより何が修正されるかは明示されていないが、Mac OS 9でUSB拡張カードが使えなかった問題を修正するものと思われる。

関連リンク:USB Card Support 1.3.5
カテゴリ:周辺機器, OS関連ソフトウエア


AirPort Base Stationについてのトラブルシューティング

AirPort Base Stationについてのトラブルシューティングに関する新しいTech Info Libraryの文書が、以下のように2つ追加された。

58520:AirPort Utility: Verifying Base Station is Set for PPP
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58520
AirPort Setup Assistantで設定を行ったがTCP/IPコントロールパネルで手入力の設定になっている。これについては正しくセットアップされているの特に入力はしなくてもかまわない。

58518:AirPort Utility 1.0: Tips for Use
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58518
AirPort Utilityを使ってAirPort BaseStaionを認識できなくなったときの処置が、手順とともに子細に示されている。かなり詳しいトラブルシューティングだ。

カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク


1999/11/16付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年11月16日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。なお、サードパーティの連絡先についての文書は省略した。

58510:AirPort: Base Station Extras Folder Contents
70130:WebObjects 4: Preventing Line Breaks In WOSendMail
70126:WebObjects: WebObjects and Windows 2000
70127:OPENSTEP: OPENSTEP and Windows 2000
70129:NeXTSTEP 3.3: Quantrix Does Not Run On Patched NeXTSTEP Systems
70128:OPENSTEP 4.2: Quantrix Problems on Patched OPENSTEP Systems
24974:Macintosh: Can I Have A Password At Startup?
24601:Mac OS Extended Format: Volume and File Limits
30929:Mac OS: Extensions Troubleshooting/Extensions Manager Features
60556:Mac OS 9: Late-Breaking Tips
16145:AppleShare: Platforms & Mac OS Releases Supported
24577:AppleShare IP 6.0: Troubleshooting Network Connectivity
24571:AppleShare IP 6 Admin: FAQ
24558:AppleShare IP 6: AppleShare Client FAQ
24568:AppleShare IP 6: Mail Service FAQ
24556:AppleShare IP 6: Web Service FAQ
24554:AppleShare IP 6: Print Server FAQ
24567:AppleShare IP 6: File Service FAQ
24569:AppleShare IP 6: FTP Service FAQ
24570:AppleShare IP 6.0: General FAQ
24692:AppleShare IP 6.x: Importing/Exporting Users & Groups FAQ
11523:LaserWriter Select 310: Technical Specifications
58501:AirPort: Supported Internet Service Providers
60376:AppleShare IP 6.2: Read Me
22035:MacDNS 1.0.4: Read Me
43050:Troubleshooting Handbook: Table of Contents
58287:AppleShare IP Web & File 6.1.1 Update Read Me
58069:Mac OS 8.5: What’s New?
58101:Apple Help Features
26200:Upgrading to AppleShare IP 6.3
58360:AppleShare Client 3.8.3: Read Me

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)