第10回 - 2017/12/8
実習で使うデータを、以下の手順でダウンロードして、Excelで開いてください。以下の手順は、Internet Explorerを使った場合です。
Excelは表形式の文書を効率的に作成することができますが、そのことを利用してさまざまなデータ集計に利用されています。データ集計で使えるいろいろな機能を紹介します。統計に関連することも出てきますが、統計学の知識がないとわかりづらい機能もあります。
Excelにあるデータ集計の機能はいくつかのパターンに分かれますが、それらをおおむね分類すると次のようになります。
数式を作ることも、基本的ではありますが、集計であることに変わりはありません。比較的、小規模なデータなら、数式だけで処理されることはよくあります。
次の「集計機能」は、リスト形式にデータをワークシートに入力したとき、それらを元データとしてさまざまな集計処理ができるような機能を指します。「データベース機能」などと呼ばれることもあります。
さらに、アドイン(追加ソフト)として、統計処理やソルバーという線形計画法に基づくデータ処理を行うなど、多彩な機能が利用できます。ただし、このジャンルの機能は、Excelの使い方というよりも、統計や線形計画そのものを理解した上でないとつかえないかもしれません。
以下、代表的な関数の、一般的な使い方を説明します。実習用データブックの「集計に使う関数」というシートを開いて、実際に関数を入力しながら、関数の使い方を説明します。→デモ
関数名 | 機能 |
---|---|
SUM(引数) | 引数の合計を求める |
AVERAGE(引数) | 引数の平均値を求める |
STDEV(引数) | 引数の標本標準偏差(個数−1で割る方)を求める |
STDEVP(引数) | 引数の標準偏差を求める |
MAX(引数) | 引数の最大値を求める |
MIN(引数) | 引数の最小値を求める |
SUMIF(引数,条件) | 引数の中にある条件に従ったデータの合計を求める |
COUNTIF(引数,条件) | 引数の中にある条件に従ったデータの個数を求める |
RANK(データ,範囲) | データが範囲の中で何番目なのか(つまり、順位)を求める |
これを知ってしまうと、まじめに式を入力する気が薄れてしまうけど、教えてしまおう…
apinfo6_trial.xlsの成績表のデータについて、合計得点のヒストグラムの表とグラフを作成せよ。10点ごとに区分けすること。
日立市の気象と天気予報というページがある。左側の「今年の観測結果月表」というリンクの先に今月の月別データというところがある。適当な月の情報を表示すると、そこには、毎日の平均気温や湿度などが一覧表になっている。この表をExcelのワークシートとして使えるようにしなさい。ただし、月平均の行は削除すること。
10-2で作成したワークシートで次の数値を求めましょう。
求めた結果は、ページに答えが掲載されているので、それと突き合わせて確認をしておくこと。
10-2で作成したワークシートにある、日ごとの平均湿度を折れ線グラフで描くこと。