第14回 - 2020/1/17
「ネ申エクセル問題」を考える
Excelを使う上での問題点
- 古くから利点だけでなく、欠点があることは指摘されていた。
- 三重大学の奥村先生が学会で発表した内容(スライド)が、現在の状況を報告するものとなっている。
Excelを「清書用」に使う弊害
- 清書用に使って悪いわけではない。だが、…
- 人間が見て「分かりやすい」形式と、データ処理がやりやすい形式は違う
- 見かけを重視したワークシートはデータ処理以前に使いにくい(方眼紙、全部オブジェクト、セル結合など)
- 使いづらいワークシートがあちこちで配布されているのは、目的と手段が入れ替わった典型的な事例である
以前から指摘はされていたが、2011年の震災が大きな契機に
Excelの正しい使い方に向けて
- 清書やあるいは整ったレイアウトで結果を見せたいなら、95%の用途ではPDFで配布すべき
- Excelは何に使うものなのか? それは直接データをタッチする感覚で処理ができるから
- つまり、あれこれ考えながら、データの処理ができるという点が大きい
- つまり、「配布する」のであれば、データの活用がしやすい状態でいただきたい
- 「ネ申エクセル」な配布文書は、オリジナルデータのExcelブックと処理結果のPDFで配布するのが親切
コンピュータを正しく使うには
- データベースの考え方でExcelを使おうというのはすごく正しい指摘である。しかし、もう一歩踏み込めば、データベースが必要な用途にはFileMakerやAccessといったデータベースソフトを使うのがより適切ではないだろうか。
- 超絶技巧的な利用技術も有益な場合もあるが、本来は道具としてパソコンを使っていたはず
- 探求は必要だが、何がゴールかを常に考え、そこへの道のりを柔軟に考える事が重要だろう(パソコンに限らず)
本日の演習
今日は、なしということにしましょう。