第12回 - 2002/1/21
論文を書くためのワープロ利用法
アウトラインと表
アウトラインの利用方法
アウトラインとは、一連の文章を見出しのレベルに応じて階層付けて表示する機能です。たとえば、文章の構成を考える場合や、推敲をするときなどに利用されます。
ただ、言葉で説明してもわかりづらい機能なので、実際にデモをします。以下のポイントに注意してください。
- 通常のワープロ画面と、アウトラインモードとの切り替え
- 見出しxというスタイルが、アウトラインの1項目となる
- アウトラインの項目(つまり見出し)とそれ以外の見分け方
- すべての項目を表示する
- 特定の階層だけを表示する
- 1つの項目について、下位項目を表示したり非表示にする
- 項目を移動する
以上の基本的な操作を知った上で、まったく1からレポートや論文を書く場合のやり方をデモします。
表作成の基本
表の作成方法については、ほかの講義などでいろいろやっているかと思います。以下のポイントが理解しているかをチェックしてください。
表の作成
- まず、3行4列など、行列数を決めた、空の表を作成することができる
- タブで区切ったテキストを表にすることができる
表の基本的な編集
- セルの中に文字を入力することができる
- タブキーの役割を理解している
- セルの中の文字列を選択できる。1つだけのセルを選択できる。いくつかのセルをまとめて選択できる。
- 行の選択ができる。列の選択ができる。表全体の選択ができる
- 行の追加ができる。行の削除ができる。列の追加ができる。列の削除ができる。
表の書式関連
- セルの中の1文字単位での書式設定ができることを理解している
- セルの中の段落単位での書式設定ができる。特に、ルーラを適切に使える
- 罫線の位置を移動することができる。表の右端を移動することができる(表の左端も移動できればなおよい)
- 罫線を太い線や点線など、異なる罫線にすることができる
- セルを結合できる。あるいはセルを区切っている線を消去してセルの結合ができる
- オートフォーマットをうまく使いこなせる
- セルの背後の色を設定できる
レポートや論文での表作成
レポートや論文では表はよく利用されるが、ある程度のルールを守る必要がある。
- 一般には、表番号や、表のタイトルをつける。つける方法をデモします。
- 連番を自動的に生成するような機能をWordは持っているのでそれを活用する
- また、表タイトルのスタイルが設定されるので、スタイルの機能とうまく連動させる
- 表のスタイルは、決められているかもしれないので、まずそれに従う。特に決められていない場合には、なるべく一定のスタイルになるようにする
- 決められたスタイルに近づけるように書式設定を行う
- オートフォーマットをうまく活用すると効果的
あと、ワープロの機能とは離れますが、表や図は、文章を書く前に揃えておくのが基本です。場合によっては、それらはExceでつくり、Wordに貼り付けるということも手法としては考えられます。アウトラインで見出しが固まったら、その本文に図や表を割り当てておき、さらに流れや構成を検討します。そして、文章を書いていけば、かなりすらすらいきます(いくはず)。
本日の演習
レポート課題もあることですし、演習はなしにしましょう。