第2回 - 2002/10/7
あるサークルでのコンパでの精算処理
前提条件
もし、暗算ができるようなら、それはすばらしい。だけど、普通はできないだろう。そこで、Excelを使うことにする。しかしながら、これをいきなり考えるとえらく大変なことになる。考え方を整理する。当然、方程式を立てる。
比率の1に対する値をkとする。すると、
すると、s1+s2+s3+s4=56,870だから、まあ、簡単な1次方程式で、kの値は求まり、一人一人の支払額は決まる。だけど、これをワークシートで展開してみる。
中間的に必要な値を考える
実際、どうなったでしょうか?
ワークシートに展開することで
練習問題ごとに新しいワークシートを作り、練習問題番号を、シート名にするといいでしょう。その手の方法で、今回の講義の演習結果を1つのブックファイルにまとめておくと便利だと思います。
A2のセルに、ある果物の1個あたりの重さとして、250(g)を入力します。B2のセルに果物の個数として24を入力します。これらの果物を1つの箱に入れるとします。箱の重さは420(g)だとします。これらの総重量を求める式をC2のセルに入れなさい。
1から10までの数字の合計を求める式を作成してみましょう。(ヒント:1から10までの数値をそれぞれセルに入力して…)
学生仲間4人(それぞれ、A〜Dとする)で、会社を作ることにした。資本金は2000万円とする。均等に割ると500万円だが、社長のAと副社長のBはより多く出資することにした。それぞれの出資比率は4:2:1:1とした。それぞれ、A〜Dの出資金はいくらになるか?
割り勘計算の例をやったが、1円単位を要求する幹事に対して、そんな面倒な支払いやつり銭処理をやってられるか! と非難が集まった。そこで、100円単位になるようにして、支払いをしやすくすることにした。余剰金があれば、じゃんけんで勝った者がもらえ、足りない場合はじゃんけんで負けたものが払うというルールを適用するので、誤差の処理はなんとかなる。後は、金額と誤差を求めることだ。
方針はどうするかを考えよう。本来の支払額を100円単位で四捨五入するのもいいかもしれない。あるいは切り捨てもいいかもしれない。その場合は、足りなくなることは明白だ。
ヒント:四捨五入はROUND関数、切捨てはTRUNC関数を使う(ヘルプで調べよう)
これは説明は不要でしょう。もちろん、こうした問題の求め方はいろいろバリエーションはあります。
1から10までの数字を入力するときは、1と2だけを入力して2つのセルを選択し、選択範囲の右下に出るフィルハンドルをドラッグすれば、連続の数値は簡単に入力できます。それで、あとは、Σボタンのオートサムを使えば一発です。
まずは、C7にあるように、比率の合計を作る。そして、D3にあるような相対参照、絶対参照を交えた式をつくり、D6までコピーするのがポイント。
ここでは、一人当たりの金額を四捨五入してみた。すると、270円不足する。