第3回目-2001/10/22
Java文法の基本(変数)
ポイント
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変数とは何か、どういう風に使うのかということを理解します。概念は理解してしまえば簡単ですが、変数というとても便利な機能をうまく使ってプログラムを作成できるようになってください。
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変数の値を確認する方法として、「標準出力」という手段があり、もっとも手軽に変数の値を画面に表示することができます。今日のところは、理屈はさておいて、「こうすればいい」というやり方だけ理解しましょう。
変数を理解する
p58〜p66を実際にやってみます。時間を区切って、各自でやってもらいます。
p67〜p71については、講義をしますが、上記の作業が終わったら、じっくり読み込んでおいてください。
理解してほしいこと:
- 復習になりますが、プロジェクト、アプレット等プログラムの実行に必要なもの
- 変数の定義、代入、取り出し
- printlnでの標準出力と、出力結果の確認方法
キャストについて
p72〜p75を実際にやってみてます。時間を区切って各自でやってもらいます。
p74の「変数の型を変える」という見出しの部分の最初に記載されていることを、必ず自分でやってください。
理解してほしいこと:
- 変数には型があるということ
- 型の不整合によってエラーが出るということ
- キャストによってエラーはでなくなるけど、どういったリスクがあるのか
演習課題
3-1:新たに今日の演習課題用のプロジェクトを作成すること
3-2:次のような手順のプログラムを作成すること
- int型変数のnumを定義し、ついでにその値に789を代入する
- numの値を標準出力に書き出す
- long型の変数digitを定義し、ついでにその値を3450とする
- digitの値を標準出力に書き出す
- digitをnumで割った商を、変数dに代入する(考えること:dを定義しないといけない、型はなににする? どこで定義する?)
- 標準出力に変数dの値を書き出す
- digitをnumで割った余りを、変数eに代入する(考えること:eを定義しないといけない、型はなににする? どこで定義する?)
- 変数numの値を2倍にしてみる
- numの値を標準出力に書き出す(もちろん、numの値は前の状態から変化している)
- 標準出力に変数dの値を書き出す(ここでは前のdの値から変化していなことを確認する)
- 改めて、digitをnumで割った商を、変数dに代入する
- 標準出力に変数dの値を書き出す(dの値に変化があることを確認する)
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3459÷789の値は4.37....となるのだが、その少数以下を含めた割り算結果がほしい。その値を求めて、標準出力に書き出すこと(考えること。計算結果はfloatあるいはdouble型になってほしい。さて、どうすると、floatやdouble型になるのだろう?)
いちばん最後の少数以下を含めた割り算の結果はちょっと難しいので、さっぱりわからない場合にはとりあえずパスしていいでしょう(教科書にもヒントらしきものは何も書かれていません)
3-3:3-2のプログラムで、自分で追加した部分を、紙に書き出して次のような表を作成しなさい。もちろん、ワープロなどを使って印刷してもいいが、手で全部作成してもたいした手間ではないはず。
プログラム |
変数num |
変数digit |
変数d |
変数e |
<プログラムの1行目> |
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<プログラムの2行目> |
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<プログラムの3行目> |
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<プログラムの最後の行> |
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表の枠内には次のように記号を書き込むこと。つまり、変数の状態を書き込むのであるが、この表では、左側のプログラムの1行が実行し終わったときの、各変数の値を、表に書き込むものとする。
- 変数を定義する前:枠内に斜線を引く
- 変数に値が代入されたり、変数の値が変化した場合:その値を書き込む
- 上記のいずれにも当てはまらない場合:↓と記入