文学部 応用情報処理V(2002)
担当:新居雅行(メール)
このホームページは、「応用情報処理V」の履修者向けに、授業で行ったことの記録やあるいは課題などの連絡確認のために設けたものです。必要に応じて、随時、内容のチェックを行ってください。
連絡事項
- 応用情報処理Vは、プログラミングに関する講義です。Java言語を使ったプログラミングについて、基本から講義を行います。
-
プログラミングに関する前提知識は基本的にはなくてもかまいません。しかしながら、パソコンの基本的な利用やアプリケーションの利用は、それなりにスムーズにできるようになっておかないと、肝心なところに気が回らないでしょう。普段から使っている人は問題はないとは思いますが、パソコンにとにかく慣れておくというのが原則です。
- 計算機室でパソコンを利用できるアカウントがなければ、授業は受けられません。
- 以下の教科書を入手してください。自宅にパソコンがあるような方は、積極的に自習を行ってください。
- 授業は演習を主体にします。講義の後、課題を行うというのが基本としますが、内容によっては一定しません。一定の期間の後、いくつか課題を提出してもらいます。試験は行いません。
-
疑問点は質問などを行って必ず授業中に解決してください。質問はいっこうにかまいません。むしろ、わからないのに黙っているというようなことは避けるように。
-
講義に関する連絡は、このページに記載しますので、授業の前後など、随時チェックをしてください。
講義室の変更
講義室は、10/7の授業から、321教室に変更されました。(333教室ではありません) -2002/10/7
教科書について
すでに、生協に入荷済みですので、10/7はテキストを購入の上、講義に入ってください。 -2002/10/7 |
講師宛メールについて
- メールで質問などをしてもらってももちろんかまいません。気軽にメールをください。
- 緊急を要する連絡については、メールでは必ずしもご期待に添えるとは限りません。
-
メールを送る場合、必ず名乗ってください。つまり、慶応大学で応用情報処理IIを履修しているだれそれ・・・ということを必ず最初に書いてください。
教科書
チャレンジ!Java JBuilder編 新居雅行著、ローカス発行、角川書店発売、\2,800
レポートの締め切りは、2003/1/22とします。(基本的には締め切りました。以下は提出を確認した人です)
受け取り済み:90218037, 19902249, 19901391, 19916712, 10014933, 10013562,
10000930, 19818624
出席の取り方
- 授業は一応出席を取ります。
- 授業時間中に1回だけ、以下のフォームに名前と学籍番号を入力し、「送信」ボタンをクリックしてください。
講義内容
講義の進め方についての注意点
- 何も配布しません(おそらく)。プリントの配布も行いません。必要なものはWebで提示しますので、紙が必要と思う人は、自分で印刷をしてください。また、お気に入りやブックマークに、講義のトップページを入れておくことは当然のことでしょう。
- 質問は歓迎です。講義の時間中、ずっと集中力が途切れないで聞くなんて無理でしょうし、聞き逃すこともあるかと思います。講義の半分は実習をしてもらいますが、その間に聞くのもいいですし、講義の前後、あるいはメールで聞いてくれてもかまいません。
- 自分で調べることも推奨します。もちろん、なんでも覚えておけるというのはすばらしい能力ですが、限界があります。だいたい、記憶力が実用的なのは、みなさんでもあと、10数年程度でしょう。それよりも、効率的に理解し、必要なら調べるということを身に着けましょう。ソフトウエアの場合、ヘルプで調べる、マニュアルを見る、開発もとのサイトを見る、インターネットで検索するなど、いろんな手段が使えますね。
-
講義のレジュメは、前日の夜までには公開しますので、極力、予習をしてください。講義の前に、ざっと目を通すだけでもしないよりはるかに効果的でしょう。
- 基本的には毎回実習を行いますが、提出義務はなく、その評価も自分でするのを原則とします。
- 試験は行いません。レポート提出で点数をつけます。出席はいちおう取ります。
参考文献
Javaの書籍はたくさん出版されているため、いろいろ迷ってしまうところでもあるだろうけども、とりあえず、そのなかから目についたものをピックアップしておく。もちろん、実際に書店で手にとってみて、よく検討してください。それから、JavaとJavaScriptはある意味でぜんぜん違うので、書籍を買うときには混同しないように。
- プログラミングの原理を知りたい人向けの書籍
- プログラミングはなぜ動くのか, 矢沢久雄著/日経ソフトウエア監修,
日経BP社, 2,400円
- この種の本が最近流行っているのだが、その中では難しい部類の書籍である。というのは、この種の内容を簡単に理解させようとして表面的なことしか書いていない書籍が多いため、まともに勉強するならこれくらいの本を読んでほしいということもある。ただ、内容的にはプログラミングをそこそこ知っていないと理解はできないだけに、その意味では書籍名とちょっと矛盾がありかも。書籍中ではVisual
Basicのプログラムが出てくるか、そのあたりはあまり気にしなくても、ポイントは押さえられている。
- 教科書に書いてあることがさっぱりわからない。もっと詳細に書かれた本が欲しい人向け
- 日経ソフトウエア編 ゼロから学ぶJava 日経BP出版センター \1905
- 雑誌の連載からのものでもあるので、比較的短くまとまった記事が並んでいて読みやすい。内容についてもしっかり書かれてあり、参考書としては推薦できる。
- 速習Windowsプログラミング Java超入門 ゼロからのプログラミング,
佐々木整, 技術評論社, 1,980円
- やっぱりこの手の本はたくさんあるが、その中でも丁寧そうなものを選んでみた。テキストより分厚いが、説明している範囲は半分以下。なお、本書と同じくらいの範囲で、副読本的に使うのなら、同じ筆者の「Java本格入門 基礎からオブジェクト指向まで」がお勧めであるが、これらの本は重複している部分もあるので、どちらか選んだ方が効果的だと思われる。
- オブジェクト指向までをしっかり勉強したい人
- プログラミング学習シリーズJava2
Javaではじめるオブジェクト指向プログラミング, 桑原信也, 翔泳社, 2,400円
- 丁寧に書き込まれておりサンプルも豊富なので学習書としてはわかりやすい。ただ、オブジェクト指向の世界の前半くらいまでの内容であり、Javaの諸機能を「使う」という観点の説明が中心である。自分でソフトウエアを設計するという意味でのオブジェクト指向についてはあまり細かくは記載されていない。というか、Javaの機能から学びなさいということだろうと思う。なお、同じ筆者で同社から出ている「Javaではじめるプログラミング」も比較的わかりやすい書籍だ。
- やさしいJava第2版 ,高橋麻奈, ソフトバンクパブリッシング, 2,600円
-
ちょっと分厚い感じがするが、初歩から比較的丁寧に書いてあるので、厚みほどの情報量はないと思ってもいいだろう。Java文法部分の基本をみっちり勉強した人向けである。オブジェクト指向にかかわることは書き込んである。一方、SwingなどのJavaのライブラリ機能は解説されていない。
- 本格的にJavaを勉強したい人向け
-
以下の書籍は基本的に洋書であるが、翻訳本も出ている。英語が苦にならないのなら、原著がおすすめ。オンライン販売サイトなんかを使えばけっこう安くてに入るし、だいたい、Javaなんて英語みたいなもんだから・・・
- Java In A Nutshell, David Flanagan, O'Reilly, $29.95
-
Javaのライブラリ機能や言語についての非常にハンディにまとまったリファレンス。ある程度わかってしまえば、この1冊だけあれば、だいたいプログラミングはできるだろう。オライリージャパンから翻訳書「Javaクイックリファレンス第3版」として出版されている。
- Sun Microsystems PressのJava Series
-
たとえば以下のような書籍がシリーズにある。ほかにも出ているようだが、いずれもものすごいページ数で、本がまっすぐ立つ。それだけあって、かなり豊富にサンプルプログラムが掲載されているため、主だったテーマについてのプログラムは探せば必ずあるといってもいいくらい内容は充実している。
- Graphic Java Mastering the JFC Volume1 AWT(アスキーから訳書が出版)
- Graphic Java Mastering the JFC Volome2 Swing(アスキーから訳書が出版)
- Core Java Volume II-Advanced Features
- Javaプログラミングノート 日本語化と国際化, 風間一洋, アスキー, \3,000
-
Javaで日本語を絡むプログラミングをしたい場合に有効な情報が掲載された書籍。こうした情報は、洋書ではあまり真剣に扱われていないのだが、サンプルやリファレンス的な内容も含めて非常に役に立つ。
以上は、主に、一般的なJavaのプログラミング関連の書籍ですが、たとえば特定の開発環境に対応したものや、サーバーサイドのプログラミング向けのもの、携帯電話向けのアプリケーション作成のもの、さらには特定の分野や機能に特化した書籍などさまざまなものがあります。
補足情報
JBuilderのバージョンアップにより、Swingベースのアプレット(JApplet)を作ると、そこではレイアウトマネージャの指定が直接できなくなっています。そこで、JAppletを作ってそこでレイアウトマネージャを指定するには次のように設定を行います。
- JAppletを選択してアプレットを作る
- 設計タブを開く
- 上部のタブで、AWTを探す。タブをスクロールさせると出てくる。
- そこにあるjava.awt.Panelというツールを選択する。
- アプレットの領域に適当にドラッグして、Panelを配置する。パネルは領域全体に広がる。(このとき、JAppletのBorderLayoutのCENTERに対応する位置に配置する。中心付近をドラッグして配置すればよい。)
- 左側にある階層表示で、thisの下にpanel1ができるのを確認。
- 左側でthisを選択する。これでアプレットを選択したことになる。
- 設計のペインの3つ目のプロパティ「ContentPane」をpanel1に選択する。
- グレーの部分をクリックするとpanel1が選択されるので、ここでlayoutか らnullなどを選択できるようになる。
関連リンク