MacintoshユーザーがWindowsを使って何が悪い? シェアの高いWindows、みんなが使っている…、理由は何でもかまわないでしょう。Windowsだってそれなりに使えるOSです。Macintoshだって秘密結社や宗教じゃあるまいし、「裏切り者扱い」もいかがなものか。Macintoshを使い始めた理由を忘れていないだろうか? グラフィックス中心のインタフェースで使いやすい、アプリケーションが豊富にある…。その理由は現在のWindowsにあてはまるのじゃないでしょうか。それでも、Macintoshをメインに使ってWindowsと併用するとなれば、いろいろな問題が目につくでしょう。そういったところを何とか解決したいものです。
以下、106キーボードでの方法を示します。ひらがなキーをJISキーボードのかなキー、無変換キーをJISキーボードの英数キーとなるように割り当てを変更します。こうすれば、
というJISキーボードライクな変換作業ができるということです。次のように、キーサインを変更します。
以上の操作で、まったくJISキーボードとは同じとは行きませんが、通常の入力形態では概ね同じような操作感で、Windowsでも漢字入力ができるでしょう。若干違うのは以下のようなポイントでしょうか。
それで、Windows 98と言えばやはり「Virtual PC Ver.2.0」ですが、Windows 98は通常通りセットアップ(Windowsはインストールじゃないんですよ)できます。特に留意することはありません。ほとんど問題なく行くようです。朝日パソコンの別冊の仕事で、プレビュー版やらベータ版やら、いろんなバージョンで試してみましたが、問題が出たことはありません。Virtual PCは実行は遅いのですが、ハードディスクはMacintoshのファイルなので、気軽に差し換えることができます。いろんな条件でセットアップしないといけなかったので、Virtual PCは重宝しました。
もちろん、セットアップ時の画面ショットは全部Virtual PCで撮影しました。Mac OSのCommand+Shift+3の機能を使って撮影しました。そのため、Windows起動や再起動の場面までばっちりと撮影できたという次第です。後処理も、GraphicCoverterで一気にできるし、Windows 98を使いながら、Mac OSの良さを最確認したりして(笑)。
ところが、少し問題が出てきました。Windows 98が作成する起動用ディスクは2枚組になったのですが、フロッピーで起動してもCD-ROMドライブがしっかり使え、Windows 95に比べて便利になっています。フロッピーで起動後、Cをハードディスクとすると、通常は、DドライブにRAMディスクを確保して、MS-DOSコマンドのいくつかをそこにコピーします。そして、EドライブをCD-ROMにします。IDEとSCSIの両方のドライバを備えており自動判別するので、特殊な機材を使っていない限りは、フロッピーで起動してCD-ROMが使えます。だけども、Virtual PCはやっぱり“特殊”なんでしょうか。そのフロッピーで起動しても、CD-ROMは使えないのです。
そこで、フロッピーでVirtual PCを起動しても、さらにCD-ROMが使えるようにする方法を見つけました。たぶん、現状では、Windows 95が起動できるようになっているはずです。その状態でアップグレードとしてWindows 98をセットアップし、セットアップ時に指定通りに2枚の起動ディスクを作っておきます。そして、その起動ディスクの1枚目にあるconfig.sysファイルを、以下のように書き加えを行います。書き加えた行は太字にしてあります。もちろん、面倒なので(おっと…)、Jeditなど、Mac OS側で作業をしましょう。
そして、Virtual PCのWindowsシステムを起動し、CドライブにあるCntxフォルダ内にあるCDROM.SYSというファイルを、1枚目の起動ディスクにコピーしておきます。以上の作業でOKです。
フロッピーで起動すると、以下のような画面になります。「2」の選択肢が、config.sysに追加したもので、もちろん、「2」「return」とキー操作をすると、フロッピーによる起動が行われて、Macintoshに内蔵されたCD-ROMが使える状態になります。こうして改造した起動用フロッピーは、Virtual PC専用ではなく、通常のデスクトップ機の起動にももちろん使えます。