タイトル | MRJ 2.2EA2がリリース、同時にリリースのMRJ SDKに新ユーティリティ | カテゴリー | OS関連ソフトウエア, Java |
作成日 | 1999/9/18 10:57:27 | 作成者 | 新居雅行 |
MRJ(Mac OS Runtime for Java)のVer.2.2のEA(Early Release)2が公開された。EA1より約2ヶ月をおいてのEA2のリリースとなった。MRJ SDK 2.2EA2も同時に公開された。ダウンロードファイルの大きさだが、MRJは5.4MB、MRJ SDKは8.6MBのサイズだ。Mac OS 8.1以降でのPowerPCで動作することや、JDK 1.1.8に対応している点などは従来のMRJ 2.2EA1と同様だ。EA2は、MRJ 2.2a10というバージョンがベースになっているため、おそらくはアルファ版レベルだと考えられる。2000年1月1日までの期限が設定されている。なお、MRJ 2.2EA2は、Mac OS 9ではディスク関連の問題があるので、使わない方がよさそうだ。また、Mac OS 8.1でもクラッシュするなどの問題がある。 変更点については、Mac OSのDrag Managerを使ったドラッグ&ドロップに対応したことや、Applet RunnerがMRJに付属されるようになったこと、AWTのフォーカスやアクティベートのイベントの問題を修正したこと、サイン付きアプレットのサポートを強化したことなどが挙げられているが、基本的にはMRJ 2.2EA1との違いはない。また、EA1と同様に、インターナショナル対応関連のクラスがMRJ SDKの側に分割され、MRJ自体のサイズはMRJ 2.1.Xにくらべると小さくなってはいる。ただし、日本語の日付テキストなどを処理するクラスはMRJだけのインストールではシステムには加わらなくなっている点もやはり注意が必要なところだろう。EA1との違いは、むしろMRJ SDKでの変更が大きい。 まず、MRJAppBuilderというアプリケーションが追加された。これは、従来のJBinderyに置き換わるもので、クラスファイルやJARファイルからアプリケーションを生成するのに使われる。JBinderyがリソースをベースにアプリケーション生成をしていたのに対して、MRJAppBuilderはプロパティファイルをベースにPowerPCでのみ実行可能なアプリケーションを生成する。javacやrmregistryも改良されている。MRJToolkitの機能も強化され、OpenURLというクラスメソッドが利用できるようになった。「インターネット」コントロールパネルの設定に応じて、指定したURLを登録されているブラウザで開くことができるというものだ。つまり、アプリケーションでWebページを開くと言う機能がメソッド1つで実現する。また、OpenApplicationイベントに対応するハンドラが定義された。一般のアプリケーションと機能をそろえたというとろだろう。 ダウンロードはいずれも以下のアドレスから可能だ。 | |
関連リンク | MRJ Prerelease Software |