海外ではプログラミングやテキスト編集などでBBEditというテキストエディタがよく利用されている。そのBBEdit用のプラグインとして「PDF-Blit 1.0!」がフリーソフトとして配付されている。BBEditでのボールドやテキストカラーなどの書式設定がそのままPDF化されるだけでなく、エディタ文書にHTMLのタグを入れることで、そのタグを解釈し、つまりはWebブラウザによって生成されるページの結果がPDF化される。また、RECTタグによって四角形を描いたり、PDF文書のページの切り替わりでの特種効果もタグで記述できる。BBEditでHTML的なページ記述言語で文書を作成し、その言語でレンダリングした文書をPDF化できると考えれば良い。フリーソフトな上に、プラグインのプログラムソースまで添付している。BBEditは商品版もあるが、Lite版のVer.4.6はフリーで入手できる。ただし、日本語のハンドリングがあまり良くなく、選択しても2バイトコードを分割してしまうなど、編集作業はしづらい。しかしながら、PDF-Blitのような手法は、エディタソフトの機能としては注目すべきだろう。TeXのようなテキストを中心とした編集環境が現在まで残り実用的に使われいてることからも、テキストベースの文書生成という需要はなくならないと考える。エディタから直接PDFが作成できるというのは、こうしたテキストベースのページ生成の今風の機能展開だと言えるだろう。
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