タイトル | Mac OS 9では音楽CDのデジタル再生をサポート | カテゴリー | Technote, Mac OS 9 |
作成日 | 1999/10/13 0:5:5 | 作成者 | 新居雅行 |
Mac OS 9の発表とともに公開された技術文書のうち、マルチメディア関連のものとして、以下のものがある。QuickTimeは小幅な変化だが、サウンドのデジタル化の進展はデータの利用形態にも影響を与えるかもしれない。 ◇TN1183: QuickTime 4.0.3 http://devworld.apple.com/technotes/tn/tn1183.html Mac OS 9に組み込まれているQuickTimeのバージョンは4.0.3となっている。Ver.4から大きな変更はなく、バグ修正が中心だ。変わった点としては、QuickTime Plug-inを使用したときに表示される“Get QuickTime Pro”が1回だけ表示されたことや、QuickTime for Java Ver.3.0.1が組み込まれること。インストーラでのキャンセルボタンが正しく動作するなど、小幅な修正となっている。 ◇TN1187: Digital CD Audio http://devworld.apple.com/technotes/tn/tn1187.html Mac OS 9では、サウンドの扱いがより高度になっている。CDのサウンドデータをデジタルのままSound Managerが受け取り、それをスピーカーに送り込む。たとえば、USBスピーカーを使うと、CDのデジタルデータがそのままスピーカーに送られて再生されることになる。従来のようにCDドライブからアナログで出力されたサウンドをスピーカーに送り込み、チップがデジタル化してアプリケーションなどに取り込んでいたのと状況は大きく変わる。コントロールパネルには「サウンド」という独立したものが追加され、入力ソースなどをそこで指定できるようになっている。CDやDVDドライバ自体はこうした機能に追随するために修正が必要になるが、その修正内容について記載されている。ただし、Appleのドライバでも、ATAPIのCD/DVDドライブでしかデジタル再生はサポートしていない。iBookでは完全にデジタル化した再生が可能である。サウンド関連アプリケーションでの必要な修正についても少し触れられている。3Dサウンドについても触れられており、音の奥行き間を高めるという効果だが、G3の300MHz機でも、CPUパワーの1.4%しか食わない程度の負荷だということだ。 | |
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