タイトル | Mac OS 9アプリケーションのパッケージの作成方法 | カテゴリー | アップルからの開発資料, Technote, Mac OS X, Mac OS 9, Mac OSテクノロジー |
作成日 | 1999/10/13 8:53:16 | 作成者 | 新居雅行 |
Mac OS 9では、パッケージとして、1つのフォルダにアプリケーション本体やヘルプファイル、スクリプトファイル、画像ファイルなど必要なファイルを1つにまとめた形態をサポートする。パッケージとしてまとめたフォルダが、あたかも1つのアプリケーションのように見えるという形式だ。Mac OS X Serverのアプリケーションがすでにそういう形式になっているが、将来のMac OS Xのアプリケーションの形態としても、パッケージと言う形態をサポートするようになる。このパッケージの作成方法について記載された「TN1188: Packages in Mac OS 9」というTechnoteがリリースされた。パッケージ自体はCarbonだけということは記載されておらず、Mac OS 9向けの機能として利用できる模様だ。 パッケージを作るには、それほど難しくはない。1つのフォルダ内に以下のような規則でファイル群が詰め込まれていれば良い。
これだけのことでいい。フラグのビットを立てることでFinderはパッケージと認識するが、クラッシュ後に誤認することがある。その場合、Mac OS 9に付属のPackage First Aidというユーティリティで修復ができる。 また、トップレベルのエイリアスのアイコンがパッケージとなるフォルダのアイコンにもなり、ドラッグ&ドロップ時の振る舞いを決めることになる。なお、このエイリアスのもとはアプリケーションだけでなく、ドキュメントなどでもかまわないとしている。 パッケージのフォルダ内の構造は、以上の規則にあてはまっていれば、自由に設定することができる。独自にサブフォルダを作って、さまざまなファイルを収めておくことができる。 Finderのパッケージサポートに伴って、odocイベントの処理に少し手を加えなければならない。パラメータとして、パッケージの内容をFinderから伝達されるのに対応する必要が出てくる。また、標準ダイアログはパッケージに対応していない点も注意が必要になる。このように、既存のアプリケーションも「パッケージ」へのサポートあるいは配慮が必要になる。なお、開発ツールでは直接パッケージを作る機能はサポートされていないものの、おそらくはある段階で対応するものと思われる。 | |
関連リンク | TN1188: Packages in Mac OS 9 |