タイトルGWorldをVRAMやAGPメモリにカテゴリーTechnote, Mac OS 9
作成日1999/10/14 10:12:14作成者新居雅行
Mac OS 9とともにリリースされたTechnoteのうち、グラフィックス関連のものを紹介しておこう。GWorldをVRAMやAGPメモリで使えるようになったということは、メモリの節約効果は期待できるものの、ビットコピーなどでのパフォーマンスの低下も考えられる。この種のグラフィックス処理を利用しているプログラマは必読の文書だろう。

◇TN1182: NewGWorlds in VRAM and AGP Memory
http://devworld.apple.com/technotes/tn/tn1182.html
QuickDrawではオフスクリーン、すなわち画面描画を伴わないで画像処理を行うためのGWorldという機構が利用でき、NewGWorldでソフトウエアが独自に描画環境を用意して、そこでグラフィックスをあらかじめ作っておくようなことができる。GWorldのためのメモリは通常は一般のメモリ空間を利用するが、Mac OS 8.6以降ではVRAMあるいはAGPのメモリを利用できるようになった。NewGWorldのflagsパラメータでの指定が増えたが、その場合、GDeviceの指定も必要となる。この文書では、NewGWorldの使用法が詳しく説明されており、VRAMを利用するサンプルプログラムも掲載されているので、グラフィックス系の処理をプログラムで組み込んでいるプログラマは一読しておく価値はあるだろう。

◇TN1185: New ColorSync 3.0 APIs
http://devworld.apple.com/technotes/tn/tn1185.html
ColorSync 3.0で新しくなった機能だけを説明してる。ユーザーが設定したプロファイルなどの情報をアプリケーションで取り出す方法や、あるいは組み込まれているColorSyncのバージョンを特定する方法などが記載されている。
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