Mac OS 9で利用できるHFS Plusベースのファイル処理の利用方法を示したドキュメント「File Manager for Mac OS 9」が公開されている。HFS Plusの機能を利用すると、ファイル名をUNICODEで処理でき、最大255バイトまでのファイル名をつけることができる。また、2GBを超えるファイルを扱えたり、データとリソースだけでなく複数のフォークを利用できるなど、Mac OSの最大のネックであったファイル処理機能を向上できる。このドキュメントには、基本的なデータ構造やAPIの利用法が示されており、これらの機能を使ったプログラミングのための必要な情報は揃っている。従来のファイルシステムでのFSSpecに対応したFSRefは80バイト長の構造体ながら内部構造は非公開になるなど、細かい点は従来のファイルシステムとは大きく異なっている。また、Finderをはじめほとんどのソフトがまだ新しいFile Managerの機能を使っていないために、255バイト長のファイル名は実質的にはまだ使えない状態だ。将来を見越したソフト開発をする場合に、新しいFile Managerの利用は必要だが、現状では「前調査」的な興味が大きいジャンルだと思われる。 |