タイトル | 【Mac OS 9シリーズ】Sherlock 2のファイル検索 | カテゴリー | Mac OS 9, Mac OS 9 |
作成日 | 1999/11/26 15:27:25 | 作成者 | 新居雅行 |
Sherlock 2そしてオリジナルのSharlockはいずれもインターネット検索に注目が集まっている。もちろん、手軽に利用でき、しかも効率良く複数の検索エンジンをチェックできるので当然のことではある。一方、Sherlock登場の当初から、ファイルの中身をベクタライズしたデータベース(インデックス、あるいは索引と呼ばれる)を所持して、それをもとに高速検索するという高度な機能を持つこともよく知られている。しかしながら、インデックスの作成に多大な時間を費やすこともあって、敬遠されているのも事実だ。 Sherlock 2では、ファイル名からの検索、ファイルの内容からの検索が、1つのチャネルにまとめられた。上部にあるいちばん左のアイコンを選択すればいい。使い方は説明の必要はないだろう。検索対象となるボリュームにチェックを入れ、キーワードをキータイプし、ファイル名か、ファイルの内容かを選んで虫眼鏡マークの検索ボタンをクリックする。 ここで、もし、特定のフォルダだけを検索したいのであれば、Finderからそのフォルダを、Sherlock 2のウインドウにドラッグ&ドロップする。すると、検索対象としてそのフォルダが簡単に追加できる。ここで、他のボリュームのチェックをはずせば、特定のフォルダだけを簡単に検索することができる。 figs/macos9/12/fig01.gif なお、登録したフォルダを登録からはずすには、アイコンをゴミ箱にドラッグ&ドロップする。ちょっと恐い操作ではあるが、フォルダ自体がコミ箱に捨てられるのではなく、Sherlock 2の検索対象からはずされるだけである。 単純なキーワード検索は、簡単に行えるが、複雑な検索処理ももちろん可能だ。「編集」ボタンをクリックすると「より詳しい検索条件」というウインドウが出てくる。ここも、ダイアログボックスの中身を見ていただければ、一目瞭然だと思うが、さまざまな検索条件を設定することができる。最初はチェックボックスは全部オフになっている。複数のチェックボックスをオンにすると、いずれの条件にも合ったものが検索される。つまり、AND条件なのである。 figs/macos9/12/fig03.gif なお、このダイアログボックスにファイルやフォルダなど、Finderの項目をドラッグ&ドロップすれば、そのファイルの情報を条件枠に自動的に入力できる。このやり方は、ファイルのタイプやクリエイタをMac OSの機能だけで知る方法としても知られている。 このダイアログボックスで指定した検索条件は「保存」ボタンをクリックすると、名前をつけて残しておくことができる。その条件は「編集」ボタンの左のポップアップメニューで選択して、即座に設定することができる。 なお、Sherlock 2で新しい機能ではないが、ファイルの内容を検索するためのインデックス作成をより容易にする機能について紹介しておこう。まず、通常はボリューム全体のファイルに対してインデックスを作成する。しかしながら、一般には文書が入っているフォルダなど、特定のフォルダだけでいい。インデックスの自動作成で、特定のフォルダだけにインデックス作成させるのであれば、「編集」メニューから「初期設定」を選択して、「次のラベルの項目のみを索引対象にする」を選び、適切なラベルを選んでおく。そして、索引をつけたいフォルダにだけ、ラベルを設定しておくのである。こうすれば、適当に予約などして自動的に索引付けをしているような場合でも、ボリューム全体ではなく、特定のフォルダやファイルだけに索引をつけることができる。 figs/macos9/12/fig04.gif この方法だと、あるフォルダにラベル設定すれば、そのフォルダ内にあるファイルとフォルダすべてに対して適用される。だから、1つ1つのファイルにラベルをつける必要はなく、また、内包しているフォルダについても自動的にインデックス作成の対象にになる。 また、インデックス作成は手動でも行える。予約などによる自動作成もきらうのなら、ともかく検索対象のフォルダだけを手動でインデックス作成して臨むことになるだろう。インデックスを作成するには、controlキーを押しながらフォルダのアイコンをクリックして表示されるメニューから「選択項目の索引作成」を選択すればいい。 figs/macos9/12/fig05.gif しかしながら、インデックス作成はほんとうに時間がかかる。しかも、あと何時間かという表示が出るものの、ほとんどあてにならないのもいらつかされるところでもある。バックグランドで索引作成はできるとは言うものの、筆者はG3/300MHzマシンを使っているが、やはりキータイプすら重くなるほどだ。インデックス作成が快適になるのはもっと先のことになるのだろう。 ところで、G4と言えば、AltiVec(Velocity Engine)によりベクタ演算の高速化というのが言われている。そういえば、インデックス作成も「ベクトル化」などと言われているが、ならばG4だとインデックス作成が高速になるのかと言う期待も出てくる。しかし、残念ながら、AltiVecのベクタ演算は、インデックスでのベクタ化とは全然違う。AltiVecの仕様を見る限りは、インデックス作成の機能を高速化するようなことには使える雰囲気はない。同じベクタでも異なるものなのである。 | |
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